アイフルからの一括請求予告通知は、アイフルから届く最終通告である可能性が高いです。万が一放置をしていると、強制執行に至る恐れもあるため、早めの対応が必要になるでしょう。
そこで今回は、アイフルからの借り入れを放置しているとどうなるのか?一括請求を無視・放置しているとどうなる?についてお伝えします。
なお、本記事後半では、アイフルへの返済が厳しいときの対処法等についてもお伝えしています。現在、アイフルからの借り入れを滞納している方や、一括請求をされて困っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
アイフルからの借り入れを滞納しているとどうなる?
アイフルからの借り入れを滞納していると、一括請求予告通知が来る前に下記のことが発生します。
- 滞納初日から遅延損害金が発生
- アイフルから入金確認の電話がかかってくる
- 書面や電話による取り立てが行われる
- 個人信用情報機関に事故情報が掲載される
- 残債の一括請求が行われる
まずは、アイフルの借金を滞納していた場合、一括請求前に何が起こるのか?についてみていきましょう。
滞納初日から遅延損害金が発生
アイフルでは、滞納をしたその日から1日単位で遅延損害金が発生します。たとえば、約束の返済日が1月1日だった場合は、1月2日からあなたが借金を返済するまでの期間に対して遅延損害金が発生します。
そして、アイフルの遅延損害金は年率20%です。よって、あなたがアイフルから100万円を借りていた場合は、1日あたり約548円の遅延損害金が発生する計算です。
【遅延損害早見表】
借入金額/滞納日数 | 10日 | 30日 | 60日 | 90日 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 約548円 | 約1,644円 | 約3,288円 | 約4,932円 |
30万円 | 約1,644円 | 約4,932円 | 約9,863円 | 約14,795円 |
50万円 | 約2,738円 | 約8,219円 | 約16,438円 | 約24,658円 |
100万円 | 約5,479円 | 約16,438円 | 約32,877円 | 約39,315円 |
200万円 | 約10,958円 | 約32,877円 | 約65,753円 | 約98,630円 |
※小数点以下四捨五入
アイフルの場合は、滞納後2カ月〜3カ月経過したあたりで一括請求が行われます。よって、一括請求が来ることには、借り入れ元金に加えて上記の金額が請求されることになるでしょう。
アイフルから入金確認の電話がかかってくる
アイフルでは、約束の返済日までに入金がなかった場合は、電話にて入金状況の確認を行います。ただ、滞納当初の電話口は「お支払いの確認が取れていませんが、お忘れになっていませんか?」のような内容です。
人であれば当然忘れてしまうこともあるため、あくまでも「支払い忘れていませんか?すぐお支払いをお願いいたします」というニュアンスです。この時点でしっかりお支払いをできていれば、後に一括請求をされてしまう可能性はなくなります。
また、返済が難しくても電話に出て事情を話すだけでも、一括請求という最悪の事態を回避できる可能性があります。
もっともしてはいけないのが、アイフルからの電話に対して「電話に出たところで返済はできないし、返済の約束もできないから…」といって放置することです。あなたが電話に出なければ、アイフル側も話をしたり交渉をしたりすることができません。よって、より厳しい対応をされてしまう恐れがあるでしょう。
書面や電話による取り立てが行われる
アイフルからの借金を返済できずにいると、まずは入金確認の電話がかかって来るでしょう。その電話を無視したり放置したりしていると、書面による通知や電話による取り立てが開始されてしまいます。
書面ではあなたに対して借金の返済を求める内容が記載されています。登録先の住所に書面が送付されてしまうため、家族に借金を滞納している事実がバレてしまう恐れがあるでしょう。
また、毎日かかってくる電話は非常にストレスです。あなたが留守番電話を設定しているならば、毎日留守番電話に「支払い」に関する内容が残り続けます。
この状況になってしまうと、あなたは「支払いたくても支払えない」状況であるため、非常にストレスを感じてしまうことでしょう。最悪の場合は、借金のストレスによって体調を崩したり、働けない体になったりする恐れがあります。
とはいえ、アイフルからしてもあなたにお金を返してもらいたいため、できる限りのことは徹底的に行うでしょう。
アイフルとしては、あなたと交渉をする準備ができています。そのため「とにかく電話をしてほしい」という思いで電話や書面を送付しています。支払えないなら支払えないなりに、しっかり相談をすることで、きっと返済方法の柔軟な対応をしてくれるでしょう。
個人信用情報機関に事故情報が掲載される
