競艇のために借金をして止められない!今後の対処法と借金の解決方法を解説します

競艇のために借金をして止められない!今後の対処法と借金の解決方法を解説します

本来、競艇などのギャンブルは自分の余暇資金で楽しむものです。そのことは、借金をして競艇へ行っている自分でも理解していることではないでしょうか。

ではなぜ、借金をしてまで競艇を楽しむのはダメだと分かっていても、競艇をしてしまうのでしょうか。もし、このまま競艇をやめられなければ今後どのようになってしまうのでしょうか。

今回は、借金をしてまで競艇をしてしまう原因や、やめられなかった場合のリスクについて解説します。最後には、借金を解決するための方法も紹介しているのでぜひ、参考にしてください。

この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

借金をしてまで競艇をしてしまう原因

競艇などのギャンブルは、余暇資金で楽しむのが当たり前です。しかし、自分の意に反して借金をしてまで競艇に行ってしまい、悩んでいる方も多いです。そのような方の多くは「借金をしてまで競艇に行くのは間違っている」「どうにかして借金をしてまで競艇に行く自分を止めたい」と考えているはずです。

なぜ、ダメなことだと分かっていても借金をしてまで競艇に行ってしまうのでしょうか。まずは、その原因を以下の通り詳しく解説します。

  • いつでも舟券を購入できるため
  • 暑くなって正常な判断ができなくなっている
  • 「勝ち」の経験が邪魔をしている
  • ギャンブル依存症であるため自分を止められない

いつでも舟券を購入できるため

競艇は365日毎日開催されているため、いつでも買えます。また、購入方法もインターネットを介することでいつでもどこでも購入できてしまいます。購入できる時間帯も朝から夜まで幅広い時間帯での購入が可能であるため、日中は仕事をされている方でも終業後やお昼休憩などの隙間時間で舟券を購入できます。

つまり、いつでもどこでも舟券を購入できてしまうため、ハードルが他のギャンブルと比較してとても低いです。

たとえば、競馬の場合は地方競馬を除けば土日のみの開催です。パチンコなどのギャンブルは実際に店舗へ行かなければ、お金を賭けることができません。しかし、競艇の場合はスマートフォンやパソコンなどで、いつでもどこでも舟券を購入できてしまいます。

結果的に負け金を回収できるチャンスが多くなり、競艇で負けてしまっても負け金を取り返すために他のレースにお金を注ぎ込んでしまう。借金をしても回収できる僅かな可能性にかけて毎日舟券を購入してしまう、といったことが起こり得るでしょう。

熱くなって正常な判断ができなくなっている

舟券を購入して結果的にマイナスになっしまうと、その負け金を取り返そうとしてつい熱くなってしまいます。とくに、借金をしている方は熱の入り方が異常です。

なぜなら、「借金をしてまで競艇をしている事実」は、実際に舟券を購入している本人もダメなことだと認識しているためです。

たとえば、家賃として取っておいた一部のお金で舟券を購入し、結果的に負けてしまったとしましょう。今のままでは、今月分の家賃が支払えない状況です。このとき、ギャンブル依存症の方は熱くなって冷静な判断ができず、「残りのお金をかけて家賃分を取り戻そう」と考えてしまいます。

結果的に勝つことはあるかもしれませんが、負けてしまう可能性のほうが高いにも関わらず、冷静な判断ができないため上記のような行動をしてしまうでしょう。これは、借金で競艇を行っている人にも同じことが起きています。

舟券を購入する方も自分の中では「本来は、余暇資金で楽しむもの」と理解しているため、つい借金をして舟券を購入してしまうことで、「いけないことをしてしまった」と認識するでしょう。そのため、少しでも借金を回収したい、少しでも自分の生活費を取り戻したいと考え、借金に借金を重ねて舟券を購入してしまうのが現実です。

とくに、競艇は今日負けても明日の朝から回収できるチャンスが転がっています。一晩寝て切り替えることによって、「頭が冴えているから今日は勝てる。昨日の負け分も含めて取り返そう」と考えてしまうでしょう。

