借金が増えるのにパチンコがやめられない?現状を変える為にやるべきことと借金の解決方法を解説

借金が増えるのにパチンコがやめられない?現状を変える為にやるべきことと借金の解決方法を解説

「パチンコを辞めたいけど辞められない」「ダメだと分かっていても、借金をしてパチンコに行ってしまう」このような自分に終止符を打ちたい。そう思われている方は多いでしょう。

借金をしてまでパチンコに行ってしまうのは、一種の依存症である可能性が高いです。本来は、自分が持っている余裕資金の範囲で行くはずのパチンコですが、自分を止められないのは病気と言えるでしょう。

そこで今回は、なぜ借金をしてまでパチンコに行ってしまうのか?このままの状況が続くとどうなってしまうのか?についてお伝えします。本記事最後には、パチンコで作ってしまった借金の解決方法もお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

目次

なぜやめられない?借金でパチンコをする理由とは?

「パチンコは借金をしてまでやるものではない」頭では分かっていてもつい、パチンコを打ちに行ってしまうのはなぜなのか?理解してやめられれば苦労はしないでしょう。

人はなぜ、パチンコに行ってしまうのか?ダメだと分かっていても行ってしまうのか?歯止めが効かなくなってしまうのか?その理由を知ることで、かならず現状を変えられるきっかけになるでしょう。

まずは、借金をしてまでパチンコを打ちに行ってしまう理由や、自分の体・脳で何が起きているのか?についてお伝えします。根本的な原因を知ることこそが、今後の対策にも繋がります。これからお伝えすることをぜひ参考にしてください。

悪循環に陥っている可能性が高い

借金をしてまでパチンコをしてしまう理由として、悪循環に陥っている可能性が考えられます。まず、大前提としてパチンコは余裕資金の範囲で嗜む遊戯であるはず。それは、自分自身でも理解されているでしょう。

しかし、誘惑に負けてパチンコへ行ってしまうと、つい熱くなって生活費にも手を出してしまうことがあります。その理由は「あと少し回せば出る(と思っている)から」です。生活費に手を出してもパチンコに勝てばなんら問題はありません。

そして、パチンコに熱中していると冷静な判断ができずに、根拠のない自信に支配されてしまいます。その結果、生活費が不足して光熱費が支払えない、家賃が支払えない、食事が食べられないなどの影響が出始めるでしょう。

ここで一度借金をして生活を立て直せば良いものの、つい、パチンコで勝った経験が邪魔をして「生活費はパチンコで勝ってから払おう。今日は勝てる気がする!」「パチンコで負けたお金はパチンコで取り返さなければ!」と思い込みパチンコ屋へ足を運びます。そして、結果負けて借金を重ねる。

翌月以降は借金返済を優先した結果、パチンコで遊ぶお金が少なくなり、返しては借りてを繰り返して借金は一向に減らない。むしろ、限度額いっぱいまで借りてしまう結果に陥ります。

このような状況に陥ってしまうと、いつもの収入のみでは借金の返済が難しくなり、その結果借金をしてパチンコへ行き、一攫千金を狙ってしまうわけです。ダメだと分かっていても、現状ではどうすることもできないから、一か八かわずかな可能性に賭けてパチンコ屋へ足を運んでしまうのでしょう。

パチンコをやめられないのは脳・心理的な影響

パチンコを遊びとして捉え、余暇資金のなかで嗜める人であれば借金をしません。ではなぜ、パチンコをするために借金を抱えてしまうのか?その理由は、脳や心理的な影響がとても大きく関係しています。

パチンコの熱いリーチがかかったときのドキドキ感や大当たりしたときの興奮、パチンコに勝ったときの喜びがすべて「ドーパミン」の分泌につながっています。このドーパミンとは神経伝達物質のひとつで、分泌されることによって気持ち良く(快楽的な感覚)なってしまうのです。