アイフルからの借金を2カ月〜3カ月程度滞納していると、個人信用情報機関に事故情報が掲載されてしまいます。この事故情報は、いわゆるブラックリストのことを指し、事故情報の掲載がある間は新たなローン契約やクレジットカードの作成が困難になるでしょう。
また、現在持っているアイフル以外のカードローンやクレジットカードも、順次利用停止になる恐れがあります。
というのも、カード会社や消費者金融等の貸金業者は、定期的に顧客の個人信用情報を確認しています。これを法定途上与信と呼び、すべての貸金業者に義務付けられているため、かならず定期的に確認をしなければいけません。
カード会社等があなたの信用情報を確認した結果、事故情報が掲載されていた場合は、貸倒リスクが発生するため、利用停止になり得るでしょう。
法定途上与信の結果、仮に事故情報が掲載されていたとしても、利用停止にしない債権者もいるため、かならずカードが利用できなくなるとは限りません。というのも、「個人信用情報に事故情報が掲載されている人にお金を貸してはいけない」などの法律はありません。
仮に事故情報が掲載されていたとしても、お金を貸す側の判断によって契約を継続したり契約を解除したりすることができます。
ただ、ほとんどのケースでは、あなたに著しい事故情報が掲載された時点で、利用停止や最悪の場合は強制解約を受けることになり得るでしょう。
残債の一括請求が行われる
アイフルからの借金を返済できない状態が2カ月〜3カ月程度継続すると、アイフルから残債の一括請求が行われてしまいます。アイフルとしても、貸倒リスクが高い債務者と契約を継続することはできないため、早期の債権回収を目指します。
また、あなたはアイフルから一括請求をされてしまった時点で、原則一括で借金を返済するしかありません。なぜなら、あなたはアイフルとの契約時に期限の利益の喪失についても確認し、契約を締結しているためです。
アイフルでは契約を締結する前にかならず、規約の確認を求めます。上から下までしっかり確認、把握されている方は少ないかもしれません、その内容に納得をして契約をしている以上、「知らなかった」は通用しません。
そして、アイフルの会員規約では期限の利益の喪失について、下記のように記載されています。
第14条(期限の利益の喪失)
会員は、会員に次の各号の事由が一つでも生じた場合は、当社からの通知又は催告がなくとも当社に対する一切の債務について当然に期限の利益を失い、直ちに債務の全額を支払う。(1)約定支払日に第2条の返済金額(全部又は一部)の支払を怠るなど、本契約に基づく債務を期限までに支払わなかったとき。(2)破産・民事再生手続開始・強制執行・担保権実行の申立あるいは差押・仮差押え・仮処分・滞納処分を受けたことを当社が知ったとき。(3)手形・小切手の不渡りがあったことを当社が知ったとき。(4)本契約に際し、当社に差入れた書面(電磁的方法等での申告含む)に虚偽の記載又は申告をしたことが判明したとき。(5)当社にとって所在不明となったとき、又は、住所(居所)・勤務先の変更、長期欠勤・休職、退職・解雇等があったにもかかわらず速やかに届出なかったことを当社が知ったとき。(6)当社に対する本契約以外の債務を期限迄に支払わなかったとき。(7)その他本契約の各条項に違反したとき。(8)その他会員の信用状態の悪化等債権保全を必要とする相当の事由が発生し、当社の通知又は催告によっても当該事由が解消されないとき。(9)当社が定める【反社会的勢力の排除について】第1項各号のいずれかに該当若しくは虚偽の申告をしたことが判明、又は同第2項各号のいずれかに該当する行為をし、取引を継続することが不適切であると当社が判断したとき。引用:アイフルカード会員規約
上記の通り、返済日に遅れてしまった場合は期限の利益の喪失によって、残債を一括請求すると記載されています。
期限の利益とは、あらかじめ決められた日までに決められた金額を返済すると約束することによって、借金の一部のみを返済するだけで良いとするものです。あなたは今までアイフルに対して毎月決まった日に決まった金額を支払い続けていたはずです。
これがアイフルからあたえられた期限の利益です。しかし、あなたが長期間の滞納をした結果、アイフルから期限の利益を喪失し、一方的に一括請求をされている状況です。
あらかじめ規約を確認して契約を締結している以上、アイフル側から残債の一括請求が行われた時点で、原則一括返済しか認められません。もしかすると、アイフルに相談をすることによって、分割払いへの変更ができるかもしれませんが、厳しい条件を提示されることになるでしょう。
つまり、あなたがアイフルの借金を滞納することによって、アイフル以外の債権者からも一括請求をされてしまう恐れがあります。たとえばクレジットカードやその他の消費者金融からの借り入れ、何らかの借金を抱えている方は注意しなければいけません。
法定途上与信や債権者側で行う途上与信であなたの信用情報はバレてしまいます。その結果、最悪の場合はその他の債務からも一括請求される恐れがあるので注意してください。
アイフルからの一括請求予告通知を無視しているとどうなる?
