ZOZOのツケ払いが払えない?滞納した場合のリスクと対象法を解説します

ZOZOのツケ払いが払えない?滞納した場合のリスクと対象法を解説します

ZOZOTOWNのツケ払いは、注文をした2カ月後が支払い期限となるため、「手持ちがないけど〇〇が今すぐにほしい」といった方に向いているサービスです。実際に、多くの方が利用されているのではないでしょうか。

しかし、支払いが2カ月後であることから、急な怪我や病気、失業等でツケ払いが支払えなくなってしまう方も少なくはありません。

そこで今回は、ZOZOTOWNのツケ払いを払えずに滞納した場合はどうなってしまうのか、どう対処すれば良いのか、について詳しく解説します。現時点で滞納している方も、滞納してしまいそうな方もぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

ZOZOのツケ払い滞納で起こり得るリスク

ZOZOTOWNのツケ払いは支払日を2カ月後まで延長できるため、手持ちのお金がなくてもすぐに欲しいものを購入できるのがメリットです。しかし、ZOZOTOWNのツケ払い支払日を過ぎてもなお、支払いができなかった場合、以下のようなリスクが発生します。

  • ショートメールが届く
  • 遅延損害金を請求される
  • 購入した商品を引き上げられる
  • 強制執行による財産の差し押さえが起こる
  • 弁護士に債権を譲渡される

ZOZOTOWNのツケ払い支払日は、商品購入の2カ月後です。この期限を1日でも過ぎた場合は、ツケ払いを滞納していることになり、悪質な場合は上記のようなことが起こり得ます。場合によっては、自分自身のみならず家族や勤務先へも影響が出る可能性があるため注意しなければいけません。

まずは、ZOZOTOWNのツケ払いを滞納したら何が起こるのか?について、詳しく解説していきます。現在ツケ払いを滞納している方はこれから解説することが、起こり得る可能性があると思っておいてください。

ショートメールが頻繁に届き始める

ZOZOTOWNツケ払いの支払日である「購入日の2カ月後」を数日経過すると、まず初めにショートメール(SMS)が届き始めます。記載されていることは「ツケ払いの支払日が過ぎているため、確認して◯月◯日までに支払いを済ませてください」といった内容です。

ショートメールに記載されている支払い期日は、届いた日から数日後に設定されているため、数日程度の猶予があります。そのため、忘れずにかならず支払いを済ませておいてください。

実際にツケ払い支払い期日は2カ月後であるため、中には「支払いを忘れていた」という人がいるかもしれません。そのような方は、ショートメールが届いた時点ですぐにでも支払いを済ませれば、大きな影響はないので安心してください。

ただ、「ショートメールが届いているうちはまだ大丈夫」などと考えていると、日に日に状況は悪化していきます。実際、滞納開始後10日程度経過すると、督促のペースや内容が以下のように変わります。

  • ショートメール
  • メール
  • 電話
  • 手紙(はがき)

中でも電話やハガキが届き始めると、同居家族にもバレる可能性があるためできるだけ早い段階で対応しておかなければいけません。同居家族がいない方であっても、ハガキが送られてきている事実や自分の携帯電話などに着信があるという事実は、相当なストレスになるでしょう。そのため、できるだけ早い段階で支払い済ませておいたほうが良いです。

なお、ZOZOTOWNの支払い遅延による電話あるいはショートメールは以下の番号から届きます。

SMSの発信元番号

利用している携帯会社によって、届く番号が変わります。

  • docomo・auの場合:0120577744
  • Softbankの場合  :0032069000 もしくは 0120577744
  • 旧イーモバイル・PHSの場合:ランダムな携帯番号

自動音声案内の発信元番号

  • 05031962888
  • 05031962899
  • 05031385555
  • 05031384444
  • 05031317635
  • 0345663071

その他の発信元番号

  • 0120886855
  • 0120382604
注意
万が一、ZOZOTOWNのツケ払いに心当たりがないにも関わらず、ショートメールが届いた場合は、支払いをする前にかならず電話番号を確認してください。

遅延損害金を請求される

ZOZOTOWNのツケ払いを滞納し続けた場合、遅延損害金を請求されかもしれません。現時点でツケ払いの滞納による遅延損害金は行っていませんが、弁護士へ債権を譲渡された場合や今後の利用規約変更に伴い、高額な金額を請求される可能性があります。

また、ツケ払いの場合は最大で14.6%と定められていますが、滞納金額や滞納期間次第では数千円〜数万円程度の費用を請求される
かもしれません。

たとえば、ツケ払いの上限金額である10万円を3カ月間(90日)滞納した場合、3,600円の遅延損害金が請求されます。仮に、半年間滞納した場合は、倍の7,200円です。

