クレジットカードの分割交渉は可能?状況別の分割可否と対処法を詳しく解説

クレジットカードの分割交渉は可能?状況別の分割可否と対処法を詳しく解説

クレジットカードの返済が厳しいときや、ついつい使いすぎてしまったときは「分割払いに変更できないだろうか?」と考えるときもあるでしょう。じつは、カード会社に相談をすることで利用代金を分割払いにしてもらえる可能性があります。

ただし、分割払いに変更するためには、カード会社の締め日前であることが条件となっているケースがほとんどです。

そこで今回は、クレジットカードの利用代金を分割払いに変更するためにはどうすれば良いのか?についてお伝えします。

基本的に分割払いに変更は可能ですが、そもそも分割払いの意味は何か?やリボ払いとの違い、分割交渉が難しくなるケースなどもお伝えしております。各自の状況に合わせて、今後の対応を検討してください。

\ あなたの借金は減額可能?60秒で無料診断 /

借金減額診断シミュレーションはこちら ⇒

この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

クレジットカード滞納前なら分割交渉が可能

クレジットカードの分割交渉はあなたの現状によって、可能かどうかが異なります。現時点でクレジットカードをの滞納及び締め日前ならば、問題なく変更をできるでしょう。

そもそもクレジットカードには、リボ払いや分割払い、あるいはボーナス一括払いといった支払い方法が準備されています。消費者の都合に合わせて柔軟な支払い方法に対応できるよう、あらかじめ準備をしているのです。

しかし、本来であればクレジットカード決済時に「〇〇回払いでお願いします」と言うのが通常です。もし決済時に「1回払いで」といった場合には、当然1回払いになってしまうでしょう。

もしあなたが、間違えて「1回払い」を指定してしまった場合、あとから変更をすることもできます。変更をする場合の条件としては、カード会社の締め日以前でなければいけません。

カード会社によって「◯日締め◯日引き落とし」と定められています。たとえば、多くの方が利用している楽天カードでは、毎月月末が締め日で翌月27日が引き落とし日です。

参考:楽天カード|Q&A

一般的なカード会社では、毎月月末(締め日)までであればリボ払いや分割払いへの変更が可能です。各カード会社に相談をして、支払い方法を変更できないか確認されてみてはどうでしょうか。

注意
楽天カードの場合は引き落としの直前までリボ払いへの変更が可能です。このように、カード会社によって対応が異なることもあるので、その点は注意してください。

そして、クレジットカードの分割払いにはリボ払いと分割払いの2種類があります。まったく異なるサービスであるため、どのような違いがあるのか?についても詳しくみていきましょう。

分割払いで特定の商品を分割払いに変更

クレジットカードの分割払いとは、特定の商品代金を分割で支払うサービスです。たとえば、あなたがクレジットカードを光熱費の支払いをメインに利用していたとしましょう。ところが、自宅の冷蔵庫が故障したため、20万円をクレジットカードで決済した場合。

上記のケースでは、「冷蔵庫購入代金20万円」のみを分割にするのが、クレジットカードの分割払いです。よって、通常の生活費+冷蔵庫の分割代金が翌月以降に請求される仕組みです。

カード会社によっても異なりますが、分割払いには最大回数が定められており、一般的には24回〜36回、最大でも60回程度です。また、金利も12%〜15%程度の設定、あるいは手数料の請求であることが一般的です。

まとめると、分割払いは特定の支払いのみを分割にする支払い方法です。その他の支払いと重複する可能性があるため、分割払いを利用しても返済金額が大きくなる恐れがあるので注意しましょう。

リボ払いで利用代金のすべてを分割払いに変更

リボ払いとは毎月の支払い金額を、利用代金にかかわらず一定にするサービスです。分割払いとの大きな違いは、すべての利用代金を一定の支払額に変更すると言う点です。

つまり、先ほどお伝えした例「光熱費支払いにクレジットカードを利用していたが、冷蔵庫が故障したため20万円支出した」でみると、分割払いは光熱費+冷蔵庫の分割代金を支払わなければいけません。一方で、リボ払いは冷蔵庫を購入したあとも支払い金額に変わりはないということです。