アイフルへの返済が遅れていると、最終的には期限の利益の喪失に基づいて残債の一括請求が行われます。ただ、アイフルから一括請求をされて、実際に一括で返済をできる方は少ないでしょう。
もちろん、アイフル側も「一括請求をしたところで一括で返済してもらえる可能性は低い…」ということはわかっています。しかし、あなたが「一括では絶対に支払えないから…」と言ってアイフルからの一括請求をしていると、状況は非常に悪化します。
アイフルでは一括請求をすることによって、あなたからの連絡を待っているのです。たとえば、「一括では返済できないので分割にしてもらえないでしょうか?」「記載されている日までに返済できないので、少しだけ猶予してもらえないでしょうか?」のような相談を待っています。
実際、あなたがアイフルからの連絡を無視していなければ、一括請求が送られてくることはありません。アイフルから一括請求をされた原因は、あなた自身がアイフルからの連絡に一切のアクションを起こさなかったためです。
つまり、遅くても一括請求がきた時点でアイフル側に相談をすれば、柔軟な支払い方法に対応してもらえる可能性があります。もちろん、あなたに対する信用が少ない以上、厳しい和解条件を提示される可能性もありますし、一括支払い以外は認められない可能性もあります。
ただ、今までと同じように「一括では支払えないから…」と言って放置をしていると、今以上に状況は悪化します。もしも、アイフルからの一括請求を無視・放置してしまった場合には、下記のことが起こり得るでしょう。
- 訪問による取り立てが行われる可能性
- 法的手続きへの移行
- 強制執行で給料や財産を差し押さえ
次に、アイフルからの一括請求を無視したり放置したりした場合に起こり得るリスクについてお伝えします。
訪問による取り立てが行われる可能性
アイフルからの一括請求を無視し続けていると、アイフルの担当者が自宅へ来る可能性があります。
万が一、アイフルの担当者が自宅へ来てしまうと、あなたの同居家族や近所の方などに借金をしている事実や滞納している事実がバレてしまう恐れもあるでしょう。多くの方が自宅への訪問は避けたいと考えているかもしれませんが、一括請求をしていると来られてしまう恐れがあります。
そもそも、アイフル側もいるかどうかもわからない、いたとしても居留守を使われてしまう可能性が高い債務者の自宅へいくこと自体が負担でしかありません。それでもわざわざ出向くのは、債務者であるあなたと連絡を取る手段がないためです。
電話も出てもらえない、書面で送付しても一切のアクションがないとなれば、ダメもとで自宅へ行って話をするしかありません。そのため、アイフルはあなたの自宅へ出向いて話をしようとするのです。
あなたが「自宅へ来られたくない」と思うのであれば、遅くても一括請求をされてしまった時点でアイフルに相談をするべきでしょう。
なお、債務者の中には「アイフル等の貸金業者は自宅訪問ができない。なぜなら、法律で定められているから」と勘違いをされている方がいます。債権者が自宅へ訪問して借金の返済を求める行為に違法性はありません。
そもそも、借金の取り立てに関しては、貸金業法21条(取立て行為の規制)によって定められています。この法律では「債務者の自宅に行ってはいけない」などと記載はされていません。
よって、自宅へ訪問をして借金の返済を求める行為に違法性は認められません。ただし、社会通念上、不適切と認められる時間帯(21時〜8時)に訪問をすると、貸金業法に抵触する恐れがあります。逆に言えば、上記時間帯外であれば訪問も可能です。