「勝ち」の経験が邪魔をしている

借金をしてまで競艇を楽しむ人のほとんどは、「勝ち」の経験を何度もしているはずです。中には、大勝ちをした経験がある人もいるでしょう。このような経験をした人は、脳内でドーパミンという快楽物質が大量に発生します。

ドーパミンは快楽物質のひとつであり、一度経験をしてしまうと「また経験したい」と脳が勝手に思い、結果的にギャンブルへ行く足を止められなくなってしまいます。これは、脳内の異常現象であるため、自分の意思のみで止めようとすると非常にストレスを抱えてしまう原因になります。

そのため、無理に競艇を止めようとすると、イライラしたり日常生活に影響を与えたりする可能性があるのが怖いところです。

勝ちという経験が脳内報酬系と呼ばれる部位を刺激することによって、自分の意思に反して行動してしまうのは、仕方のないことと言えるのかもしれません。とはいえ、このままの状態が続けば、さらに強い刺激を求めて掛け金が大きくなったり、借金の額が膨れ上がって返済不能状態に陥ったりする可能性が高いです。

「勝ち」だけに着目するのではなく、収支をつけるなどして「負け」の部分を俯瞰できるようになれば、少しは状況が改善されるかもしれません。

ギャンブル依存症であるため自分を止められない

ギャンブル依存症の人は、自分の意思で舟券の購入を止めるのはとても難しいです。

そもそも、ギャンブル依存症は「病的賭博」という病名がついている病気です。病気は素人が自分の判断や独自の治療方法で治すことはできません。そのため、ギャンブル依存症の方が借金をしてまで競艇へ行ってしまうのは、病気であるため当然のことと言えます。しかし、病気は治療しなければ自分の生活や今後の人生を大きく狂わす原因になりかねません。

「自分がギャンブル依存症かもしれない…」と思っている方は、全国公営競技施行者連絡協議会の「ギャンブル依存症セルフチェック」で診断を受けてみてはいかがでしょうか。

もし、ギャンブル依存症である可能性が高いと判断された場合は、早急に治療をしたほうが良いです。このままの状態が続けば、自分や自分の家族の人生が狂ってしまう可能性が高いです。今、この時点で気付けたことが何かのきっかけと思い、すぐに動き出したほうが良いでしょう。

このまま借金と競艇をやめなかった場合の末路

借金をしてまで競艇を楽しむのは不本意であるはずです。しかし、それでもなおギャンブルをやめられないのは、病気である可能性が高いです。もしもこのまま、借金と競艇を止めることができなかった場合、以下のような影響が出始めるでしょう。

  • 借金ができない状態に陥る
  • 借金や生活費を滞納し始める
  • 厳しい取り立てに追い込まれる
  • 生活が苦しくなって衣・食・住の確保が難しくなる
  • ギャンブルができないことによるストレスで体調を崩す

次に、借金をしてまで競艇へ行く自分を止められなかった場合の末路について解説します。

借金をできない状態に陥る

借金をして競艇を行っていると、いずれはかならず借金ができない状況になるでしょう。

そもそも、借金は上限なくいくらでも借入できるわけではありません。総量規制という法律によって、年収の1/3を超えつ借入はできません。たとえば、年収300万円の人であれば最大で100万円、400万円の人であれば133万円が借入できる最大の金額です。

もし、競艇などで上限一杯まで借りてしまった場合は、それ以上の借入は難しいでしょう。借金ができなくなれば、競艇に費やす費用がなくなってしまい、生活費などに手を出すようになるかもしれません。

借金や生活費を滞納し始める

競艇によって借金を作り、今以上にお金を借りられない状況になると借金や生活費を支払うためのお金にも手を出し始めるようになるでしょう。そこで競艇に負けてしまうことで、生活費や借金を滞納する結果になり得ます。

競艇にハマっているギャンブル依存症の人は、冷静な判断ができないため素直に借金を返済したり生活費を捻出したりするのではなく、「競艇で勝てば返せる」と思い込んでしまいます。その結果、本来は借金の返済や光熱費、家賃や食費支払いなどに捻出する予定だったお金をすべて使い切ってしまうことになるでしょう。