その他、ツケ払い手数料として330円かかるため、10万円を3カ月間滞納した場合で103,930円、半年間の滞納で107,530円の請求が来るでしょう。もちろん、すべて一括で支払いをしなければいけないため、返済が遅れれば遅れるほど自分自身が苦しくなります。

購入した商品を引き上げられる

ツケ払いを滞納した場合、ZOZOTOWNで購入した商品を引き上げられる(回収)されてしまう可能性があります。

ツケ払いを利用して購入した商品の所有権は、購入者が費用(ツケ払い代金)を支払うまでは、GMOペイントサービスが有しています。これを「所有権留保」と言います。

MEMO
所有権留保とは、第三者が購入代金の支払いを立て替えた場合、代金の全額が支払われるまでは所有権を留保している状態を指します。自動車ローンを組んだ際、所有者がローン会社、使用者が自分の名前になっているのも所有権留保されているためです。

ZOZOTOWNのツケ払いサービスを提供している、GMOペイントサービスでは実際に以下のように記載されています。

商品の所有権について

本サービスはご購入店から弊社が売買代金の債権譲渡を受け、ご購入店に代わりましてお客様へ売買代金の請求をさせていただきます。お客様のお支払が完了するまでは、商品の所有権は弊社にございますので、予めご了承ください。

引用元:ZOZOTOWN ツケ払い ご利用の購入者様へ

上記の通り、購入した商品の所有権はGMOペイントサービスにあるため、商品を実際に引き上げたり処分したりすることができるようになっています。

そのため、購入者はツケ払いで購入した商品を売却したり自由に処分したりすることはできません。万が一、ツケ払いの代金を支払わずに売却してしまった場合、他人の所有物を勝手に処分してしまったことになるので注意してください。

弁護士に債権を譲渡される

ZOZOTOWNのツケ払いを払えずに滞納し続けていると、債権を弁護士に譲渡される場合があります。

本来、ツケ払いの債権者はZOZOTOWNや購入した店舗ではなく、GMOペイメントサービスです。そのため、ツケ払いの滞納が始まると、GMOペイントサービスからメールや電話、ハガキによる督促が始まります。

しかし、GMOペイメントサービスが「このままでは債権(ツケ払い代金)の回収が難しい」と判断した場合、債権回収の専門家でもある弁護士に債権を譲渡してしまう場合があります。もし、弁護士へ債権を譲渡されてしまうと、弁護士から督促のメールや電話、手紙が届き始めることになるので注意しなければいけません。

また、弁護士は法律の専門家でもあるため、「このまま督促を続けても債権の回収が難しい」と判断した場合は、法的措置に移行される場合があります。法的措置移行後は、裁判所から手紙が届いたり、最悪の場合は強制執行(財産の差し押さえ)が行われたりします。

弁護士に債権を譲渡される前であれば、GMOペイントサービスにつけ払い代金を支払うことで最悪の事態を免れる可能性は十分に考えられます。そのため、できるだけ早い段階で支払いを済ませたり相談をしたりするように心がけてください。

強制執行による財産の差し押さえが発生する

ツケ払いを滞納していると、最終的には強制執行による財産の差し押さえが行われる可能性があります。

万が一、強制執行が行われると、ツケ払いを利用して滞納している本人の銀行口座を差し押さえられたり、給与を差し押さえられたりします。銀行口座の差し押さえが行われると、各種引き落としができなくなる可能性があるため注意しなければいけません。

また、給与を差し押さえられてしまうと、あなたに給与を支払っている使用者(会社など)側に差し押さえの通知が届くため、使用者や同僚に何らかの借金を滞納していることがバレる可能性があります。

とはいえ、ZOZOTOWNのツケ払いで実際に強制執行まで発生したケースはありません。また、最大でも10万円程度と非常に少額であるため、実際に法的手続きに移行される可能性は低いです。そのため、「法的手続きへの移行は脅しだから大丈夫」と考えている方もいるでしょう。

しかし、GMOペイントサービスや債権を譲渡された弁護士が法的手続きに移行しようと考えれば、移行できるのも事実です。そのため、実際に強制執行が行われる可能性は0ではないので注意してください。

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ZOZOのツケ払いは何カ月放置すると危険?