ただ、アイフルの担当者が直接、その場で金銭要求を行うことはありません。たとえば、闇金映画のように自宅へ押し入ってきて「お金を返すまでは帰らない」などということは絶対にありません。
アイフルが自宅へ来る理由はあくまでも、あなたとの話し合い、交渉を行うためです。実際、その場で金銭のやりとりを行うこと自体が貸金業法に違反しています。
つまり、アイフルが来たとしても、相談をするように心がけていれば何も怖いことはありません。支払えないのであれば、素直に「支払えません」と相談をすれば、アイフル側から代替案を提案されたり「毎月いくらなら支払えますか?」などと交渉をできます。
そのため、万が一アイフルの担当者があなたに対して怒鳴ったり脅かしたり、金銭を要求されたりした場合は、警察やアイフルの窓口に相談をしてください。また、あなたがアイフルの担当者に対して「帰ってください」と伝えたのにも関わらず、帰らなかった場合も違法です。
法律によって、あなた(債務者側)はしっかり守られています。一括請求を放置していると、自宅へ来られることはありますが、正しく対処すれば何ら怖い思いをすることはありません。
ただし、家族や近隣の方にバレてしまう恐れがあるため、できるだけ早い段階で対応するように心がけるべきでしょう。
法的手続きへの移行
アイフルから届く一括請求は、アイフルから届く最終通告であると思ってください。あなたがアイフルからの一括請求を無視していると、諦めて次のステップである法的手続きへ移行されてしまいます。
法的手続きへ移行後は、驚くほどのスピードでことが進んでいき、最終的にはあなたの財産や給料を差し押さえられてしまいます。
【一括請求から法的手続きまでの流れ】
- アイフルからの一括請求
- 裁判所から支払い督促状が届く
- 裁判所から仮執行宣言付支払督促状が届く
- アイフルはあなたの財産や給料の差し押さえが可能になる
まず、アイフルからの一括請求はアイフルからの最終通告です。「このままだと強制的にあなたの財産を差し押さえざるを得ません」という通告でもあります。そのため、一括請求を放置していると本当に法的手続きに移行されてしまうでしょう。
法的手続き移行後は、まず先に裁判所からあなたあてに「支払督促状」が届きます。アイフルから届く支払督促とは異なり、法的効力を持っている書面であることを理解してください。
支払督促を受け取ったあなたは、受け取った日から2週間以内であれば異議申し立てを行うことができます。しかし、あなたが異議申し立てを行わなければ、次のステップである「仮執行宣言付支払督促状」が送付されます。
仮執行宣言とは、本来であれば裁判所の判決が確定することで可能となるあなたに対する財産の差し押さえを、判決の確定前に執行ができる状態のことを言います。
たとえば、判決が確定するためには裁判所が「〇〇万円を払いなさい」という判決を下し、そのあとは被告であるあなたが上告できない状態にならなければいけません。しかし、実際に被告が上告をした場合には、差し押さえをできるようになるまでに相当な期間と労力を要します。
その間にあなたが財産を処分してしまう恐れもあるため、できるだけ簡潔に財産の差し押さえ等をできるようにするため、仮執行宣言があります。
つまり、あなたが仮執行宣言付支払督促状を受け取った場合は、一定期間経過後に判決が確定し、財産の差し押さえが可能になります。言ってしまえば、仮執行宣言付支払督促状は「裁判所からの最終通告」です。
