借金返済におすすめの副業って何がある?副業をする際の注意点も解説

借金返済におすすめの副業って何がある?副業をする際の注意点も解説

借金を返済するために新たな収入を得ようと考えている方は多いでしょう。「確実に借金を返済したい。だけど、これ以上の節約は難しい」となると、新たな収入源を確保するしかありません。とは言いつつも、本業の傍で行うのが副業であるため、あまり注力はできないでしょう。

そこで今回は、借金を返済するためにおすすめしたい副業5選副業をする際の注意点についてお伝えします。これから副業を開始しようと考えている方は、ただ単に稼げれば良い。と考えるのではなく、借金を返済するために何なら効率よく稼げるのか?について比較検討してください。

本記事では、副業をする際の注意点もお伝えしています。副業は収入源が2つ以上になるため、税制面等でも注意事項があります。借金返済のために副業を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

借金返済する際におすすめの副業5選

借金を返済するために副業をして収収入を増やすのは、とても効率的でおすすめです。とくに、これからお伝えする5つの副業は確実に収入を得られるため、借金返済という目的がある方には良いでしょう。

  • 時給制アルバイト
  • 日雇いアルバイト
  • 配達員
  • クラウドソーシング
  • スキルを活かす

副業と言われると、アフィリエイトやブログなどを連想される方も多いです。これらも副業としては良いですが、「借金返済」という目的がある方にはあまりおすすめできません。

なぜなら、毎月確実に訪れる返済日に対応できる保証がないからです。すぐに結果を得られるかわからない、そもそも収入を得られるようになるかわからないことに使う時間はないはずです。

借金を返済するという目的があるならば、労働の対価として確実に収入を得られる副業を選ぶべきでしょう。これからお伝えする5つのおすすめ副業について、詳しくお伝えします。

1:時給制アルバイト

時給制のアルバイトは、借金を返済するためにとても効率的です。たとえば、毎週土日(本業が休みの日)の数時間や、本業が終わったあとの数時間を利用すれば、確実に収入を得られます。

時給1,000円で30時間働けば、3万円程度の収入を得ることができるため、借金を確実に返済していけるでしょう。

【借金残高別 毎月3万円ずつ返済した場合の返済期間一覧】
※100万円以下は年率18%で計算・100万円以上は年率15%で計算

借入金額 返済期間 毎月の返済金額
30万円 11カ月 29,788円
50万円 1年7カ月(19回) 30,439円
100万円 3年8カ月(44回) 29,685円
200万円 12年(144回) 30,017円

借入金額が100万円以内なら毎月3万円程度の返済でも無理なく完済を目指せます。しかし、200万円を超えてくると利息負担が大きくなり、元金充当額が減少してしまうため返済期間が長期化してしまうでしょう。

アルバイトで得た収入の他に毎月得られる本業の給与から数万円ずつ捻出して返済を継続してください。もし、捻出が難しいなら副業の時間を増やして収入を増やすなどの努力が必要でしょう。

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時給制アルバイトで副業するメリットとして、下記のことがあげられます。

  • 1時間単位で働くことができる
  • 短期間・短時間勤務も可能
  • アルバイト募集量が豊富で自分に合った副業を見つけられる
  • 確実に収入を得られる

普段の生活にある無駄な時間をお金に変える意識を持つことで、確実に時給を手に入れて借金完済も見えてくるでしょう。

また、時間給で働くアルバイトは、自分の生活スタイルに合わせて職種や勤務時間を調整できます。切羽詰まっていて、すぐにでも働き始めたい方はいますぐ行動してください。

2:日雇いアルバイト

休みが不定期の方や、今月だけ借金返済が困難な方などは、1日単位でお金を稼げるアルバイトがおすすめです。

あらかじめ登録をしておくことで、自分の希望日のみ働けるところはたくさんあります。たとえば、大手の引っ越し会社や派遣会社等に登録をしておくと良いでしょう。

1日労働するだけで1万円前後の報酬を得られのが一般的であるため、1カ月の間で5日働けば5万円程度稼げます。

職種はさまざまですが、日雇いアルバイトは単発のお仕事が多い印象です。建築現場やライブ会場の設営・撤去、重量物の搬出入等、体力的なお仕事も多いです。

その分、報酬も大きくなる傾向にあるため、借金返済をするためにはとても効率的でしょう。

ただし、1日単位のアルバイトは丸1日労働することを前提にしています。8時間前後の労働を強いられてしまううえに、体力勝負となると、休養日であるはずなのに疲労を蓄積してしまう恐れもあります。

