借金250万は返済できる?無理のない返済計画を立てる際のポイントを解説

借金250万は返済できる?無理のない返済計画を立てる際のポイントを解説

借金総額が250万円ある人の多くは「こんなに借金があっても大丈夫なのだろうか」と不安を感じているのではないでしょうか。中には、「返済が苦しくなってきた…」と感じている方もいるはずです。結論から言ってしまえば、借金250万円の種類や返済能力の有無によって危険性は異なります。

そこで今回は、借金250万円は一般的にみて危険なのかどうかや、借金の返済が厳しい場合の対処法について詳しく解説します。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

借金250万円の借金返済は可能?危険性を解説

借金250万円が危険かどうかは、一概に判断することはできません。借金の内容や借入している人の年収次第では、危険であると判断することもできますし、危険性はないとも判断できます。

たとえば、「住宅ローン残高が250万円」と聞けば、ほとんどの人が危険性を感じないでしょう。しかし、「カードローンで250万円の借金がある」と聞くと、危険性を感じる人が大半ではないでしょうか。このように、同じ借金の金額であっても、その内容もしくはその人の年収などによって危険性は大きく異なります。まずは、借金250万円の危険性について詳しく解説します。

返済比率が多い場合は要注意

借金250万円に対する返済金額が月収の何割を占めるのかによって、危険性は異なります。たとえば、月収30万円(手取り)で毎月の返済額が7万円だった場合、家族構成等にもよりますが「返済が厳しい…」と感じる人のほうが多いでしょう。借金250万円の利息を考えると、毎月7万円程度の返済を継続しなければ完済を目指すのは難しいです。

しかし、この7万円が生活に必要となる費用だった場合、「返済が厳しい」とは感じません。たとえば、住宅ローンの返済費用だった場合は、毎月7万円であっても「余裕で返済ができる」と感じるはずです。その他、自動車ローンや教育ローンなど生活にかかる費用の一部だった場合は、同じく返済が厳しいとは感じにくいでしょう。

そのため、毎月の返済比率と借金の理由(借入内容)によって、危険性は異なります。なお、返済比率が低くても「借金返済が厳しい」と感じている場合は、相当危険な状態であると思ったほうが良いです。早急に対応したほうが良いでしょう。

カードローン・クレジットカードの借入であれば相当危険

カードローンやクレジットカードの借入金として250万円の借金がある場合は、相当危険であると考えたほうが良いです。そもそも、総量規制という法律によって、年収の1/3を超える借入はできません。このような法律ができた理由のひとつとして、顧客への過度な貸付を防止し、多重債務を防止するためです。

つまり、法律でも「年収の1/3を超える借入は危険である」と言われているのと同じです。そのため、年収750万円以下の人が250万円以上の借入金がある時点で、相当危険であると判断して良いです。また、クレジットカードのショッピング枠は、総量規制の対象外であるため、現実に「年収750万円以下で借金残債250万円」といったことがあり得ます。

クレジットカードのリボ払いや分割払いなども利息金額を考慮すると、現金の貸付と大きな差はありません。よって、カードローンやクレジットカードで250万円以上の借金がある方は、「相当危険である」と考えたほうが良いでしょう。

その他の借入で返済できる場合は問題ない

クレジットカードやカードローン以外で250万円を借りている場合、その借入先次第では危険性は少ないと判断できます。たとえば、先ほども解説した通り、住宅ローンで250万円の借金が残っている場合であって、無理なく返済できているのであればまったく問題はないでしょう。

その他、自動車ローンなどの目的別ローンであって、借入している本人が「無理なく返済できている」と考え、実際に無理なく返済をできているのであれば、大きな問題はありません。そのまま返済を継続していけば良いでしょう。

ただし、クレジットカードやカードローン以外の借入金であっても、本人が「借金の返済が厳しくなってきた…」と感じているのであれば、それは危険なサインです。早急に対応しなければ借金返済不能状態に陥り、いずれ破産してしまうことになるでしょう。少しでも「厳しい」と感じた時点で、できるだけ早い対応を心がけるようにしてください。

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借金250万円の返済シミュレーション

借金250万円の場合、利息制限法という法律によって上限金利が15%以下と定められています。よって、15%以下で実際に借りていた場合、毎月いくらずつ返済できれば完済できるのか、具体的なシミュレーションで以下について詳しく解説します。