人間はこの快楽を忘れることができず「パチンコを打ちたい」という衝動にかられ、我慢をできなくなってしまう仕組みです。パチンコは1回の負けで数万円失うのは当たり前でしょう。1カ月に複数回行くようになれば、余暇資金のみでは足りずに借金をしてしまいます。

これは、借金をしてまでお酒を飲んでしまうアルコール依存症や、犯罪を犯してまで薬物に手を出してしまう人と同じです。アルコールや薬物もドーパミンを活発にする作用があるため「中毒性が強い」と言われています。
参考:e-ヘルスネット|ドーパミン(ドパミン)

つまり、借金をしてまでパチンコをしてしまうのは、ドーパミンによるものであるため、相当な覚悟がなければ借金生活やパチンコ生活から抜け出せません。

ギャンブル依存症は一種の精神病

借金をしてまでパチンコに行ってしまうあなたは病気です。「ギャンブル依存症」という言葉を聞いたことがある方は多いかと思いますが、これにはWHO(世界保健機構)によって「病的賭博」という正式な病名がつけられています。

「パチンコを辞めたくても辞められない」「借金をしてまでやる物ではないと分かっているけど、どうしても辞められない」そう悩んでいる方は、病的賭博(ギャンブル依存症)という病気です。

たとえば、がんを自分で治療することは困難です。放っておけば治るどころかどんどん悪化していくことでしょう。病的賭博も同じであり、病気である以上は自力での治療は困難です。第三者に助けを求めなければ自分を止めることはできないでしょう。

参考:厚生労働省|ギャンブル依存症の理解と相談支援の視点(P23)

経済的余裕がないために借金をする

経済的に余裕がない人ほどパチンコにのめり込みやすいです。なぜなら「遊べるお金が少ないから」。単純に少ないお金を増やすためにパチンコへ行ってしまうのです。

パチンコは運が良ければ勝てます。総合的に見れば「勝ち<負け」のほうが多いはずなのに、ドーパミンの影響も相まって勝ちの経験ばかりが記憶に残ります。その結果「お金を増やしに行こう」と思い、ギリギリの勝負をするから熱くなり、結果やめ時を失って借金をする。

上記の繰り返しになってしまいます。経済的に余裕がある方はそもそもパチンコで借金を作りません。なぜなら経済的余裕がある人はパチンコの勝敗で一喜一憂しないからです。パチンコで一喜一憂している方は、経済的に余裕がないから借金をしてまでパチンコを打ってしまうのでしょう。

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【6つの方法】借金をしてパチンコに行くのを止めるにはどうすれば良い?

「借金したお金を握りしめてパチンコ屋にいく自分が嫌だ」と思っているなら、下記のことを実行されてみてはどうでしょうか。

  • 余裕資金内で遊ぶ
  • 借入先を解約して物理的に借金をできなくする
  • ギャンブル依存症であることを自覚して第三者機関に相談する
  • パチンコの代わりになる趣味を見つける
  • 遊ぶ暇がないくらい仕事に没頭する
  • ギャンブル仲間と縁を切る

パチンコを止める必要はありません。借金をしてまでパチンコを打つのが間違っているのです。もし、「パチンコを打っていると熱が入ってしまってやめ時を失ってしまう」というなら、思い切ってパチンコを辞めることも視野に入れてください。

次に、借金をしてまでパチンコに行ってしまう自分自身を止めるためにはどうすれば良いのか?についてお伝えします。

1:余裕資金内(低貸玉等)で遊ぶ

単純にパチンコが好きで借金をしてしまう方は、余裕資金内で遊べるように工夫をしてください。たとえば、低貸玉で遊べば1/4あるいはそれ以下でパチンコの演出が楽しめたり、勝負のドキドキを感じられたりするでしょう。

しかし、本当のギャンブル依存症の方は「通常の貸玉(4円/20円)でやるパチンコが好き」でしょう。「低貸玉で楽しめるなら苦労はしない」そう思われている方がほとんどです。その結果、資金不足で借金を抱えてしまっているわけです。

しかし、4円あるいは20円の貸玉で行うパチンコは自分の生活に見合っているのでしょうか?おそらく、パチンコに行くたび最低でも数万円程度の軍資金は用意していくでしょう。それはすべて自分が自由に使えるお金なのでしょうか?