なお、借金の返済ができずに滞納をすることによって、以下のことが起こり始めるので注意してください。

  • 電話やメール・手紙による厳しい取り立て
  • 個人信用情報へ異動情報が掲載される(ブラックリスト入り)
  • 最終的には強制執行(財産や給与の差し押さえ)

まず初めに借金を滞納した頃から、電話やメール、手紙などによって厳しい取り立てが始まります。中にはこれらの督促が「しつこい」と感じる方もいるでしょう。しかし、支払日に遅れてしまっている以上は仕方のないことです。

返済する予定のお金をすべて競艇に使い切ってしまっているため、返済したくてもできません。そのため、翌月にまとめて支払うことになると2カ月分の請求が来ることになります。競艇をしなかったとしても生活などを考えれば、返済が苦しいと感じる方が大半ではないでしょうか。このように、1度の滞納がズルズルと長引き、自分で自分の首を絞める結果になりかねません。

また、一般的に61日以上もしくは3カ月以上の長期滞納をした場合は、個人信用情報機関に異動情報が掲載されます。1度でも異動情報が掲載されてしまった場合は、その事実を解消してから5年経過するまでは新たなローン契約等が難しくなります。

今以上に状況が苦しくなり、「競艇をやめて生活をリスタートしよう」と思っても、借金をできないという事実によって立て直しが難しくなる場合も考えられるでしょう。

厳しい取り立てに追い込まれる

今のまま借金や競艇をやめられなければ、まずはこれ以上借金をできない状態に陥ります。それでもなお、競艇をやめられなければ借金の返済ができなくなるでしょう。そうなると、厳しい取り立てによって精神的にも相当追い詰められてしまいます。

消費者金融等から借入をしている場合は、約束の返済日までに返済が確認できなければすぐに電話がかかってきます。滞納当初にかかってくる電話の内容は「支払い期日を過ぎていますが、忘れてはいませんか?」といった内容です。このときすぐに返済をできれば大きな問題はないでしょう。

しかし、この時点で競艇にお金を使ってしまって返済費用が一切ない場合は、返済したくてもできません。そのような状況になると、ほとんどの人は電話を無視するでしょう。

電話を無視していると、留守番電話に支払い状況を確認する内容の言葉が残っています。それだけでも相当なストレスを感じるのではないでしょうか。さらに、追い打ちをかけるように自宅宛に手紙が送付されます。

もし、家族と同居している方であれば、「手紙が届いているけど大丈夫?」などと心配をされてしまうかもしれません。このように、返済ができなければ、あの手この手で連絡を取ろうとしてプレッシャーをかけてきます。

ところが競艇でお金を使ってしまっているため、「支払いたくても支払えない」だけど電話や手紙は止まらない、といった八方塞がり状態になって相当なストレスを感じることになります。また、借金ができず、競艇に行くこともできないため、ストレスを発散する場所がありません。

どんどん追い詰められていくことによって、翌月の給料日や臨時収入が入ったときにはストレスを発散するために競艇へ行き、また借金が返せない状況になります。このように、追い詰められると悪循環に陥り、今以上に状況は悪くなっていってしまいます。

生活が苦しくなって衣・食・住の確保が難しくなる

今の状況を続けていると、最終的には通常の生活を送ることすら難しくなるでしょう。その理由は以下の通りです。

  • 生活費を競艇に使ってしまうため
  • 競艇をやめても借金返済を優先することになるため

借金をしてまで競艇に行き続けていると、最終的には借金をできない状況になります。そのような状況になってもなお、競艇をやめられない人は生活費にも手を出すようになるでしょう。きっと負けても「〇〇を節約すればなんとかなる…」と考えます。しかし、家賃や光熱費などの基本生活費は当然支払わなければいけません。人間である以上、食べるための費用も確保しなければいけないでしょう。