年率15%の場合

利息制限法という法律では、100万円を超える貸付に対する上限金利を「15%以下」と定めています。よって、1社から250万円を借りている方、もしくは複数社から100万円ずつなど借入している方は、年率15%が適用されるケースが多いです。それでは早速、年率15%で250万円を借りていた場合の返済シミュレーションを見ていきましょう。

毎月約5万円(50,360円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
6年6カ月 3,928,080円 622円〜31,250円 1,428,080円

毎月約5万円を返済した場合の総支払金額は「3,928,080円」です。約150万円という金額が利息に充当されてしまいます。また、関西までにかかる期間も6年6カ月と長期間になってしまいます。250万円の借金に対して、毎月5万円前後の支払いでも完済を目指すことはできますが、利息や完済までの期間を考えるともう少し頑張ったほうが良いかもしれません。

もし、毎月5万円前後の返済費用すらも捻出できない場合は、債務整理等の根本的な解決を目指したほうが良いかもしれません。実際、毎月の返済額が約4万円だった場合は、完済までに10年かかります。利息も約234万円となるため、借入金額の倍額を返済しなければいけません。

そのため、年率15%で250万円を借りている場合は、最低でも250万円の返済を意識しましょう。それが無理な人は、根本的な解決を検討するべきです。

毎月約7万円(69,576円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
4年 3,339,648円 859円〜31,250円 839,648円

毎月約7万円を返済できている場合は、4年程度で完済を目指せます。総支払金額も3,330,648円であるため、利息金額が約84万円で済みます。250万円の借入金に対して、84万円程度の利息で済むのであれば許容範囲ではないでしょうか。

完済までにかかる期間や総支払利息を考えると、毎月無理なく7万円を返済できるのであれば「借入に対する危険性は低い」と判断できます。

毎月約10万円(100,446円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
2年6カ月 3,013,380円 1,240円〜31,250円 513,380円

毎月約10万円の返済ができている場合は、完済までにかかる期間は2年6カ月程度と比較的短いです。総支払利息も50万円程度ととても安いため、無理なく返済をできる人は、積極的に返済をしていくべきでしょう。

年率10%の場合

一部の目的別ローンやカードローン会社が優良顧客に対する案内で、年率10%程度まで引き下げる場合があります。250万円という借入金額であれば、金利の高低が利息へ著しく影響します。そのため、250万円を借りるのであれば、最低でも10%前後で借入したいところです

それでは早速、年率10%で250万円借りている場合の返済シミュレーションについて詳しく見ていきましょう。

毎月約5万円(49,970円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
5年5カ月 3,248,050円 412円〜20,833円 748,050円

毎月約5万円ずつ返済した場合、完済までにかかる期間は5年5カ月です。年率年率15%だったときと比較して1年以上も返済期間が短縮されます。それに伴い、総支払利息も大幅に減額可能です。このように、「利率」を引き下げることによって、利息の負担を軽減できます。現在、高金利でお金を借りている方は、借り換えやおまとめローンなどで金利の引き下げを検討しても良いでしょう。

なお、金利が安い分、毎月の返済金額を抑えても良いのではないだろうか?と考える人がいるかもしれません。確かに、毎月の返済金額を引き下げても、完済を目指すことはできます。しかし、さほど大きな効果には期待ができないため、年率10%で250万円を借りている場合は、最低でも5万円程度の返済継続を検討したほうが良いでしょう。

毎月約7万円(69,416円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
3年7カ月 2,984,888円 573円〜20,833円 484,888円

約7万円を返済した場合、完済までにかかる期間は3年7カ月です。上記同様年率15%のときと比較すると1年5カ月も短縮されます。それに伴って、利息も30万円以上の大幅減額が可能です。わずか5%程度の差ですが、250万円という高額になるとその効果は絶大です。

毎月約10万円(100,476円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
2年4カ月 2,813,328円 830円〜20,833円 313,328円

年率10%で250万円借りている人が毎月10万円程度の返済をしていた場合、わずか2年4カ月程度で完済を目指せます。総支払利息も約31万円ととても安いのが特徴です。毎月10万円程度の費用を捻出できる方は、積極的に返済を心がけ、費用負担の軽減に努めましょう。

年率5%の場合

年率5%は比較的低金利であると言えます。銀行からの借入や一部の目的別ローンを利用していた場合は、5%前後の金値が適用されることがあります。次に、年率5%で250万円を借りていた場合の返済シミュレーションについて詳しく解説します。

毎月約5万円(50,146円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
4年8カ月 2,808,176円 207円〜10,416円 308,176円