借金をしている時点で答えは「NO」です。自分のお金で遊べていない時点で趣味の範疇を超えているのです。

借金をしてギャンブルをすることは犯罪ではありません。ですが、決して正しいこととも言い切れません。冷静になって考えれば、自分が使えるお金で遊べるのは1円や5円あるいはそれ以下の貸玉です。

自分の収支を把握したうえで自分の生活に見合ったパチンコスタイルを築きましょう。まずは、いつも用意する軍資金の1/4しか持たずにパチンコへ行って低貸玉で遊んでみてください。もっと言えば、低貸玉専門店にいくのがおすすめです。これをきっかけに意識が変わり、借金生活から抜け出せるようになるかもしれません。

2:借金先(カードローン等)を解約して返済専用にする

自分が持っている余裕資金の範疇でパチンコを打つこと自体はなんら問題ありません。借金をしてまでパチンコに行くことが問題なわけですから、物理的に借金をできない仕組みを作ってしまいましょう。

カードローンからの借り入れが原因なら、すべて解約して返済専用にしてください。友達や家族からお金を借りてしまっているならば、みんなに「もうお金は借りない。貸してと言っても貸さないでほしい」と伝えておけば大丈夫でしょう。

MEMO
とてもシンプルな方法ですが「借金をしてまでパチンコに行きたくない」と思っているなら、この方法はとても効率的です。これを実行することで、必然的に自分の余裕資金の範疇でパチンコを楽しむしかありません。今すぐカードローンの解約と公言をしてください。

3:ギャンブル依存症であることを自覚して第三者機関に相談する

借金だけではなくギャンブルそのものも辞めたいと考えているなら、自分1人の力では厳しいでしょう。先ほどもお伝えした通り、ギャンブル依存症は「病的賭博」という立派な病気です。自分の力のみで治療することは困難であるため、まずは第三者機関へ相談してください。

ギャンブル依存症に関する相談先一覧はこちら

強い意志があるならば、自分が住む周辺や自分がいつも行っているパチンコ屋さんへ相談してください。相談することによって、下記のようなサービスを受けられます。

上限金額制限
自分(家族)が設定した金額を超過した場合にはお知らせ
上限回数
自分(家族)が設定した来店回数(1カ月)を超えた場合にお知らせ
上限時間
自分(家族)が設定した時間を超過した場合にお知らせ
入店制限
自分(家族)が入店しない旨の宣言をした際、入店があったときに声がけ

参考:パチンコ・パチスロ産業21世紀会|自己申告・家族申告プログラム

この制度を自己申告プログラム、あるいは家族申告プログラムと言います。「絶対にパチンコを辞める!」という意志がある方は入店制限を希望してください。「パチンコは辞めたくないけど…」と思われている方は、上限金額設定を選択すれば良いでしょう。

この制度は多くのパチンコ屋さんで導入しています。まずは、自分が常連のパチンコ屋に相談してみることをおすすめします。何もしなければ何も変わりません。今すぐ行動されたほうが良いでしょう。

4:パチンコの代わりになる趣味を見つける

パチンコに変わる趣味を見つけて没頭することで、パチンコに行く時間を減らしたり無くしたりする方法です。先にもお伝えしたようにパチンコへ行ってしまう1番の要因はドーパミン(快楽作用)です。

しかし、興奮したり快楽を得られたりする方法はパチンコ以外でも良いはず。好きなこと、興味があることは何かないでしょうか?軽い気持ちで始めて見ることで、借金生活から抜け出せるかもしれません。

そして、パチンコ以外の趣味を見つけるメリットとして、時間を有意義に使えるようになります。パチンコが本当に好きな方は、朝早くから並んで閉店間近までずっと打ち続けていることも珍しくはありません。