アイフルから仮執行宣言付支払督促状を受け取ったあなたは、2週間以内に異議申し立てをできる権利があります。しかし、2週間経過してしまうと、判決が確定するので注意してください。
よって、遅くても仮執行宣言付支払督促状が届いてから2週間以内に、異議申し立てをするようにしてください。
強制執行で給料や財産を差し押さえ
仮執行宣言付支払督促状を受け取り、2週間以内に異議申し立てをしなかった場合は、仮執行宣言が確定します。よって、「あなたはアイフルに対して借金の残債を支払いなさい」という判決が確定したことになります。
つまり、あなたが自分の意思でアイフルへお金を返さなければ、アイフル側が最終段階である強制執行を始めることになるでしょう。
【差し押さえまでの流れ】
- アイフルが裁判所に差し押さえの申し立て
- 裁判所からあなた宛て(第三債務者)に「差押命令正本」を送付
- アイフルに対して債務者に正本が届いたことを通知
- 差し押さえ財産の調査
- 財産の差し押さえ
あなたに対する借金が確定しているため、強制執行もとんとん拍子でことが進んでいきます。あなたは正本を受け取った時点で陳述書(意見を述べるもの)を送付することはできますが、とくに何もしなければ、実際に差し押さえが始まるでしょう。
財産や給料の差し押さえが始まると、実際にあなたの口座や財産、給料等が差し押さえられてしまいます。
まずは、あなたの口座に入っているお金を調査し、預貯金がある場合は一度そのすべてを差し押さえます。その後、差額が発生した場合には返金されますが、注意すべきは給料支払い直後に差し押さえられた場合です。
本来、給料の差し押さえは手取り給料の1/4までと定められています。しかし、あなたの口座に入金された時点で、そのお金はあなたの預貯金に変更されてしまうため、全額の差し押さえが可能になります。
給料が入金された直後に差し押さえられてしまった場合は、その月は無収入で生活をしなければいけないため、注意が必要です。差し押さえを回避するためには、裁判所に対して差し押さえ範囲の変更を行うしかありません。
差し押さえ範囲の変更とは、各債務者の状況に応じて差し押さえの範囲を変更するための手続きです。あなたの生活等に合わせて差し押さえ範囲の変更を行ってもらえるうえに、当然、入金された給料の差し押さえも回避できます。
裁判所から差し押さえ命令正本が届いた時点で、早急に弁護士や司法書士に相談をして、差し押さえ範囲の変更を行ってください。
そして、預貯金以外に注意すべきなのは、給料の差し押さえです。給料の差し押さえは、あなたの口座から直接差し押さえられるわけではありません。会社があなたに支払う給料を差し押さえる仕組みです。
つまり、あなたに対して給料の支払い債務を負っている、第三債務者(会社)に対しても債権差し押さえ命令が送付され、差し押さえをされてしまいます。よって、会社にはあなたが借金を滞納して差し押さえが始まっていることは、かならずバレてしまいます。
そして、会社はあなたに支払うべき給料の一部をアイフルに返済をしなければいけません。
給料の差し押さえ可能範囲は手取り給料の1/4までです。よって、手取り給料が20万円の方は、最大で5万円を完済するまで差し押さえられ続けます。ただし、手取り給料が44万円を超えている方は、33万円を超えたすべての金額が差し押さえの対象になるので注意してください。
仮に、あなたが仕事を辞めてしまった場合は、改めて調査をしなければいけませんが、かならずバレて差し押さえが開始されます。
【対処法】アイフルからの一括請求を払えないときはどうすれば良い?