単発的に稼げて確実に借金を返済できる点では魅力的な副業ですが、自分の本業や体力を見極めたうえで検討してください。

3:配達員として働く

最近では、副業として配達員をされる方も増えてきました。有名なところで言うと、ウーバーイーツやウォルトなどのデリバリーサービスでしょう。

配達員は荷物を運んで◯◯円というように、自分の力次第で天井なしに稼げるのが魅力です。また、時間に縛られることなく、自分の好きな日、好きな時間帯に仕事をできるのが魅力です。

ある程度の収入を上げられるようになるためには、経験や考える力が必要でもあります。また、配達員は、個人事業主扱いになるのが少々厄介です。

アルバイトや会社員としてのみ働いてこられた方は、税金面や支出入の管理等注意しなければいけないことがたくさんあります。しかし、自分で考え行動することで天井なしに稼ぐことができる配達員は、その他のアルバイト系副業と比較すれば、効率よく借金を返済していけるようになるでしょう。

また、普段から運動不足の方は自転車を利用して配達員をされてみれば、健康視点からも良いでしょう。中には、自動車を利用して配達される方もいますが、配達用ナンバーを取得しなければいけないなどの注意事項もあります。

すべて自分で考え、自分の力で収入を得られるようになることで、確実に借金を返済できるようになるでしょう。

4:クラウドソーシングの活用

自由度が高い副業として、クラウドソーシングの活用があります。クラウドソーシングを活用すれば、稼働する日・労働時間・労働する時間帯・報酬等、すべて自分で決定できます。

たとえば、休みが不定期でアルバイトが難しい方や、残業が多く需要のある時間帯に配達員として働くことができないという方は、クラウドソーシングサイトの活用がおすすめです。このサービスを活用すれば、自分に合ったお仕事も発見できるようになるでしょう。

【クラウドソーシングで募集している仕事一覧】

  • プログラミング
  • webデザイン
  • イラスト作成
  • 音楽作成
  • アンケート・感想等
  • ライティング
  • データ入力等の簡単作業
  • 翻訳・通訳サービス

クラウドソーシングの特徴は、パソコンやスマートフォンを利用していつでもどこでもお仕事の応募・受注が可能であり、そのままお仕事をできることです。募集している種類も豊富で、初心者でも簡単にできるデータ入力等から、専門的な知識を必要とするプログラミング等までさまざまです。

基本的には業務委託契約になるため、報酬制のお仕事がメインです。そのため、自分の好きなだけ稼ぐことができますし、能力次第では本業の収入を超えることも夢ではありません。

帰宅した後の数時間、休日の隙間時間等、自分なりに考えて時間を確保すれば確実な収入を得ることができます。クラウドソーシングで受注できるお仕事のほとんどは副業にぴったりです。初心者の方でも簡単に始められるのが特徴であり、「やってみよう」と思ったらすぐに登録できるのもメリット。

逆に言えば、できる環境があるのに行動できない人は現状維持のままでしょう。少しでも借金を返済したいとか、新たな収入を得たいと思う方はクラウドソーシングがおすすめです。

5:スキルの売却

自分が持っているスキルを販売することで、収入を得られる方法もあります。たとえば「あなたの得意なことは何ですか?」とか「あなたができることは何ですか?」と聞かれて、即答できる方はスキルを売却できるでしょう。

たとえば、絵やイラストを書くことが得意な方は、依頼を受けて絵を描けば収入になります。人の話を聞くことが好きだったり得意だったりする人は「相談に乗るスキル」を販売すれば、◯分◯円で販売できます。

この副業の特徴は、自分にとって当たり前のことでも意外と需要がある点です。普段の仕事が事務作業の方は、事務関連が得意であることを公表してお仕事を受注すれば良いでしょう。「スキル」は何でも良くて、自分ができることを販売すれば良いのです。

ただ、スキルの売却は基本的に需要と供給がマッチしなければ意味がありません。一方的に「◯◯ができます!」と伝えても、このスキルに魅力を感じる方がいなければ意味がありません。何か特別なスキルはなくても始められますが、借金の返済・完済をできるほど安定して稼げるか?といえば、なかなか難しいのが現実でしょう。