そして、リボ払いはあらかじめ設定しておけば、クレジットカード決済に「〇〇回払いで」と言う必要はありません。自動的に一定の金額請求がくるようになるため、毎月の返済計画を立てやすくなります。

ただし、リボ払いの金利は約15%が相場であり、自分が毎月いくら利用しているか把握しづらいと言う特徴があります。その結果、返しても返しても借金が減らない、いわゆるリボ地獄に陥る恐れがあるでしょう。

店舗での決済後もカード会社に相談をすれば、リボ払いへの変更交渉も可能です。もちろん、支払い方法が一定になる分、メリットも大きいでしょう。ただ、リボ払いを癖にしないほうが自分のためになります。

しっかり利用状況等を見極めたうえで正しい判断をするように心がけてください。

\ あなたの借金は減額可能?60秒で無料診断 /

借金減額診断シミュレーションはこちら ⇒

滞納開始後は分割交渉が難しくなる恐れがある

もしもあなたがクレジットカード会社の引き落としに間に合わず、滞納をしてしまった場合は、分割払い交渉が非常に厳しくなります。滞納開始後に「支払えないので分割にしてください…」と相談をしたところで、「支払ってください」と言われてしまうでしょう。

払えないならば、払えないことが分かった時点で早急に対応をしておくべきでした。それを、滞納してしまったあとになって「やはり分割にしてほしい」と相談をしたところで、カード会社が聞く耳を持たないのは当然です。

ただ、タイミング次第では滞納料金を分割払いにしてもらえる可能性があります。もちろん、あなたの交渉次第ではありますが、ひとつの可能性として把握しておいてください。次に、クレジットカード料金滞納後の分割払い交渉について詳しくお伝えします。

滞納料金の分割は原則不可能

滞納料金の分割払い交渉は原則不可能です。当然、滞納を開始した時点でカード会社から電話や書面による連絡が来るでしょう。このとき「一括返済は難しいので分割払いに変更して欲しい」と伝えても「それはできません」と言われてしまうでしょう。

万が一、あなたがクレジットカードを滞納してしまい、返済できないままでいると下記のようなリスクが発生するので注意してください。

  • 遅延損害金の発生
  • カードの利用停止
  • 残債の一括請求
  • 信用情報への事故情報掲載

クレジットカードの利用代金を1カ月滞納しただけであれば、カードの利用停止と遅延損害金の発生のみで済みます。しかし、分割交渉がうまくいかず、翌月以降も請求され続けてしまった場合、今以上に状況が悪化してしまいます。

そのため、できるだけ滞納する前に分割交渉をしてリボ払いや分割払いへ変更するべきでした。もしも滞納をしてしまったのであれば、単発アルバイトをしたり不用品を売却したりして返済費用を工面するべきでしょう。

なお、このときつい「クレジットカードの現金化」を検討してしまうかもしれませんが、絶対にやめてください。クレジットカードの現金化はカード会社の利用規約で禁止されています。

もしも発覚した場合には、カードの強制解約や一括請求が来る恐れがあります。自分で自分の首を絞める原因になりかねないので注意してください。

なお、「バレなければ大丈夫」と思うかもしれませんが、カード会社では不正利用検知システムを利用しているためバレる恐れがあります。バレたときのリスクを考えても、クレジットカードの現金化は避けるべきでしょう。

【要注意】滞納料金の分割払いはその場凌ぎ

仮にクレジットカードの滞納料金を分割にできたとしても、結果的にはその場凌ぎの解決策にしかなりません。根本的な解決には至っていないため、かならず同じことを繰り返すことになるでしょう。