時間にすれば12時間近くになる方も多いのではないでしょうか。お仕事帰りに行く人もそうです。パチンコに行って多くの時間を消費して得られるのは、借金という事実と喪失感のみ。

パチンコに変わる趣味を見つけられれば、時間を有意義に使えるうえにリフレッシュもできるようになるでしょう。「借金をしてまで負けてしまった」という事実を目の当たりにする必要もありません。何でも良いので、パチンコ以外の趣味を見つけてみてはどうでしょうか。

5:遊ぶ暇のないくらい仕事に没頭する

借金をしてまでパチンコに行く人は、お金がなくても「時間」があるから行ってしまうのです。お金は借金で工面できますが、時間は無くそうと思えばあらゆる手段で無くせます。

借金を返すという目的でも良いですし、時間を潰すという目的でも構いません。何かしらの仕事に没頭してみてはどうでしょうか。副業でも良いですし、現在のお仕事で忙しいくらい仕事を入れても良いでしょう。

遊ぶ暇もないくらい仕事をすることで、お金も稼げて借金の返済もできます。そのうえ、パチンコも行かなくて済むので一石二鳥です。これといって趣味がない方は「借金返済」を目標に副業を始めてみてください

MEMO
自分が好きではない仕事を続けていてもストレスが溜まるだけです。副業でも本業でも「楽しい」と思えるような仕事をすれば良いでしょう。きっとパチンコのことは忘れて仕事に没頭できるようになるでしょう。

6:ギャンブル仲間との縁を切る

自分がパチンコを辞めようと思っても、仲間から誘いがあるとつい頭の中で「今日は勝てるかもしれない」などと勘違いをしてしまいます。人間の脳みそは単純で都合の良いように解釈するようにできているためです。

仲間からの誘いがあった時点で、パチンコに行くきっかけができて「そういえば…」などと当て付けのラッキーを思い浮かべてパチンコ屋へ足を運びます。そのため、ギャンブル仲間との縁を切ることもとても大切です。

とくに頻繁にノリ打ちなどをされていた方は、自分が辞めたくても辞められない環境があるでしょう。そのため、思い切った対策をしなければ現状を変えることは絶対にできません。

思い切って、ギャンブル仲間に借金をしている事実を伝えて見るのも良いです。「自分はこれだけひどい状況である」と伝えることで、仲間も黙って身を引いてくれるでしょう。

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このまま借金やパチンコを続けたらどうなる?

「パチンコを辞めたいけど辞められない」「パチンコをするために借金を繰り返してしまう」この状況が続いてしまうと、下記のことが発生してしまうでしょう。

  • 借金の返済ができなくなる
  • パチンコができなくなるストレスで体調を崩す

今の状況が続くとそう遠くない未来に借金の返済が困難な状態に陥ります。なぜなら、借金をできる金額には限界がある一方で、パチンコに上限金額はないから。勝率を考えればそう遠くない未来にかならず借金ができない状況、返済すらもできない状況に陥るでしょう。

万が一、借金を返済できない状態に陥れば、人生において重要なことができなくなる恐れがあります。ただ単に「借金の返済ができない」という事実だけでは終わりません。

また、パチンコを生きがいとしている人が、強制的にパチンコをできない環境になってしまうことによって相当なストレスがかかります。その結果、体調を崩したり家族等に迷惑をかけてしまったりする恐れがあるでしょう。

次に、このまま借金をしてまでパチンコをし続けたらどうなるのか?についてお伝えします。

借金返済不能に陥りさまざまな影響が出始める

借金をしながらパチンコをし続けると、まずは借金をできない状況に陥ります。通常の消費者金融等からの借り入れであれば、税込み年収の1/3を超える借り入れができません(総量規制)。つまり、年収が400万円の方であれば最大でも133万円までの借り入れしかできません。

参考:日本貸金業界|お借り入れは年収の3分の1までです

いつまでも、借金をしてパチンコを打つ生活を続けられるわけではないため、まずは借金ができない状況に陥ります。その後、借金を返済していくしかありませんが、今までと同様にパチンコに行っていれば軍資金が足りなくなるため、借金の返済も二の次三の次になるでしょう。