あくまでも、自分の得意なことやスキルを売却することで、副収入を得られる可能性があると思っておけば今後の参考程度になるはずです。

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借金を返済するために副業する際の注意点

副業とは、本業の傍で行う業務のことを言います。よって、力関係は「副業<本業」になってしまうのも事実です。ただ、借金を返済しなければいけないことを考えると、副業でも確実に収益を発生させたいと思うのが本音でしょう。

今までアルバイトや会社員としての経験しかない方が改めて副業を始めようとすれば、あらゆる落とし穴や罠に引っかかってしまうのも事実です。とくに「副業歓迎!短期間高収入!」などと書かれている募集案件は要注意です。

副業=本業以外の収入ではありますが、ほとんどの方が本業と同レベルあるいは、短時間で高収入を得られる仕事、はたまた楽に稼げる仕事を連想させてしまいます。どうしても「副業=楽して稼げる(稼ぎたい)」という気持ちが先行してしまう結果でしょう。

また、副業を始めることで税制面でも注意しなければいけないことが発生します。今までは、源泉徴収として会社で税金を徴収して納めていましたが、副業の開始に伴って確定申告や納税が必要になるケースもあります。

次に、副業をする際に必ず注意すべきことについてお伝えします。これから副業を開始しようと考えている方は、かならず目を通してください。

高収入バイトは要注意

副業を探しているときに注意すべきは「高収入バイト」や「裏バイト」です。とくに、本業として働かれている方は時間に余裕がありません。そのため、短期間で高収入を得られるアルバイトに魅力を感じてしまう方も少なくはないでしょう。

また、SNS等を利用したアルバイト募集は、応募がしやすいのも特徴でありメリットでもあります。

ですが、SNSで募集されている「高収入バイト」や「裏バイト」は絶対にやめてください。自分が知らないところで犯罪に加担されているケースも少なくはありません。最近では、SNSを利用してアルバイトを募集し、詐欺の受け子(被害者から実際に現金を受け取る人)や出し子(ATMからお金を引き出す人)を募っています。

「どれだけ借金返済に困っていても、そのような副業(犯罪)に手を染めるつもりはない」そう思われている方が多いのは百も承知です。それでも、このようなアルバイト募集に魅力的に感じ、引っかかってしまう方が後をたちません。万が一、受け子や出し子等、詐欺に加担してしまって捕まった場合にはほぼ確実に実刑判決(刑務所へ入ること)が確定します。

詐欺罪自体が重罪であり「知らなかった」が通用しないほど厳しく罰せられます。また、一度応募してしまうと身分証等の提示を求められるため、辞めたくてもやめられなくなってしまうのも事実。一番良いのは、初めから応募をしないことです。

とはいえ、SNS等で「高収入」や「裏バイト」と検索すれば、たくさんの募集があるのが現実です。実際に問い合わせれば言葉巧みにあなたを騙しに来ます。絶対に後悔する結果が待っているので、絶対に参加しないでください。

これらの募集は「1日◯万円」など、明らかに破格の値段で募集をかけています。まずはその募集を疑うこと、不安や疑問を感じたときは絶対に応募しないことを徹底してください。万が一、応募した後で詐欺であることに気づいた場合には、法律の専門家や警察へ相談して判断を仰ぎましょう。

参考:令和2年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(P9)

SNSではさまざまな仕事の募集を行っている

SNSでは、詐欺の受け子や出し子等の犯罪の他にも、ひととき融資などの違法融資も多く存在しています。ひととき融資とは、女性に対して融資し、利息として性的行為を要求したり実際に行わせたりすることを言います。

ひととき融資を含む個人間融資は、場合によっては貸金業法や出資法に抵触する恐れがあるので注意しなければいけません。債務者側が犯罪に抵触する可能性は低いですが、貸している側が犯罪に抵触する可能性は非常に高いです。

中には「〇〇(条件)で返済を猶予してあげる」など、卑劣極まりない事例も多数あります。実際に逮捕されている事例も少なくはありません。どれだけ借金返済に苦慮していても、個人からお金を借りたりSNSを介して犯罪行為を行うのだけは絶対にやめてください。

とは言え、「SNS=絶対悪」ではありません。SNSでも健全な副業募集を行っている方もいます。中には、企業の募集等に利用されている方も多いので、SNSが悪いわけではありません。あなた自身の見極める力が重要視されているだけです。