同じことを繰り返さないためには、なぜ自分が利用代金を滞納してしまったのか?について把握しておかなければいけません。

病気や怪我等、一時的なことが原因で収入が減ってしまったのであれば、分かった時点で早急に対応しておくべきでした。その反省点を次回に活かしていくようにしてください。

そして、使い過ぎてしまったとか、なぜ返済不能に陥ったか自分で理解できていない方は危険です。その場凌ぎの解決をしても同じことを繰り返すだけなので、滞納料金を含め債務整理等で根本的な解決を目指したほうが良いでしょう。

期限の利益の喪失後は分割払いに変更できる可能性がある

あなたがクレジットカードの滞納を長期間継続した場合は、期限の利益の喪失によって残債の一括請求が行われます。この期限の利益の喪失後は、分割払いに変更できる可能性が少なからずあります。

期限の利益の喪失とは、「カードの利用代金をあらかじめ定められた日に支払えば良いですよ」という期限の利益を喪失したことを言います。

あなたが現金を支払わなくてもクレジットカード1枚で買い物をできていたのは、カード会社が立て替えてくれていたからです。そして、立て替え代金は翌月の定められた日に返済をすれば済んでいました。これは、カード会社があなたを信用しているから成り立っています。

ところが、あなたはカード会社との約束を破り、滞納をしてしまったためカード会社との信頼関係が崩壊しました。その結果、「あなたを信用できないので一括で返済してください」と言われるのが期限の利益の喪失です。

期限の利益の喪失後は残債の一括請求をされてしまうため、原則、債務者(あなた)は一括で返済をしなければいけません。しかし、場合によっては数百万円を超えるクレジットカードの利用代金を一括で支払える人は、そもそも滞納をしません。

もちろん、カード会社もそのことを理解しているため、期限の利益の喪失後であれば分割交渉に応じる可能性があります。

カード会社側からは「分割交渉にも応じますよ」と、伝えたり明らかにしたりすることはありません。しかし、あなたが期限の利益を喪失した時点で誠心誠意、「かならず払うので分割にしてほしい」と相談をすれば、分割にできる可能性はあります。

とはいえ、期限の利益の喪失後は原則一括返済しか認められないため、すべてのカード会社で通用するとは限りません。

また、「分割払い交渉をするために、期限の利益が喪失するまで放置しよう」とするのは非常に危険です。なぜならば、2カ月〜3カ月程度の滞納をした場合に期限の利益を喪失するためです。

長期間の滞納はクレジットカードの利用停止や強制解約、信用情報への事故情報掲載などあらゆるリスクが発生します。また、万が一事故情報が掲載されてしまった場合は、当該カード以外のクレジットカードも利用停止や強制解約になり得ます。

\ あなたの借金は減額可能?60秒で無料診断 /

借金減額診断シミュレーションはこちら ⇒

クレジットカードの分割交渉を行う際の注意点

あなたが個人的にクレジットカードの分割交渉を行う際には、下記に注意をしてください。

  • むやみに相談をしない
  • 債務者の希望通りになるとは限らない

次に、クレジットカードの分割交渉を行う際の注意点についてお伝えします。これから分割交渉を行う場合には、ぜひ上記2つのことに注意してください。

むやみに相談をしない

クレジットカードの支払いが厳しくなると、つい真っ先に「カード会社に分割交渉をしよう」と思うでしょう。しかし、むやみに相談をするのはあまりおすすめできません。

というのも、カード会社はあなたの返済能力を考慮して利用限度額等を設定しています。そのため、本来であれば返済不能に陥ることがない状態。言い換えれば確実に返済をしてくれるであろう金額に設定しています。

それにもかかわらず債務者側(あなた)から「返済が厳しいので分割にしてほしい…」と相談をされた場合、カード会社はどう思うでしょうか。当然、あなたのことを「危険人物」と判断されてしまうでしょう。