年率5%程度の場合は、毎月5万円前後しか返済できなくても4年8カ月で完済を目指せます。年率15%や10%のときと比較しても、返済期間が大幅に短縮されています。また、総支払利息も30万円程度まで大幅に抑えられていることがわかります。

銀行系の金融商品でおまとめローンや借り換えることによって、5%程度まで金利を引き下げられるかもしれません。現在、高金利で借入をしている方は、低金利の金融商品への借り換え等を検討されてみてはいかがでしょうか。

毎月約7万円(69,585円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
3年3カ月 213,815円 288円〜10,416円 213,815円

毎月7万円前後の返済ができた場合、3年3カ月で250万円の借金を完済できます。また、総支払利息も21万円程度と安いため、収支に余裕がある方は積極的に返済を行っていきましょう。

毎月約10万円(101,656円)返済の場合

完済までの期間 総支払金額 毎月の利息 総支払利息
2年2カ月 2,643,056円 421円〜10,146円 143,056円

毎月10万円程度の返済ができるばあい、わずか2年2カ月で250万円の借金を完済できます。そのため、年率5%程度で借入をしている方であって、毎月10万円の返済ができる方は何ら心配をする必要はないでしょう。

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借金250万円を自力で返済するために押さえておくべきポイント

次に、借金250万円を自力で返済するために押さえておくべき3つのポイントについて詳しく解説します。

家計管理を適切に行う

自力で借金250万円の完済を目指すのであれば、適切に家計管理を行わなければいけません。一般的な家計で見ると、住宅ローンなど生活必需品による借金以外で250万円を抱えているのは相当危険な状態です。

なぜなら、何らかの借金に対する返済金として、毎月最低5万円程度以上の金額を捻出しなければいけないからです。これが、住宅ローンなどであって生活をするために必要なものであれば問題はありません。しかし、趣味や娯楽のために作った借金であって、その返済費用として毎月高いお金を捻出しているのであれば状況は別です。

現時点で「無理なく返済できている」と感じているのであれば大きな問題はありませんが、少しでも「返済が厳しい」と感じているのであれば、今一度家計の見直しをするべきでしょう。

もちろん、借りたお金は返済しなければいけないため、借金返済以外の部分で何処か削れるところを探さなければいけません。たとえば、固定費(保険料や通信費など)の見直しは必須です。その上で、節約できるところは節約をするなど、適切な家計管理を行いましょう。

借金250万円という数字は、一般的にみて危険な数字です。危機感を持って家計管理の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。

節約や収入アップを考える・実行する

現時点で250万円の借金返済が厳しいと感じている場合は、節約や収入アップを検討してください。誰でもできることといえば、まずは節約ではないでしょうか。家計管理同様、まずは家計の収支を確認した上で「何処か削れるところはないだろうか?」といった点を確認してください。もし、「これ以上節約できるところがない」と感じているのであれば、収入アップを検討してください。

現在の勤務先で残業をし、残業代を稼ぐ方法が有効でしょう。他にも、終業後の時間や休日を利用したアルバイトなど、さまざまな収入アップ方法があります。自力で250万円を完済したいと考えているのであれば、毎月数万円程度の収入アップは目指すべきでしょう。自分の時間を犠牲にすることにはなりますが、完済を目指すために必要なことです。

もし、「会社で副業が禁止されていて、これ以上の収入アップを目指せない」ということであれば、自力での完済を諦めて専門家へ相談することも視野に入れたほうが良いでしょう。

利息の負担を軽減する努力をする

250万円の借金を自力で返済するために、利息負担を軽減する努力も有効です。利息を効率よく減らしていくためには、「繰り上げ返済」がもっとも効率的です。繰り上げ返済とは、本来の返済額にプラスする形で返済をする方法のことを言います。

たとえば、250万円の借入金に対する返済額を5万円と約束していた場合、毎月5万円ずつ返済していれば問題はありません。しかし、5万円以上の返済をしても良いです。そのため、家計収支などの見直しによって余裕が生まれた場合は、積極的な繰り上げ返済をしましょう。また、臨時収入が入ったときやボーナスが入ったときなど、まとまった収入が入ったときに繰り上げ返済をするのも有効です。

利息は、元金に利率をかけて算出されるため、借入元である元金を減らせれば必然的に利息も減る仕組みです。つまり、「いかにして元金を減らしていけば良いのか」といったことに注力すれば良いのです。

実際、返済シミュレーションでも解説した通り、毎月5万円・7万円・10万円で返済した場合の総支払金額は大きな差が発生しています。その理由は、元金の減るスピードが異なり、総利息金額が安くなるためです。利息は積極的な繰り上げ返済で軽減できるので、余裕がある月は約定返済額以上の返済を意識しましょう。