とくに、パチンコが好きな方は「パチンコでお金を稼いでから借金を返済しよう」などと安易に考えます。その結果、借金返済するための資金が足りなくなり、滞納をしてしまいがちになります。

つまり、借金をできるだけしきった時点でパチンコを辞められれば、生活再建の可能性はわずかながら残っているでしょう。しかし、限界まで借り入れをしてもなお、パチンコを辞められないならかならず、返済に行き詰まります。

借金の返済ができなくなると下記のような影響が出始め、自分の人生や生活にも影響が出始めてしまいます。

  • 信用情報にキズがつく
  • 厳しい取り立てを受けることになる
  • 遅延損害金や残債の一括請求をされてしまう

どこかで区切りをつけてパチンコをやめ、借金返済に注力していかなければ絶対に後悔します。合わせて、借金の返済に遅れてしまうとどうなるのか?についてもお伝えします。ぜひ参考にしてください。

信用情報にキズが付いて各種ローン契約ができなくなる

借金の返済が難しくなり、返済が滞ると信用情報にキズがついてしまいます。滞納期間が61日もしくは3カ月経過した時点で、信用情報機関には「異動情報」が掲載されてしまいます。

この異動情報がいわゆるブラックリストと呼ばれるもので、各種ローン契約の締結等が難しくなるでしょう。

MEMO
よく「ブラックリストに入っているとローンができない」など言われることもありますが、ブラックリストというリストが存在するわけではありません。実際は、異動情報が掲載されることによって、各種ローン契約等の締結が難しくなります。

異動情報掲載期間は、「延滞を解消してから5年間」です。つまり、パチンコを続けていて借金の返済が困難であると、半永久的に各種ローン契約等が難しくなります。

参考:CIC|信用情報開示報告書の見方

カードローンやクレジットカードを持てないだけではなく、スマートフォンの割賦契約を締結することも難しくなるでしょう。そうなれば、高額化するスマートフォンを一括で購入するしかありません。日常生活にも影響をあたえる恐れがあるので注意してください。

厳しい取り立てを受けることになる

借金返済ができなくなると、債権者から厳しい取り立てを受けます。債権者も貸したお金を回収するために躍起になるのは当然でしょう。

しかし、あなたが債権者からの督促等を面倒くさがって放置していると、最終的には自宅へ取り立てに来られたり会社に連絡が来たりします。基本的に、債権者が会社へ連絡をする可能性は極めて低いですが、あなたと一切連絡が取れないとあり得るでしょう。

【取り立ての流れ】

  1. 電話による督促
  2. 電話・書面での督促
  3. 自宅への訪問
  4. 裁判所からの支払督促
  5. 強制執行の可能性

借金の返済ができずにいると、上記の通り影響が出始めます。初めは電話や書面での連絡がメインですが、最終的には強制執行(財産の差し押さえ)が始まる恐れもあります。万が一、財産を差し押さえられてしまうとあなたの給料も差し押さえられてしまうでしょう。

給料は可処分所得(手取り給料)の1/4まで差し押さえが可能です。よって、可処分所得が20万円の方は、毎月5万円を差し押さえられ続けます(完済まで)。生活等にも著しい影響が出る恐れがありますし、パチンコにいく資金すらも無くなってしまうでしょう。

借金の放置で差し押さえ寸前まで来ている方は、すぐにでも司法書士や弁護士へ相談してください。

参考:裁判所|差押可能な給料の範囲

遅延損害金&一括請求が来る

借金の延滞が発生していると常に遅延損害金が発生しています。そして、いつまでも返済をしないでいると、遅延損害金を加算した金額を一括請求されてしまうでしょう。これを期限の利益の喪失と言いますが、借金の一括請求が来た時点で原則一括返済しか認められません。

カードローン等を契約する際に規約の確認を求められ、自分でもかならず確認しているはずです。その規約内には「期限の利益の喪失」の項目欄があるため「知らなかった」等は認められません。一括で返済をしてください。