そうすると、返済能力がないと判断をされて利用可能枠の減額やカードの利用停止になる恐れがあります。

カード会社であらかじめ「あとから分割」や「あとからリボ払い」のようなサービスを提供している場合は良いですが、そうではないときは要注意です。カード会社に分割交渉を行う際には「一時的な支出増であること」や「使い過ぎてしまったことが原因」など、原因を伝えることが大切です。

もし仮に、長い目で返済できる見込みがない場合は、カード会社に相談をしても意味がありません。何の考えもなく、ただただ相談をしてしまうと、結果的に自分が苦しい思いをする恐れがあるので十分に注意しましょう。

MEMO
借金問題は本来、カード会社等ではなく司法書士などの専門家へ相談をするべきです。カード会社に相談をしたところで、「お金を返してください」と言われてしまうのみです。その点、司法書士等の専門家であればあらゆる引き出しを持っています。

債務者の希望通りになるとは限らない

分割交渉を行う際に注意すべきことの2つめは、かならずしも債務者(あなた)の希望通りになるとは限らない点です。たとえばあなたが分割交渉をしたところで、分割払いが認められない可能性もあるでしょう。

仮に認められたとしても、分割回数で折り合いがつかないこともあります。初めから、すべてが自分の思い通りにいくと思っていると、実際思い通りにいかなかったときの反動がとても大きくなります。

そのため、「分割交渉がうまくいかなかったらこうしよう」などのように、いくつかの対応策を決定しておくことが大切です。

もちろん、あなたの思い通りにことが進み、分割交渉がまとまれば良いですが、万が一のことも考えられます。支払いに遅れてしまった場合は多くのリスクが発生するため、できるだけ多くの対応策をあらかじめ検討しておくようにしましょう。

\ あなたの借金は減額可能?60秒で無料診断 /

借金減額診断シミュレーションはこちら ⇒

【対処法】クレジットカードの分割交渉がうまくいかない場合はどうする?

クレジットカードの分割交渉はかならずうまくいくとは限りません。場合によっては、厳しい和解条件を提示されたり、分割交渉そのものがうまくいかなくなる恐れもあります。

そのため、あらかじめ対応策をいくつか準備しておくことが大切です。とはいえ、実際どのように対応すれば良いのでしょうか?

【分割交渉がうまくいかなかったときの対応策】

  • カード会社の請求通りに返済を行う
  • ボーナス一括払いへの変更を相談
  • 家族からの借り入れで対応
  • 任意整理で分割交渉をし、和解を目指す

最後にクレジットカードの分割交渉がうまくまとまらなかったときの対処法について、お伝えします。

カード会社からの請求通りに返済を行う

クレジットカードの分割交渉がうまくいかなかったときは、カード会社からの請求通りに返済をしてください。ただ、もちろんあなた自身に返済能力がないため、分割交渉を検討しているのはわかります。

そのため、お金を増やしてカード会社の請求通りに返済をすれば良いのです。お金を増やす方法として、不用品の売却や副収入を得るために働いたりすれば良いでしょう。

「返済が厳しい」と分かった時点ですぐにでも対処すれば、借金の返済費用を確実に工面できるでしょう。

カード会社からの請求通りに返済をできるだけの、資力を確保できれば、そもそも分割交渉を行う必要もありません。もっとも効率的かつ合理的な方法と言えるでしょう。

ただ、あなたが何らかの事情で副収入を得ることができなかったり、売却できるものがない場合は、この対処法は不可能です。よって、その他の対処法を検討しなければいけなくなるでしょう。

不用品の売却で返済

不用品の売却をすればクレジットカードの返済費用を工面できるでしょう。たとえば、普段使用しないブランド品や、過去に利用していたスマートフォンも数万円程度で売却できる可能性があります。

自分自身が使用していないものを積極的に売却すれば、数万円〜数十万円程度の資金確保は目指せるのではないでしょうか。もしもここで「処分したくない…」と言う気持ちが勝るのであれば、質入れを検討しても良いでしょう。