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借金250万円を自力返済できないときの対処法

自力で250万円を返済するのが厳しいと感じている方は、以下の対処法を検討されてみてはいかがでしょうか。

おまとめローンで利息負担を軽減する

複数社から合計で250万円の借金がある場合は、ひとつの借入先にまとめるのがおすすめです。複数社の借金をひとつにまとめられるローンのことを「おまとめローン」と言い、一般的には金利を引き下げられます。金利を引き下げられれば、総支払金額やそう支払利息、完済までの期間などすべてが大幅に短縮できます。そのため、積極的に検討をしたほうが良いでしょう。

たとえば、年率15%で250万円借りている場合と、年率10%で250万円を借りている場合の総支払金額を比較した場合、後者のほうが圧倒的に少なく済みます。これは、先ほど解説した返済シミュレーションにも表れています。

ただし、おまとめローンを利用する場合は以下のことに注意しなければいけません。

  • 返済専用になる
  • 借入審査が必要

たとえば、A・B社から100万円ずつ、C社から50万円で合計250万円を借りていたとしましょう。これらをすべてD社にまとめた場合、A・B・Cに対してお金を返済した証明書をD社に提出しなければいけません。その上で、D社へ返済を継続していく流れになります。また、D社からは一度の借り切りであり、A・B・Cに対して完済をしたあとはA・B・C・D社いずれからもお金を借りることはできません。

もちろん、新規契約の申し込みをして審査に通過すれば借入はできますが、利用の際は返済計画を明確にした上で検討されたほうが良いです。

また、おまとめローンを利用する際には借入審査が行われます。そのため、現在抱えている借金を滞納している方や、個人信用情報に異動情報(いわゆるブラックリスト)が掲載されている方の審査は厳しいでしょう。借入金額も250万円と高額になるため、通常よりも厳しめに審査されるので注意してください。

もし、審査に通過できなかった場合は、おまとめローンを利用することはできません。その他の方法を検討してください。

借り換えで返済負担を軽減させる

金利を引き下げる目的でローンの借り換えを検討するのも有効です。一般的には、消費者金融などの貸金業者よりも、銀行系ローンのほうが金利は低めに設定されています。そのため、現在、高めの金利でお金を借りている人は金利の低いローン商品への乗り換えを検討されてみてはいかがでしょうか。わずか数%金利を引き下げるだけでも、借入金額が多い分、その効果は大きいです。

なお、借り換えをする際もおまとめローン同様以下のことに注意してください。

  • 返済専用になる
  • 借入審査が必要

借りては返すを繰り返している人や、審査に不安がある方はおまとめローンや借り換えの利用が難しいかもしれません。自身の状況を踏まえた上で利用を検討してください。

専門家へ相談をして債務整理を検討する

250万円の借金を自力で返済するのが難しいと感じている人は、専門家へ相談をして債務整理を検討されてみてはどうでしょうか。債務整理とは、借金を大幅に減額したり免責にしたりできる法的手続きです。債務整理には以下の3種類あり、どの手続きを選択するかによってその効果は異なります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

最後に、債務整理をした場合の効果について詳しく解説します。

任意整理で利息を全カット

任意整理とは、現在抱えている借金の「利息部分」をカットできる債務整理手続きです。そもそも借金は、利息と元金のに分類されていて、返済したお金は利息→元金の順番で充当されます。そのため、毎月の返済金額が少ない場合は、なかなか元金が減らずに完済を目指すことができません。そのため、任意整理によって利息をカットして元金のみを返済していくことによって、効率よく借金の完済を目指せます。

たとえば、借金250万円を年率15%で30日間借りていた場合、「30,821円」が利息金額です。そのため、この金額プラス元金を支払わなければ、完済を目指すことはできません。しかし、任意整理によって利息をカットすることで毎月3万円しか返済できなくても確実に完済を目指せます。

このように、任意整理をすることによって、毎月少ない金額しか返済できなくても確実に借金の完済をできるのがメリットです。また、利息をカットすることによって、総支払金額を250万円まで抑えられます。返済期間や借入利率次第では、数十万円から数百万円程度の負担軽減につながるでしょう。

なお、任意整理はひとつの債務から手続きをできるのがメリットです。たとえば、消費者金融Aから150万円、クレジットカード会社Bから100万円で合計250万円を借りていた場合、「Aのみを任意整理する」といったことが可能ですご自身の利用状況などを踏まえた上で、どのように手続きを行うか検討されてみてはどうでしょうか。