ZOZOTOWNのツケ払い支払い期日は、商品を購入した2カ月後です。本来であれば、1日でも滞納した時点でアウトですが、実際に影響がで始めるのは滞納後数日経過してからです。

次に、ツケ払いを滞納した場合に起こり得ることを時系列で詳しく解説します。

ZOZOツケ払いは購入日の2カ月後が支払い期限

ZOZOTOWNツケ払いの支払い期限は、購入日の2カ月後です。たとえば、1月1日に注文をした場合は、3月2日が支払い期限になります。

注文をしてから数日後に請求書が届くため、その請求書を利用してコンビニなどで支払いを済ませなければいけません。この期日を過ぎた場合には、ツケ払いを滞納していることになるので注意してください。

1日の滞納でもリスクがある

ツケ払いの支払い期日は注文日の2カ月後ですが、「◯カ月滞納したら危険」などといったことはなく、1日でも滞納するのはNGです。

しかし、何らかの事情で支払いができなかったり、2カ月後であることからつい忘れてしまっている方もいるかもしれません。そのような方は、ショートメールが届いた時点で早急に支払いを済ませましょう。

支払い期日を過ぎてから届くショートメールには、改めて「◯月◯日まで支払い期日を延長しました」と記載されています。遅くても、その期日までには支払いを済ませるようにしてください。

滞納開始〜1カ月目はメール・SMSが届き始める

ツケ払いの滞納は「◯カ月なら大丈夫」といったことはありません。しかし、滞納数日〜1カ月目は登録メールアドレスや電話番号にメールやショートメールが届く程度です。届くメールの内容は「支払い期日が過ぎているので支払いを完了してください」といった内容です。

支払い期日を過ぎ、督促のメールが届いている時点で影響が出始めていますが、比較的影響は少ないとも考えられます。そのため、メールやショートメールが届いている間に支払いを完了させておくことで、次のステップへの移行は避けられる可能性が高いです。

滞納1カ月目〜2カ月目で「法的措置」に関する手紙が届く

滞納1カ月目〜2カ月目あたりになると督促の頻度が上がり、自宅宛に手紙が届き始めます。督促の内容としては、メールやショーとメールに加え、電話や手紙の郵送です。

滞納期間が1カ月〜2カ月目あたりになると、電話や手紙による督促が追加され始めるため、大きなストレスも感じやすくなるでしょう。

とくに、家族などと住んでいる方は「自宅への手紙は避けたい」と考えているはずです。しかし、滞納が長引くと手紙が届き始めるので注意しなければいけません。

また、登録している電話番号宛に頻繁に電話がかかってくることになります。友人と遊んでいるときや勤務中、あるいは自宅にいるときなどに着信があると周りから「大丈夫?」などと心配される可能性もあるでしょう。

徐々に影響が大きくなるのは、この時期なのでできるだけ早めに対応するように心がけましょう。

滞納3カ月〜弁護士介入の手紙が届く

ZOZOTOWNのツケ払いを3カ月以上滞納した場合、弁護士が介入する可能性があります。

弁護士が介入する前には、メールや手紙によって「このままだと弁護士が介入することになる」といった旨の連絡が届きます。万が一、そのような連絡を受け取ってもなお、滞納を続けた場合は本当に弁護士に介入されるので注意してください。

また、弁護士が介入することによって起こり得ることは以下の通りです。

  • 弁護士事務所から手紙が届く
  • 弁護士事務所から電話がかかってくる
  • 法的措置移行の可能性が高くなる

まず初めに、弁護士から介入した旨の手紙が自宅宛に届きます。それと同時に登録してある電話番号宛に弁護士事務所から着信が入ります。多くの方がここで相当な危機感を覚えることでしょう。

とくに自宅宛に弁護士事務所から手紙が届いてしまうと、同居家族などに心配される可能性が高いです。また、弁護士から携帯に着信があるという事実が相当なストレスに感じることでしょう。

滞納6カ月後〜法的措置以降の可能性

滞納3カ月〜6カ月は弁護士から頻繁に着信や手紙が届く程度です。しかし、6カ月経過しても支払いを確認できなかった場合は、最終的に法的措置に移行されてしまう可能性があります。

ZOZOTOWNのツケ払いで起こり得る法的措置は以下の通りです。

  • 少額訴訟
  • 強制執行

まず初めに少額訴訟でツケ払い代金の請求を確定させます。その後、確定した債権(ツケ払い代金)を支払わなかった場合は、財産や給与を差し押さえるための強制執行手続きが開始されます。

少額訴訟が提起されると自宅宛に訴状が届き、記載されている日時に裁判所へ行かなければいけません。もし、遠方に住んでいたり仕事や病気などの事情で出廷が難しい場合は、あらかじめ裁判所に相談をしておく必要があります。