また、一括請求される際には実際に抱えている借金の他、遅延損害金が加算されます。遅延損害金とは、借金の返済に遅れた際のペナルティのような役割を担っており、借り入れ金額に関係なく20%に設定している貸金業者が大半です。

仮に、100万円の借金を3カ月間(90日)滞納した場合の遅延損害金は、「49,315円」です。借入金額や滞納期間が長引けば長引くほど、遅延損害金も膨れがあがります。早めに借金返済や司法書士あるいは弁護士への相談を心がけましょう。

【借入金額・滞納期間別 遅延損害金一覧表】

借入金額/滞納日数 90日 120日 150日
100万円 49,315円 65,753円 82,191円
200万円 98,630円 131,506円 164,383円
300万円 147,945円 197,260円 246,575円

※年率20%で計算

パチンコを辞められなければ闇金に手を出す可能性がある

現状のまま借金とパチンコを辞められなければ、最終的に闇金業者等に手を出す羽目になるでしょう。通常の貸金業者では、総量規制があるため年収の1/3を超える借り入れができません。

参考:日本貸金業界|お借り入れは年収の3分の1までです

今以上にお金を借りられない、でもパチンコを辞められない、パチンコに行くお金が欲しい。そうなれば、行く着く先は闇金です。極限の状態に陥ると「闇金からお金を借りてもパチンコで勝ってすぐに返せば問題なし!多額の利息も問題なし!」と思ってしまう恐れがあります。

運よくパチンコに勝ててすぐに返済できれば良いですが、今まで勝ち続けられていれば借金は抱えていなかったはずです。運が尽きた頃には闇金からの厳しい取り立てを受けることになるでしょう。

闇金はいわゆる違法業者です。借金を回収するためには法外な取り立てをすることもあるでしょう。もちろんパチンコどころではなくなってしまいます。
万が一、闇金からお金を借りてしまったときには、司法書士や弁護士に相談することで解決に尽力してくれます。しかし、そうなる前に自力で歯止めをかけるべきでしょう。

ストレスで体調を崩したりイライラしたりする

「パチンコに行きたいけどお金がなくていけない。借金もできない状態」この状態まで行き着くと、相当なストレスを感じます。フラストレーションが溜まり続ければ、体調を崩したりイライラしたりして、最悪の場合は仕事にも影響をあたえる恐れがあるでしょう。

本来は、借金を返すためやパチンコを楽しむために働いてお金を稼がなければいけません。しかし、パチンコに行けないストレスから生きがいを無くしたり、イライラして人や物に当たったりしてしまうこともあります。

パチンコや借金と上手に付き合うことができていない自分と向き合い、ストレスを溜めないように工夫したり、第三者機関に相談したりすることが大切です。パチンコの影響は日常生活にも発生するので十分に注意しましょう。

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【人生再建】パチンコで作った借金をどう返済すれば良い?債務整理で清算できる?

パチンコで作ってしまった借金を解決する方法として、選択肢は下記の2つです。

  • パチンコをやめて真面目に完済を目指す
  • 債務整理で借金の減額・免責を目指す

最後にパチンコで作った借金の解決方法についてお伝えします。パチンコをやめ、再起を誓った方は参考にしてください。

パチンコをやめたうえで働いて完済を目指すのが効率的

まずは、パチンコを辞めて真面目に借金返済をしていく方向で考えてください。パチンコさえ辞めてしまえば、きっと無理なく返済・完済を目指せるでしょう。毎月パチンコに行って負けたつもりで借金を返済していけば、着実に借金へ減っていきますし、かならず完済できます。

仮に、借金総額100万円(年率15%)ある方が毎月5万円ずつ返済できれば23回の支払いで完済できます。

毎月の返済額 完済までの返済回数
29,685円 3年8カ月(44回)
40,178円 2年6カ月(30回)
50,296円 1年11カ月(23回)