アイフルから一括請求が届いてしまった場合は、放置していると最終的には強制執行が行われてしまいます。そのため、遅くても一括請求が来た時点で対処しておくことが大切です。
一括請求が来たけど、どうしても支払いが難しいときには下記のことを検討してください。
- 分割払いへの変更を相談する
- 債務整理で分割払いへの変更・借金の免責を目指す
次に、アイフルからの一括請求を払えないときの対処法についてお伝えします。
一括請求後でも分割払いに変更できる可能性がある
アイフルから一括請求が届いている場合でも、アイフルに誠心誠意で相談をすれば、分割払いに変更してもらえる可能性があります。
そもそもアイフルとしても、今まで借金の滞納をしている方に対して一括請求をしたところで、一括返済をしてもらえる可能性は低いと考えています。それでもなお、請求請求を求めるのは、債務者であるあなたに相当な危機感を持ってもらうためです。
突然一括請求が届けば、あなたはきっと「相当危険な状態。この状態で放置するのは危険」と感じられるでしょう。そうすることで、アイフル側はあなたからの連絡を待っています。
つまり、あなたが「一括での返済は難しいです…」と相談をすることによって、新たな支払い方法などの提案をしてくれるでしょう。「では、毎月いくらなら支払えますか?」「いつなら一括で返済できますか?」のように、相談に乗ってくれます。
そして、あなたが無理のない範囲で「毎月◯万円なら支払えるのですが…」と相談をすれば良いでしょう。もちろん、その通りに和解が成立するとは限りませんが、相談をしてみる価値はあるでしょう。
ただひとつ言えるのは、アイフルからあなたに対する信用はまったくありません。そのため、あなたの意見が100%通る確率はとても低いです。お互いに譲歩し合いながら和解に向けた話し合いを進めてください。
もしかすると、あなたの借り入れ状況次第では相当厳しい条件を提示されてしまうかもしれません。まずはアイフルに相談をし、支払い方法の変更を提案されてみてはどうでしょうか。
債務整理で分割払いへの変更・借金の免責が可能
債務整理をすることによって、アイフルからの一括請求を分割払いに変更したり返済義務の免除(免責)を受けられたりします。債務整理手続きには下記の3種類があり、自分の状況に合った整理手続きをできるのが特徴です。
- 利息をカットして元金を原則3年程度で完済を目指す「任意整理」
- アイフルやその他の借金を含めて最大で100万円まで減額できる「個人再生」
- アイフルやその他の借金も含めて、すべての借金の返済義務を免除できる「個人再生」
あなたがアイフルから一括請求を受け、分割交渉をしてもうまくまとまらなかった場合や、和解条件が厳しくて返済が厳しいときは任意整理を検討すれば良いでしょう。任意整理をすることによって、アイフルからの請求されている利息や遅延損害金は原則免除されます。
そして、元金のみを原則3年〜5年以内に完済すれば良いため、自分自身で分割交渉を行うよりも、返済金額を抑えられる可能性があります。
ただし、最近のアイフルは任意整理に対する和解交渉が厳しくなってきています。任意整理をすることによって、利息をカットできるのが通常ですが、数%程度残さなければ応じないことも増えてきています。
また、借り入れ期間が短い顧客に対してはとくに厳しい和解条件を提示します。返済期間も通常の任意整理は5年以内ですが、アイフルの場合は4年以内で提示されてしまうこともあるでしょう。
任意整理手続きはあくまでも、アイフルとあなたとの間で行われる交渉であるため、厳しい和解条件を提示される可能性も考慮しておくべきでしょう。
また、アイフルからの一括請求を放置・無視していて、法的手続きに移行されてしまった場合は、任意整理をする意味がありません。なぜなら、任意整理は交渉手続きであるため、強制執行を持って債務のすべてを回収できる見込みがあるからです。
そのため、万が一法的手続きに移行されてしまった場合は、個人再生や自己破産手続きを検討するしかないでしょう。
万が一、強制執行が始まった場合でも、個人再生や自己破産であれば差し押さえを止めることができます。とにかく、一括請求がきた時点で弁護士や司法書士といった専門家に相談をしておいたほうが良いでしょう。
アイフルは滞納する前に対処することが大切
アイフルからの借り入れを滞納してしまうと、さまざまな影響が発生したり、最終的には一括請求や強制執行が行われます。もちろん、そのような事態を避けたいと考えている方が大半でしょう。
アイフルの借金滞納によって起こり得るリスクを回避するためには、下記のことを検討されてみてはどうでしょうか。
- 返済日前に相談をして返済を猶予してもらう
- 利息のみの返済で乗り越える