一般常識的に見て、相応な報酬か否か?がポイントになり得るでしょう。借金返済という目的がある方は、副業に対する思いや焦りがあることでしょう。そのような状況下で、魅力的な募集があれば惹かれてしまうのは当然です。

しかしそこで、冷静な判断をできなければかならず罠にハマります。万が一、罠にハマってしまえば、借金返済や副業はおろか人生すらも台無しにしてしまいます。副業を始める際には、一歩止まって冷静な判断のうえで大丈夫か否かを考え、行動するようにしてください。

一攫千金の夢は見ない

副業を探していると株式投資やFX(外国為替証拠金取引)あるいは暗号資産やバイナリーオプション等、投資関連をおすすめされている方もいます。これらも副業として収入を得ることを目指している方にとっては、とても有効な手段です。しかし、借金返済を前提として副業を探している方にはおすすめできません。

なぜなら投資とギャンブルは紙一重だからです。おそらく、借金を返済するための副業を探されている方は、現状で借金返済が厳しいのでしょう。すぐにでも確実な収入を得て、毎月の借金返済金額を確保したいと考えているはずです。

そのような状況下では冷静な判断ができずに、ギャンブル性の強い取引を行ってしまう可能性が高いでしょう。とくに、借金の返済は毎月の返済日が決まっています。毎月◯日までに◯万円用意しなければいけない。という事実が頭の片隅にでもあると、つい一攫千金を狙って適当な取引をしてしまう可能性が非常に高いです。

そもそも投資は、自分の余暇資金で行うのが普通です。借金の返済が厳しいという方が捻出して資金を溶かすことはおすすめできません。

また、借金返済のために副業を探している方は、資金だけではなく時間を無駄にしてもいけません。何度も言いますが、毎月の返済日までに毎月決まった返済額を用意しなければいけないため、確実に収入につながる副業を選択してください。

たとえば、一攫千金・不労所得を得る目的からブログやアフィリエイトなどを始めようとする方がいたとしましょう。これらも副業としては良いです。しかし、時間の投資が必要であるうえに収益が出るかどうかはわかりません。万が一、毎月の返済日までに収益を発生させることができなければ、借金返済に息詰まってしまうでしょう。

もし、ブログやアフィリエイトでの副業を検討されているなら、まずはクラウドソーシングサイトでライターとして応募されてみてはどうでしょうか。お仕事さえ見つけられれば、自分次第で天井なしに稼げるでしょう。借金返済を目的にされている方は「確実な収益性」を意識して、副業を探してください。

副業収入は税務申告が必要

副業で得た収入でも当然、税金が発生します。今までアルバイトや会社員等として働かれていた方は、会社で税務手続きを行ってくれていました。しかし、副収入を得始めた時点で毎年自分で税金を計算して納税しなければいけません。

【副業の種類別課税対象と申告義務】

副業の種類 所得の種類 申告義務 所得税納税方法
時給アルバイト 給与所得 原則必要 源泉徴収
日給アルバイト 給与所得 原則必要 自分で納税
配達員 雑所得

(個人事業主は事業所得)

原則必要 自分で納税
クラウドソーシング 雑所得

(個人事業主は事業所得)

原則必要 自分で納税

源泉徴収の場合あり

スキルの売却 雑所得

(個人事業主は事業所得)

原則必要 自分で納税

副業であってもどのように所得を得るのかによって、所得の種類や申告義務、所得税の納税方法が異なります。上記副業の中でも一番簡単なのが時給等で働くアルバイトです。原則、アルバイト先で源泉徴収をしてくれるため、基本的にはアルバイトさ先で納税を行ってくれます。

ただし、本業で得た給与所得とアルバイトで得た給与所得はすべて合算して計算、納税しなければいけません(総合課税)。本業で得た給与、アルバイトで得た給与はそれぞれの所得に対して税額を計算し、源泉徴収から納税までしています。よって、合算して計算し直し、改めて自分で納税し直さなければいけません。

日本の税制度は超過累進税率と言って、所得が多くなればなるほど税率も上がる仕組みです。2つの場所から給与所得を得た場合には所得金額(課税所得)が大きくなっている可能性が高いです。その結果、納税すべき金額が不足している可能性が高いため、かならず確定申告から納税を行わなければいけません。