それでもなお、ギャンブル依存症の人は自分の衣・食・住よりも、競艇などのギャンブルを優先してしまいます。その結果、着るものを購入できない、食べるものを購入できない、家賃を支払えずに追い出されてしまうといった、人として最低限の生活を送ることも難しくなり得ます。

仮に、行き着くところま行き着いて、「このままではダメだ」と改心をしたところで待っているのは多額の借金返済です。

借金の支払いは債務者(お金を借りている人)の生活などを一切考慮してくれません。いくら「食べるものがないから待ってほしい」「家賃や光熱費の支払いがあるから待ってほしい…」と訴えたところで、待ってくれないでしょう。つまり、自分の衣・食・住よりも先に借金を返済しなければいけません。

いずれにせよ、今の状況が続くとそう遠くない未来に自分の生活自体が破綻する可能性が高いということです。人間らしい健康的な生活を送るためにも早めに気付き、対処しておくことが大切です。

ギャンブルができないことによるストレスで日常生活に影響を与える

借金をしてまで競艇を楽しんでしまっている人は、ギャンブル依存症である可能性が高いです。何らかに依存している人がそのものを急にできなくなってしまうと、過度なストレスを感じて体調を崩してしまうことは珍しくありません。

しかし、このまま借金を続けているといずれはお金を借りられない状況に陥り、いくら節約をしていてもかならず限界が訪れます。そのとき、急に「競艇ができない」という現実を突きつけられてしまうのです。おそらく、「急に競艇ができなくなる」という事実を想像すること自体、現時点では難しいのではないでしょうか。競艇というギャンブルにハマり、日常の一部となっているものであるため当然です。

仮に、「このままではいずれは競艇ができなくなる」という事実を想像できていたとしても、いざその現実に向き合うと絶望することでしょう。実際、急に競艇ができないということが現実になると、以下のような症状が現れ始めます。

  • イライラして家族や友人などにあたる
  • ギャンブルのことが頭から離れなくて仕事が捗らない
  • どうすればお金を工面できるかばかり考える
  • うつ病による体調不良

それぞれ具体的にどのような症状が現れるのかについて解説します。

イライラして家族や友人にあたる

ギャンブル依存症の人は、経済的な理由などからギャンブルができなくなるとイライラしてしまいます。その結果、同居している家族や職場の同僚、友人などへの当たりが強くなってしまう方も多いです。最悪の場合は、人間関係に亀裂が生じる可能性もあるでしょう。

ギャンブルのことが頭から離れなくて仕事が捗らない

ギャンブルのことが頭から離れなくなります。つねに「競艇をやりたい」「どうすれば競艇をできるだろう」といったことばかりを考えてしまいます。その結果、仕事もまともにできなくなってしまう可能性があるでしょう。

どうすればお金を工面できるかばかり考える

「どうすればお金を工面できるだろうか…」とばかり考えてしまいます。結果的に家にあるものを処分したり、生活費に手を出したりし始めるでしょう。最悪の場合は、犯罪行為に手を染めてお金を稼ごうとする可能性もあります。ギャンブルは人の冷静な判断能力を奪うので注意してください。

うつ病による体調不良

競艇がやりたくてもできなくなると、その過度なストレスからうつ病になる人も少なくはありません。うつ病は精神的な部分への影響はもちろんのこと、不眠や食欲不振、肩こりや頭痛など身体的にも大きな影響を与える病気です。ギャンブル依存症はうつ病なども併発する可能性が高い病気であるため注意してください。

借金をしてまで競艇に行く自分を止める方法

借金をしてまで競艇に行く自分を止めるために有効な方法は、以下の通りです。

  • 口座にお金を入れない
  • 競艇場・場外馬券状の入場制限を依頼する
  • 借金ができない状況を作る
  • 第三者機関にて治療を受ける

次に、借金をして競艇に行く自分を半ば強引に止める方法を解説します。

口座にお金を入れない

近くに競艇場や場外発売場がない人は、インターネットのボートレースサイトを利用して投票しているはずです。このように投票をする場合には、必ず口座にお金を入金しておかなければいけません。