万が一、アコムから一括請求をされてしまっても、債務整理をすれば解決できます。しかし、債務整理を避けたいと考えている方も多いでしょう。
本来であれば、返済ができないことが分かった時点で対処しておくべきです。次に、アイフルの借金を返済できないときの対処法についてお伝えします。
返済日前なら相談することで猶予してもらえる
アイフルは滞納前に相談をすることで、支払い日を猶予してもらえることがあります。たとえば、約束の返済日が1月1日だった場合、アイフルに「返済日までの返済が厳しいので、1週間程度猶予してほしい」と相談をすることで、猶予してもらえる可能性があります。
ただし、確実に返済をできる日があることが条件となるでしょう。そのため「返済できる日はいつになるかわからないけど、返済日を猶予してほしい」と伝えても意味がありません。
また、支払いを猶予してもらえたとしても、遅延損害金は滞納開始日から発生するので注意してください。
何らかの事情でアイフルへの返済が難しい、だけど数日程度猶予してもらえれば返済できる。という方は、遅れる前にかならずアイフルへ相談をするように心がけてください。
利息のみの返済で乗り越える
アイフルから請求されている金額を満額返済できない場合には、利息のみの返済で乗り切りましょう。アイフルから請求されている返済金額の内訳は「利息+元金」であるため、この利息部分を返済してください。
アイフルに返済が難しいことを相談することによって、利息のみの支払いでも厳しいかどうか提案されます。利息のみの返済であれば、大幅に返済金額を減らせるため、その月を乗り越えることはできるでしょう。
何らかの事情で満額の支払いが厳しい方は、アイフルに相談をしたうえで、利息のみの返済で偏在済みにしてもらえないか?相談をしてみると良いでしょう。
利息のみの返済はその場凌ぎの対処法
利息のみの返済は、アイフルへの返済が厳しいときにはとても有効な手段になり得ます。しかし、利息はアイフルへ支払う手数料のようなものであるため、元金は一切減らないことに十分注意してください。
利息のみを支払えば、その月の返済は免れますし、信用情報への影響はありません。しかし、元金が減っていないため、毎月同じ金額の利息が発生し続けます。
利息の支払いのみが続けば続くほど、総支払い金額は高額になります。もしも、何らかの事情で利息のみしか返済できない状態ならば、債務整理を検討するべきサインと言えるでしょう。
その場の支払いを免れる目的で利息のみを返済し続けていると、長い目で見たときに自分自身が苦労をしてしまいます。「利息しか返済できない」という状況は非常に危険な状態であり、返済不能状態に陥っています。
すぐにでも弁護士や司法書士といった専門家に相談をし、債務整理を含めた借金解決方法の検討が必要でしょう。
アイフルへの返済が厳しいときは専門家へ相談することが大切
アイフルへの返済が厳しいとわかったとき、あるいはアイフルから一括請求をされてしまったときは、司法書士や弁護士といった専門家に相談をしてください。
自力で収入を増やしたり、収支調整をして返済できる見込みがあるならば良いですが、返済できる見込みがないのに無理をするのは避けたほうが良いでしょう。責任感が強い人ほど「自分で作った借金は自分で返済しなければいけない」と思ってしまいます。
もちろん、その心意気は間違ってはいませんが、苦しいときに誰も頼れないでいると相当なストレスを感じてしまいます。とくにお金が関わる借金問題は、最悪の場合には自死に至るケースも珍しくはありません。
どのような分野にも専門家と呼ばれる人がいるように、借金問題にも専門家がいます。それは、司法書士や弁護士といった人たちです。
借金の専門家に相談をすることで、借金問題を解決できるだけではなく、実際に下記のようなメリットを受けられるでしょう。
- アイフルからの取り立てが止まる
- 債務整理を含めた交渉を代行してもらえる
- 借金の根本的な解決を目指すことができる
専門家に相談をすることで、あなたへあたえるストレスの種を取り除くことができるでしょう。
最後に、アイフルへの返済が厳しいとき、一括請求をされて返済できない状態にあるとき、専門家へ相談をするメリットについてお伝えします。
専門家に相談をすることでアイフルからの取り立てが止まる
アイフルからの借り入れを1日でも滞納してしまうと、アイフルから電話や書面による取り立てが開始されます。滞納期間が長引けば、最終的には自宅訪問に来られてしまうこともあるでしょう。
このような取り立ては債務者にとって非常にストレスであり、「どうにかして止めたい」と考えている方が大半でしょう。しかし、「止めるためには借金を返済するしかない」と思われている方が多いです。ところが、借金を返済しなくても、専門家へ相談をすることで取り立てを止められます。