質入れとはあなたが所有しているモノを担保にお金を借りられる制度です。質屋にブランド品等を持っていくことで、お金を借りられるため、自分の大切なものを処分せずに返済費用を工面できます。

ただし、万が一あなたが質屋にお金を返せなければ、預けているモノは質流し(没収)になるので注意してください。最終的に質流しされてしまうのであれば、初めから売却してしまったほうが換金率は高いです。

先々まで考えて行動をしなければ、自分自身が損をしてしまいます。今後の見通しをたて、返済できる見込みがあるならば質入れの検討をし、難しいならば売却を検討しましょう。

副収入を得て返済

売却できるモノがないならば、働いて副収入を得られるよう努力してください。

休みの日を利用して短期単発のアルバイトをすれば、1日で1万円程度の報酬を得ることもできるでしょう。1カ月で見れば10万円程度の副収入を得られるかもしれません。

それだけの副収入があれば、クレジットカードの分割交渉がうまくいかなくても確実に返済できる方は多いでしょう。ただ、会社で副業を禁止されている場合は注意しなければいけません。

あらかじめ会社側に副業をしたい旨を伝え、本業に支障をきたさないことを約束してから開始しましょう。隠れて副業をしてしまうと、思わぬトラブルに発展する恐れもあります。

借金返済におすすめの副業って何がある?副業をする際の注意点も解説 借金返済におすすめの副業って何がある?副業をする際の注意点も解説

なお、公務員ではない方であれば、副業をすることはできます。その根拠として、日本国憲法で「職業選択の自由」が保障されているためです。

会社で副業を禁止されていたとしても、会社側としっかり交渉をし、本業に支障をきたさない範囲内であれば認められる可能性は高いでしょう。クレジットカードの分割交渉がうまくいかず、早急にお金を工面しなければいけないならば、会社側に交渉をしてみましょう。

ボーナス一括払いへの変更を相談

分割交渉がうまくいかなかったのであれば、ボーナス一括払いを利用できないか?相談をされてみてはどうでしょうか。

ボーナス一括払いとは、ボーナス支払い月に一括して返済をできる支払い方法です。当然、滞納後の変更は難しいですが、滞納前であれば対応できるカード会社は多くあります。

ただ、ボーナスをあてにしていて実際に支払われなかった場合や、大幅に減額をされてしまう場合もあるので要注意です。ボーナス一括払いを利用する際には、万が一、ボーナスの支給がなくても返済できるように資金準備をしておきましょう。

また、そもそもボーナス支給がない方は、支払日こそ延長できますがボーナス月までには支払金の準備をしておかなければいけません。目先の返済だけをクリアできても、長い目で見たときに変pdfないできるのかどうか?をしっかり見極めておくべきでしょう。

家族からの借り入れで対応

家族からお金を借りて対応するのも良いでしょう。家族からの借り入れであれば、きっと支払い方法も柔軟に対応してくれるでしょう。利息の負担も軽減してもらえる可能性が高いため、相談できるのであれば相談をしてください。

とりあえず、目先の返済のみをクリアしてから家族に分割で返済していけば目の前の問題をクリアできるはずです。

ただ、あなたが家族からお金を借りて実際に返済をしなかったり、返済しなくて良いと言われた場合は別の問題が発生します。というのも、お金のやりとりは基本的に「税金」が発生します。

もしも家族から借りたお金を返済しなかったり、返済しないで良いよと言われた場合は、そのお金をもらったことになります。つまり、贈与が発生したことになるため、贈与税が発生するでしょう。

贈与税は1月1日〜12月31日までに個人が受け取った金銭や財産に対して課税されます。特別控除額(受け取った金額から差し引ける金額)は110万円であるため、110万円以上のお金をもらった場合は納税義務が発生するので注意してください。

また、家族からの借り入れに対してあなたが利息を含めて返済をした場合は、利息を受け取った家族に所得税の申告・納税義務が発生します。個人間や家族間であっても税制面での支払い義務や納税義務が発生する恐れがあるので、その辺りも十分に注意してください。