参考:国税庁|給与所得者で確定申告が必要な人

また、1日単位でアルバイトをされている方は源泉徴収の有無が変わります。源泉徴収される日雇いバイトは下記の通り。

  • 交通費以外の日給が9,300円以上
  • 雇用主・事業者が同一で労働契約を締結している
  • 連続して2カ月以上の勤務契約を締結している

上記に該当する場合は源泉徴収が必要ですが、上記以外の場合は源泉徴収がされません。たとえば、登録制のアルバイトで自分が好きなときに働ける環境にあった場合で、日給が9,300円以下の場合などは源泉徴収が発生しません。

源泉徴収がされなかった場合は、1年間で20万円以上の収入を得た場合に限って確定申告が必要です。日給制アルバイトも通常のアルバイト同様に、給与所得の課税対象です。よって、総合課税になるため本業の給与所得と合算して納税額を計算、納税しなければいけません。

そして、配達員やクラウドソーシングサービス、スキルの売却等は、所得が20万円を超えた時点で確定申告義務が発生します。これらの副業は基本的には雑所得として扱われるため、給与所得とは別に計算して納税します。ただし、開業届を提出することで事業所得へ変えることもできます。

事業所得に変えることで給与所得と損益通算が可能になるため、万が一、赤字を発生させた場合には給与で支払っていた税金の一部を還付してもらえる可能性があります。

また、雑所得であっても取引相手が源泉徴収をしてくれている場合で、計算しなおした結果支払いすぎていた税金については還付請求が可能です。

確定申告は、1年間の所得を計算し直して不足分は納税、支払いすぎていた分は還付してもらう手続きです。納税は国民の義務ですから、借金の返済同様にかならず計算して納税をしてください。

副業禁止に要注意

勤め先企業によっては副業を禁止しているところがあります。万が一、副業禁止の企業で副業をしていることがバレてしまったときは、本業企業のみならず副業でお世話になっている相手にも迷惑をかけてしまう恐れがあります。

ただし、公務員以外の方が副業をすること自体は、法律で禁止されていません。よって、副業禁止の会社に勤めている方が副業をしても、法的に罰せられる心配はないでしょう。一方で、会社側が副業を禁止することも法律上は問題ありません。

つまり、法律的に見れば副業禁止の企業に勤めながら副業をすることも許されますし、会社側が副業を禁止すること自体も許されています。そして「副業禁止なのに副業をしたから」と言って従業員を解雇した場合には、不当解雇として復職等が認められる可能性は高いです。

ただし、本業の傍で下記に該当する副業を行った場合には、懲戒処分の対象になる可能性があるので注意してください。

本業に支障をきたす場合
睡眠不足による遅刻や欠勤、集中力の低下や成績不振。その他、本業の就業時間中に副業を行う等の行為
会社の信用を著しく傷つける行為
同業他社に情報を流出させることあるいは、流出する恐れがある副業
同業他社での副業
ライバル会社等で副業することは許されません(医師の外勤等は別)

逆に言えば、上記に当てはまらない副業の場合は交渉の余地があります。

憲法の観点から見て、労働者の副業を禁止することは合理的とは考えられません。とはいえ、副業禁止の企業に勤めながら勝手に副業をすればトラブルの原因になり得るでしょう。まずは、会社側に副業をしたい旨の相談を持ちかけてみてはどうでしょうか。

参考:憲法|第22条(国民の権利及び義務)

住民税納税方法を工夫すればばれない

あまりおすすめはできませんが、副業を禁止されている企業に勤めている方で、借金返済のために副業を検討されている方はバレない方法も覚えておくと良いでしょう。

副業がバレるきっかけとして考えられるのが、住民税の納税です。通常、1社からの給与所得しか得ていない方なら、給料から住民税を天引きして会社側で支払ってくれます。しかし、副業をすることで確定申告が必要になる可能性が高まります。申告時に、住民税の納税方法の選択を誤ってしまうと会社にバレてしまう可能性が高くなるでしょう。

会社が給料から天引きして住民税の納税することを特別徴収と言います。一方、納税通知書に従って支払う方法を普通徴収と言います。この特別徴収・普通徴収は、確定申告時に自分で選択できるので、かならず一般徴収(自分で納付)に◯をつけてください。

確定申告書類

出典:国税庁|申告書用紙

万が一、特別徴収に◯を入れてしまうと、副業の所得に対する住民税も本業に通知が届きます。その結果「あれ?給料の割には住民税が高い!おかしいな?」というところから副業がバレます。

MEMO
住民税の納付方法についてお伝えしましたが、副業を禁止されている企業で副業を進めているわけではありません。トラブルを回避するためにも、かならず企業へ相談してから副業を開始してください。

副業以外で借金問題を解決する方法はある?