つまり、口座にお金を入れておかなければ、「競艇を楽しみたい」と思ってもすぐにできないため、自分を止められる可能性があります。

ただ、口座にお金を入れてしまえば結局、競艇にお金を使うことができてしまいます。そのため、現金を持ち歩かない、現金は家族に預けておくなどの対応も合わせて必要になるでしょう。

競艇場・場外発売場の入場制限を依頼する

近くに競艇場や場外発売場があり、口座へお金を入れておかなくても競艇の購入ができてしまう人は、入場制限の依頼をすると良いでしょう。一般社団法人 全国モーターボート競走施行者協議会では、舟券の購入にのめり込んでしまう人に対して、購入や入場を制限できる制度を設けています。

この入場制限は、本人からの申し出のみならず家族からの申請も受け付けています。自分自身で「このままでは借金を返済できなくなってしまう」とか「このままだと人生が狂ってしまう」というように、危機を感じているのであれば早急に対応する必要があるでしょう。

また、この入場制限を利用するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

  • ギャンブル依存症などと医師の診断を受けていること
  • 舟券投票券の購入によって生活に著しい影響を与えている場合

借金をしてまで競艇へ行ってしまう人は、日常生活に影響を与えている場合に該当するため、基本的には入場制限の対象になり得ます。もし、入場を制限された場合は、競艇場や場外発売場、電話投票の制限が可能です。また、申請をすることでインターネットによる投票の入金制限も可能です。

すべての購入方法を制限することによって、半ば強引に競艇を止めることができます。ただ、新規会員登録をすることによって改めて舟券投票が可能になるため、100%防止するのは難しいです。また、無理やり競艇へ行くのを止めることによって、相当なストレスを抱えて心身に影響が出る可能性もあります。

そのため、半ば強引に舟券購入を止める場合は、ストレスも考慮しながらバランス良く関わっていくことが大切です。たとえば、競艇に代わる趣味を見つけるなどの対策が必要になるでしょう。

借金ができない状況を作る

そもそも借金をできなければ、「借金で競艇へ行く」という状況を止められます。もちろん、自分の稼いだお金で競艇を楽しむことはできますが、「借金をして」という大きな部分を止められる可能性があります。

借金をできないようにするためには以下の方法があります。

  • 総量規制いっぱいまで借りている人
  • 個人信用情報にキズが付いている人
  • 無職などで返済能力がない人
  • 貸付自粛制度を利用する

それぞれ詳しく解説します。

総量規制いっぱいまで借りている人

貸金業法という法律では、年収の1/3を超える貸付を禁止しています。そのため、現時点で年収の1/3ギリギリまで借入している人は、これ以上借りられないため、借金をしてまで競艇へ行く自分を止められるでしょう。

個人信用情報にキズが付いている人

個人信用情報にキズがついている場合は、新たな借入が難しいため、借金をして競艇へ行くのも難しいでしょう。たとえば、過去にクレジットカードやカードローン、携帯料金の割賦料金を滞納していた経験がある人は、個人信用情報にキズが付いている可能性が高いです。

無職などで返済能力がない人

無職・無収入などで返済能力がないと判断されている人は、新たな借入が難しいでしょう。そのため、借金をして競艇を楽しむということ自体難しいです。

貸付自粛制度を利用する

何ら問題なく借金をできてしまう人は、自主的に貸付自粛制度を利用するのがおすすめです。貸付自粛制度とは、日本貸金業協会に対して「私に貸付を行えないようにしてください」と申請できる制度のことです。

貸付自粛制度は本人のみしか申告をできませんが、あらかじめ登録をしておくことで「借りたくても借りられない」という状況を作り出すことができます。そうすることで、半ば強引に「借金をして競艇へ行く」ということを止められるでしょう。

なお、貸付自粛制度を利用される方は「日本貸金業協会|貸付自粛制度について」をご確認ください。

第三者機関にて治療を受ける

半ば強引に借金や競艇を止めてしまうことによって、心身に影響を与える可能性があります。そのため、自分の力でゆっくりとギャンブル依存症を改善したいと考えているのであれば、第三者機関に相談をして治療を受けることも検討されてみてはどうでしょうか。