消費者金融等からの新規借入はNG

消費者金融等から新たに借り入れすることだけは絶対に避けてください。なぜならば、消費者金融は高金利であるうえに返済日がシビアだからです。

万が一、あなたが消費者金融からの借り入れすらも返済できなくなれば、かならず自転車操業状態に陥って破産します。「お金を借りる」という点では同じですが、可能であれば家族等から借りることを徹底してください。

また、誤って個人から融資を受けたり闇金と関わったりするのは絶対に避けてください。個人間融資や闇金との取引は、リスクとトラブルがつきものです。絶対に自分の信用できないところからはお金を借りないよう徹底してください。

任意整理で分割交渉を目指す

個人的に分割交渉を行った結果、和解まで行き着くことができなかったのであれば、任意整理で和解交渉を行えば良いでしょう。任意整理とは弁護士や司法書士に債権者との交渉を依頼する手続きです。

司法書士等に相談をすることによって、借金を分割払いに変更できるのはもちろん、利息のカットも見込めるため経済的メリットはとても大きくなるでしょう。また、自分で交渉を行って否決された場合であっても、司法書士に相談をすれば分割払いにできる可能性があります。

では、なぜ個人での交渉がうまくいかなかったのに、司法書士等に依頼をすると分割交渉がまとまるのでしょうか?その理由は下記の2つです。

  • 債権者は債務者(あなた)に連絡を取れなくなるから
  • 債務者の本気が伝わるから

まずひとつは、債務者であるあなたが弁護士や司法書士といった専門家に債務の整理を依頼した時点で、債権者はあなたに連絡をできなくなります。これは、貸金業法という法律によって規制されている事実です。

万が一、司法書士に依頼後も債権者から連絡が来れば、債権者側が貸金業法違反として厳しく罰せられることになります。そのため、あなたが司法書士に任意整理を依頼した時点で、債権者は司法書士を介してしかあなたと連絡を取れません。

参考:貸金業法|第21条(取り立て行為の規制)

そのような状況になれば、必然的にあなた側の意見を伝えて和解に向けた話し合いをできるようになるでしょう。

そして、債務者であるあなたが司法書士に相談をしたという事実だけで、借金の返済が困難であることが明らかです。この2つが合わさることで、致し方なく交渉に応じるようになり、結果的に分割交渉が認められる仕組みです。

任意整理とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説 任意整理とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説

分割でも払えない場合はその他の債務整理を検討

任意整理はあくまでも借金を分割にするための債務整理手続きです。借金の返済が厳しいと感じている方は、任意整理ではなく個人再生や自己破産といった債務整理手続きを検討しても良いでしょう。

これらの手続きは借金を大幅に減額したり、借金そのものを免責(支払い義務の免除)にできます。任意整理以上に経済的メリットは大きいため、「クレジットカードの返済が厳しい…」と感じているならば、ぜひ検討してください。

個人再生とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説 個人再生とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説 自己破産とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説 自己破産とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説
\ あなたの借金は減額可能?60秒で無料診断 /

借金減額診断シミュレーションはこちら ⇒

クレジットカードの分割交渉は司法書士に相談しよう

今回は、クレジットカードの分割交渉は可能なのか?難しい場合はどうすれば良いのか?についてお伝えしました。

クレジットカードの支払い方法には、一括払い・分割払い・リボ払い等、何パターンか用意されています。そのため、「今月は使いすぎたから分割にしたいな…」といったときは、相談をすればすぐに分割払い等に変更できるでしょう。

しかし、クレジットカードの利用代金を滞納してしまった場合は、カード会社も聞く耳を持たなくなっている恐れがあります。そのため、「クレジットカードが払えないかもしれない…」と思った時点で、早急に対応したほうが良いでしょう。

万が一、分割交渉で折り合いがつかなかった場合は、各状況に合わせて司法書士へ相談をしたり、今回お伝えした対処法を検討してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です