副業を禁止されている方や副業をする時間がない方、だけど借金返済が厳しい方は下記の借金解決方法を検討されてみてはどうでしょうか。

  • 借金の借り換えを検討
  • 債務整理で借金を減額

最後に借金返済が厳しいけど、やはり副業をするのが難しいと考えている方に向けて、借金問題解決方法についてお伝えします。

借金の借り換えで毎月の返済額を軽減

現時点でかろうじて借金返済をできている方は、借金の借り換えを検討してください。いわゆるおまとめローンという金融商品であり、複数ある借金をひとつにまとめることで金利を引き下げられたり、毎月の返済額を軽減できたりする可能性があります。

とくに注目すべきは、金利が引き下がる可能性が高い点です。借入金額が少ないと金利も高くなりがちで、複数社からお金を借りたりクレジットカードを発行されたりされている方は金利負担が高いです。

【利息制限法の定めによる利息上限】

10万円未満 年率/20%以内
10万円以上100万円未満 年率/18%以内
100万円以上 年率/15%以下

参考:利息制限法|第1条(利息の制限)

仮に、おまとめローンを利用した際の金額が100万円以下であっても、金利を引き下げられる可能性は高いです。おまとめローン商品自体が低金利である場合がほとんどです。わずか数%程度の引き下げでも総返済金額や毎月の返済金額は、引き下げられるようになるでしょう。

MEMO
借金返済が苦しくて、滞納をしている方はおまとめローンの利用が難しいでしょう。あくまでも、滞りなく返済できている方、副業も難しくて返済も厳しくなっている方が検討できる解決方法です。

債務整理をすれば誰でも確実に借金を解決できる

副業をすることも難しく、おまとめローンの利用も難しい方は、債務整理を検討してください。債務整理とは、借金問題を司法書士や弁護士に相談して手続きを開始することで、借金そのものを減額したり無くしたりできます。

債務整理の種類

任意整理
債権者に対して借金の返済が困難であることを伝え、利息をカットしたうえで借金返済方法(返済期間や返済金額)を改められないか?と相談・交渉をする手続きです。任意整理交渉がうまくいけば、あらゆる利息をカットできるうえに、毎月の返済金額を軽減できる可能性があります。
個人再生(民事再生)
個人再生とは、裁判所に対して借金の返済が難しい状態にあることを申し立て、借金そのものを大幅に減額してもらう手続きです。給与所得者の場合は、可処分所得(手取り給与)の2年分もしくは破産した場合の配当予想額いずれか高額なほうまで減額できます。自己破産ほどの経済的メリットはありませんが、住宅(ローン)を残せる点で大きな違いがあるため、住宅ローンを抱えている方は個人再生を検討してください。
自己破産
自己破産は借金の返済が困難であることを裁判所に申し立てて、現在抱えている借金のすべてを免責(免除してもらうこと)してもらう手続きです。自己破産の免責許可決定を受けられれば、借金そのものが無くなるため、副業をする必要もありません。借金返済に行き詰まっている方は検討してください。

債務整理とは言っても、いくつかの種類があります。自分でどの債務整理を検討すれば良いのかわからない方も、まずは当事務所へご相談ください。

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まとめ

今回は、借金返済のための副業についてお伝えしました。

借金を返済する目的で副業をして収入を得るのはとても効率的です。とは言っても、本業の傍でもうひとつの収入を得るのは容易ではありません。今回は、5つの副業をご紹介しましたが、いずれも簡単に稼げるわけではありません。

また、副業を始めた際にはいくつか注意しなければいけないこともあります。副業を始めるのは決して簡単なことではないでしょう。まずは始めてみるのも良いですが、少しでもしんどいと感じたときは、借金問題の解決にシフトしたほうが良いでしょう。

借金問題を解決する方法として、おまとめローンの活用や債務整理があります。自分に合った解決方法を検討されてみてはどうでしょうか。

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