毎月パチンコで使うお金を全額返済に充てられれば、上記の通り確実な完済を目指せるでしょう。パチンコをできる資金があったわけですから、当然借金の返済ができる資力もあるはずです。自分の生活費を確保しつつも確実に返済を続けて完済を目指しましょう。

借金の返済計画はどうやって立てる?無理なく完済を目指せる返済シミュレーションの作り方 借金の返済計画はどうやって立てる?無理なく完済を目指せる返済シミュレーションの作り方

債務整理で借金の減額・免責も可能

借金の返済が困難なら債務整理を検討してください。パチンコで作ってしまった借金でも、債務整理による減額や免責ができる可能性は高いです。

【債務整理の種類】

任意整理
任意整理とは、借金の返済が困難であることを債権者に相談し、利息のカットや分割払いの交渉をする手続きです。一括請求が来てしまったあとでも、任意整理をすることによって分割払いにできる可能性があります。

また、交渉次第では利息の大幅なカットも見込めるため、確実に借金を返済していきたいと考えている方は、任意整理を検討してください。

個人再生
個人再生とは、借金の返済が困難であることを裁判所に申し立て、現在抱えている借金のすべてを大幅に減額する手続きです。最大で100万円まで圧縮できるため、経済的なメリットはとても大きいです。
自己破産
自己破産とは、借金の返済が困難であることを裁判所に申し立て、すべての借金を免責(免除してもらうこと)してもらう債務整理手続きです。免責許可決定を受けることによって、借金をすべて精算できるため再起を誓う方には最適な債務整理です。

上記の通り債務整理手続きにはいくつかの種類があります。パチンコで作ってしまった借金でも、減額したり免責したりできる可能性があるため、まずは司法書士や弁護士へ相談してください。

なお、司法書士や弁護士に債務整理を依頼した時点で、債権者からの取り立ては止まります。現時点で滞納が発生している方も、債権者ではなく司法書士等に相談をしても問題ありません。「取り立てから解放されたい」という気持ちでも大丈夫です。まずは相談してください。

パチンコで作った借金でも自己破産はできる可能性がある

「ギャンブルで作った借金は自己破産できない」と、聞いたことがある方もいるでしょう。実際、ギャンブルによって作った借金は免責不許可事由に該当するため免責許可はおりません。

参考:裁判所|免責不許可事由

免責許可がおりなければ自己破産は成立しないため、借金をなくすことはできないでしょう。しかし、免責不許可事由に該当する場合であっても、裁判所の裁量で免責許可を下す決定ができます。これを「裁量免責」と言います。

参考:破産法|第252条2項(免責許可の決定の要件等)

裁量免責が認められれば、パチンコで作ってしまった借金であっても免責許可を受けられる可能性が高いです。裁量免責を受けるためには、大前提としてパチンコをやめなければいけませんが、借金を免責できることを考えればどちらが良いかは明白です。

2度とパチンコやギャンブルには手を出さないことを誓い、今までの自分を悔いて反省すれば、かならず再起を目指せるでしょう。逆に、中途半端な気持ちで挑めば、手続き費用だけを無駄に支払う羽目になります。覚悟が決まった時点ですぐに相談してください。

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まとめ

今回は、なぜ借金をしてまでパチンコを打ってしまうのか?パチンコと縁を切るためにはどうすれば良いのか?についてお伝えしました。

借金をしてまでパチンコに行ってしまう状態は、ギャンブル依存症(病的賭博)という病気である可能性が高いです。その結果、辞めたくても辞められない、自分の欲求を満たすために借金をしてしまうということでした。

このまま借金生活やパチンコ生活から抜け出すことができなければ、借金の返済不能による影響や日常生活への影響が出始めます。とはいえ、そう簡単に辞められないのがギャンブル依存症の怖いところです。

本気でパチンコを辞めたいと思うのであれば、第三者の力を借りるなどして辞める努力を徹底してください。そのうえで借金問題は債務整理等を活用して精算すれば良いです。まずはパチンコとの縁を切る努力をされてみてはどうでしょうか。

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