先にも解説した通り、ギャンブル依存症は「病的賭博」という病名がついている病気です。自力で改善をしようとしても難しいでしょう。また、無理にギャンブルから距離を置こうとするとうつ病を発症したりストレスによる頭痛や肩こりなどの身体的影響が出る可能性もあります。

競艇で作った多額の借金を解決する方法

競艇で作ってしまった多額の借金を解決するためには、以下の方法が有効です。

  • 競艇をやめて借金返済計画を立てる
  • 債務整理で借金を清算する

最後に、競艇で作った借金の解決方法について解説します。これまでの生活をリセットしたい、リスタートしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

競艇をやめて借金返済計画を立てる

これまでに競艇で作った借金を自力で完済しようとした場合、まずは大前提として競艇をやめなければいけません。やめられなければ、同じことを繰り返すことになるため、まずは「借金を返済する」ということを固く誓い、専門家に治療を受けたり周りにサポートしてもらったりしながら競艇をやめましょう。

そして、借金という現実に向き合い、今後どのように返済していけば良いのかを検討してください。おそらく、競艇をやめることによって少なからず生活資金に余裕ができるはずです。毎月の返済額と毎月の収支をすべて洗い出し、無理なく返済できるのであれば借金返済計画の通り、返済を継続していきましょう。

ただ、生活収支を洗い出した結果、借金返済に充てられる費用が少ない場合は無理をして返済をする必要はありません。競艇で作ってしまった借金であっても、その事実を悔い改めることによって、借金を減額したり免責にしたりできる場合があります。競艇をやめても借金の返済が難しいという方は、債務整理も視野に入れた検討が必要でしょう。

債務整理で借金を清算する

競艇で作った借金の返済が苦しい場合は、債務整理を検討してください。債務整理とは、借金の一部を減額もしくは全額を免責にする法的な手続きです。主な手続きは以下の3種類です。

  • 利息をカットして元金を原則3年程度で完済を目指す「任意整理」
  • 借金を最大で1/10まで減額できる「個人再生」
  • 借金のすべてを免責にできる「自己破産」

中には「ギャンブルで作った借金は債務整理ができない」と、聞いたことがある人もいるでしょう。しかし、任意整理や個人再生の場合は、借金の理由に関係なく手続きはできます。

唯一、自己破産は競艇などのギャンブルで作った借金を免責にすることはできません。これは、自己破産の免責不許可事由に該当するためです。しかし、実際の運用ではギャンブルで作った借金であっても破産を認めることが多いです。

その根拠は、裁量免責と呼ばれる制度です。裁量免責とは、裁判官の判断で免責不許可事由に該当する場合であっても免責許可を認めることを言います。

ギャンブルで作った借金は、その性質上免責不許可事由に該当しますが、破産者がギャンブルをやめてリセットする強い意思を持っている場合は裁判官の判断で免責を認めます。そのため、競艇をやめていること、客観的にみてやめる努力をしていることなどが認められる場合は、自己破産が認められるので安心してください。

「借金の返済が苦しい」と感じている人は、まずは専門家に相談されてみてはどうでしょうか。

まとめ

今回は、競艇で借金を作ってしまうとどうなるのか、今後どのように対応していけば良いのかについて解説してきました。

競艇などのギャンブルは、一度勝つ経験をすることによってドーパミンという快楽物質が発生します。その結果、頭では「借金をしてまで行くものではない」と分かっていても、自分を止められなくなってしまいます。

また、何らかの方法で無理やり競艇へ行くのを止めようとしてしまうと、うつ病を発症したり体調を崩したりする可能性もあるため注意しなければいけません。とはいえ、借金をしてまで競艇へ行くことを止められなければ、いずれは自分の生活が苦しくなったり借金を返済できなくなったりするでしょう。

まずは、医療機関などを受診してギャンブル依存症と向き合い、その上で借金は無理のない返済計画を立てて完済を目指す、もしくは債務整理をして清算したほうが良いでしょう。

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