個人再生で住宅ローンを残したまま大幅に借金を減額

個人再生とは、個人が抱えている債務のすべて(住宅ローンを除く)を大幅に減額できる債務整理手続きです。細かい条件などはありますが、基本的には250万円の借金を100万円まで減額することができます。残債である100万円は、原則3年程度で返済していきます。単純計算、月当たりの返済金額は27,777…円となるため、今までの返済金額よりも大幅に軽減できる可能性があります。

ただし、個人再生は法的手続きであるため、裁判所への申し立てや官報への掲載といったデメリットがあるため、自身の状況を考慮した上で「本当に完済が難しいだろうか?」と考えたほうが良いでしょう。また、最終的に債務整理を選択する場合であっても、本当に個人再生で良いのかといったことも考えなければいけません。

個人再生は、かならず一部の借金が残る債務整理手続きです。よって、住宅ローンを組んでいる、自己破産ができないといった特別な事情を抱えている人以外は、その他の債務整理(自己破産)を検討したほうが良いでしょう。自身で「何の債務整理を行えば良いかわからない」といった方は、初めに司法書士などの専門家へ相談をしてください。

自己破産で250万円の借金をすべて免責にする

自己破産をした場合は、現在抱えている250万円の借金全てを免責にできる可能性があります。自己破産は、破産者が所有する財産を換金し、債権者に分配する代わりに借金の返済義務を免除します、という債務整理手続きです。そのため、借金250万円抱えている人が自己破産をすると、その借金の返済義務がなくなって、借金0円という状態になれます。

ただし、自己破産で注意しなければいけない点が2つあります。それは、以下の通りです。

  • 非免責債権は免責にできない
  • 免責不許可事由に該当した場合は自己破産ができない

まず、自己破産は原則としてすべての債務を免責にする債務整理手続きです。しかし、一部減額できない債務があります。それは、非免責債権と呼ばれる債権です。主に、非免責債権とは以下のものが該当します。

  • 租税公課(年金・保険料・税金など)
  • 悪意で与えた不法行為に対する損害賠償
  • 罰金等
  • 養育費

上記は一例ですが、「自己破産によって免責にすることが相応しくない債務」は免責にできないと考えれば良いです。租税公課は、多くの国民が収めているものであるため、自己破産によって免責にすることはできません。悪意で与えた不法行為や罰金もその人に対する罪や賠償責任といった役割があるため、免責にできません。また、養育費はこの持つ権利であるため、免責に相応しいとは言えないでしょう。

その他、「免責不許可事由」に該当する借金は免責にできません。免責不許可事由に該当する借金には以下が該当します。

  • 破産手続きや免責手続きにおいて、虚偽の申告等をした場合
  • 著しい浪費やギャンブルが原因で作った借金
  • クレジットカードで購入した商品を著しく安い金額で売却して、負債を増やした場合
  • 財産を隠したり価値を減少させたりしようとした場合
  • 支払能力等にて債権者を騙した場合
  • 過去7年以内に免責許可決定を受けている場合

簡単にまとめると、裁判所や債権者に対して協力しなかったり、嘘をついたりした場合は免責不許可事由になり得ます。また、ギャンブル等で作った借金も自分の私利私欲によって発生した債務であるため、免責に相応しくないと判断される可能性があります。

ただし、自己破産では裁量免責という制度が認められています。この制度は、免責不許可事由に該当する場合であっても、裁判所の判断で免責許可決定を下せる制度です。ほとんどの場合は裁量面積が認められるため、誠意を持って破産手続きを開始すれば、きっと免責許可決定がおりるでしょう。

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まとめ

今回は、借金250万円の危険性や返済シミュレーション、返済できない場合の対処法について解説しました。

借金250万円が危険か否かは、返済能力の有無や借金の種類によって異なります。もし、「借金の返済が苦しい」と感じているのであれば、早急に対応する必要があるでしょう。

借金の返済が難しい場合に検討するべき対処法として、おまとめローンや借り換えローンによる金利の引き下げと債務整理があります。中でも、債務整理の場合は借金を大幅に減額できたり、免責にできたりなどメリットや経済効果はとても大きいです。

もし、現時点で借金の返済が苦しくて不安を抱えている方は、司法書士や弁護士といった専門家へ相談をしてください。債務者それぞれの状況にあった整理方法を提案、サポートしてくれます。

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