なぜ、取り立てが止まるのか?その根拠は、貸金業法という法律によって定められている「取立て行為の規制」に記載されています。
貸金業法21条9項では、債務者(あなた)が司法書士や弁護士に債務の整理手続きを依頼した場合は、正当な理由なく取り立ててはいけないと定められています。よって、あなたが専門家へ相談をした時点で、アイフルはあなたに対して連絡を取ることができません。
そのため、今まで毎日のようにきていた電話や書面をピタッと止めることができます。ただし、実際に取り立てが止まるのは、専門家がアイフルに対して受任通知(あなたの債務の整理を受任したことを知らせる通知)が届いた時点です。
あなたが専門家へ相談をしてから実際に取り立てが止まるまでの間に、若干のタイムラグが発生する恐れがあります。そのようなときでも、あなたがアイフルに対して「◯◯法律事務所に相談をしています」と伝えるだけで止まります。
今まで「しつこい」と思えるほどきていた取り立てが止まるため、大きなストレスの原因を排除することができるでしょう。
「とりあえず取り立てを止めたい」そのような気持ちでもかまいません。まずは、専門家へ相談をしてストレスから解放される努力をされるべきでしょう。
債務整理を含めた交渉を代行してもらえる
弁護士や司法書士といった専門家に相談をすることで、債務整理も視野に入れた交渉を行ってもらえます。あなたがアイフルに対して何らかの交渉をしたところで、厳しい条件を提示されたり、アイフル側が圧倒的に有利な和解案を提案されてしまうことでしょう。
一方で、司法書士や弁護士といった専門家に相談をすることで、専門家は法律や今まで培ってきた経験を元にアイフルと交渉を行ってくれます。また、債務者(あなた)が専門家へ相談をしたことによって、あなたの本気度がアイフルに伝わります。
債務整理をするかどうか、決めきれていなくてもとりあえずアイフルへ相談をすることで現状は変えられます。「債務整理は避けたい…」と思っている方も、とりあえず専門家へ相談をしてみましょう。
借金の根本的な解決を目指すことができる
「借金の返済が厳しい…」と感じているときは、まず専門家へ相談されることをおすすめします。専門家はあなたから得た情報を元に、あなたにとって最適な借金問題解決方法を提案してくれます。
借金を解決する方法として、債務整理はとても有効です。しかし、すべての人が債務整理をすること自体が有効であるとは限りません。
債務者の状況次第では、債務整理以外の手段を用いることで借金問題を解決できることがあるかもしれません。もしかすると、過が発生しているかもしれませんし、毎月の返済金額を抑えられるかもしれません。
もしかすると、あなたの私生活部分の法的問題を解決することによって、借金問題の解決につながることがあるかもしれません。
「弁護士や司法書士といった専門家=債務整理」と考えている方も多いですが、ただ単に「借金の返済が苦しい」という相談でも構いません。きっとあなたの事情に応じて借金解決の緒を発見できるでしょう。
アイフルから一括請求予告通知が届いたときは正しく対処して根本解決を目指そう
今回は、アイフルの借金を滞納しているとどうなるのか?一括請求予告通知を無視・放置しているとどうなるのか?についてお伝えしました。
アイフルからの借り入れを滞納していると、最終的には残債の一括請求が行われてしまいます。一括請求はアイフルからの最終通告であるため、支払えずにいるとあなたの財産や給料を差し押さえるために、強制執行が始まります。
強制執行が始まることによって、あなたの給料は手取り額の1/4を完済まで差し押さえられ続けることになるでしょう。そうなれば、当然会社にも滞納事実がバレてしまいますし、家族にも経済面で影響を与えてしまうことになるでしょう。
「可能であれば強制執行は避けたい」そう思われる方は多いでしょう。
強制執行を回避するためには、アイフルの返済日に遅れないこと、遅れそうなときは早めに対処することが大切です。もしも、一括請求をされてしまったのであれば、すぐにでもアイフルや司法書士・弁護士といった専門家に相談をするべきです。
もしもあなたが一括請求を無視し続け、法的手続きまで移行されてしまったのであれば、債務整理のうち個人再生や自己破産を検討するしかありません。
強制執行まで至る前、返済ができないことが分かった時点で専門家へ相談をしておけば、さまざまな回避方法を選択できていました。
とにかく早め早めの行動をすることこそが、自分に起こり得るリスクを回避できる要因になり得るでしょう。借金でお困りの際は、借金の専門家に相談をすることを意識すれば、きっと最悪の事態は回避できます。今回お伝えしたことを参考に、今後の対応を検討してください。