また、少額訴訟を提起された場合は、答弁書というものを裁判所に提出(郵送可能)しなければいけません。裁判所への出頭もしない、答弁書の提出もしないとなると、原告側(GMOペイントサービスや弁護士)側の主張が全面的に認められます。

もし、「原告側の主張は認めるけど、一括での支払いは難しい」という場合は、裁判所や答弁書にて「分割払いにしてほしい」といった旨を伝えてください。裁判所の判断で、5年以内の分割払いにする判決を下す場合があります。

最終段階である訴訟発展に行ってもなお、放置し続けると最終的には強制執行が行われます。そのようなことがないように、かならず早め早めの対応をするように心がけてください。

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【危険】ZOZOのツケ払いに関する勘違い

ZOZOTOWNのツケ払いを支払えないとどうなるのか?について調べていると、以下のような情報を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「いずれは時効が成立して支払い義務がなくなる」

「実際に裁判に発展することはない」

「最悪、分割払いにしてもらえるから大丈夫」

しかし、これらはすべて勘違いである可能性が高く、上記の言葉を信じているとどんどん悪い方向に発展していく可能性があるので注意しなければいけません。

ツケ払い滞納に関するよくある勘違いを以下の通りまとめたので、不安がある人は参考にしてください。

  • ツケ払いの放置で時効成立は難しい
  • 支払い遅延で裁判沙汰になる可能性がある
  • 交渉しても分割・支払い猶予は難しい
  • ブラックリストに掲載されることはない

それぞれ詳しく解説します。

ツケ払いを放置していても時効が成立する可能性は低い

ツケ払いを放置し続けても、最終的に時効が成立する可能性は極めて低いです。

そもそも、ツケ払いの時効が成立するための要件は、「権利を行使できることを知ったときから5年」です。つまり、ZOZOTOWNのツケ払いを請け負い、請求等を行っているGMOペイントサービスが、ツケ払い利用者に対して請求できることを知ったときから5年経過で時効が成立します。

請求をできることを知ったときというのは、具体的に「注文日から2カ月経過した翌日(支払い期限の翌日)」を指します。ZOZOTOWNのツケ払いは、注文日から2カ月間は支払い猶予(期限の利益)があるため、その翌日が権利を行使できるときです。また、ツケ払いはGMO後払いというサービスであるため、「権利を行使できることを知ったときから5年」が該当します。

つまり、「5年間放置・無視し続ければ時効が成立して支払い義務を免れるのではないか?」と考える方もいますが、大きな間違いです。なぜなら、時効が成立する前にほとんどの確率で阻止(時効の更新)するためです。

MEMO
時効の更新とは、時効の経過を止めて起算日を更新することを言います。具体的には督促や裁判上の請求、強制執行などが該当します。

時効の更新は以下が該当します。

  • 書面による催告
  • 裁判上の請求
  • 強制執行
  • 債務の承認

書面による催告とは、GMOペイントサービスから直接届く「催告書」を指します。万が一、GMOペイントサービスから催告書等が届いた場合は、6カ月間時効が延長されます。

また、裁判上の請求(法的手続きによる支払督促等)や強制執行(財産等の差し押さえ)が行われた場合は、時効が更新されれそのときから改めて5年間経過するまでは時効が成立しません。

また、「債務の承認」は、債権者側(GMOペイントサービス)から行うものではなく、債務者(ツケ払い利用者)側から行う手続きです。たとえば、ツケ払いの滞納で弁護士事務所から手紙が届いた場合、すぐに支払うことができなければ「すぐに支払うことができないので、しばらく待ってほしい」と伝えることがあるかもしれません。

他にも「一括での支払いは難しいので、分割払いにできないでしょうか?」と相談をしたり、「とりあえず◯万円だけ支払います…」といって支払ったりすることもあるでしょう。これらはすべて、債務の承認に該当して時効が更新します。

つまり、債権譲渡を受けた弁護士やGMOペイントサービスは、まず債務の承認を目指してあの手この手で督促を行います。それでもなお、放置を貫いた場合は、最終的に法的手続きに移行される可能性があるでしょう。

支払い遅延で裁判沙汰になる可能性がある

「ZOZOTOWNのツケ払いを滞納しても裁判沙汰になることはない」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実際、今までにツケ払いで裁判沙汰になったケースはありません。しかし、今までに訴訟まで発展したケースがないだけであって、これからは事例が発生する可能性は十分に考えられます。

そのため、今まで大丈夫だったから今後も大丈夫などと思っていると、いずれは少額訴訟を提起されてしまう可能性もあるので注意しなければいけません。

実際に、ツケ払いを滞納している以上は少額訴訟を行うことも可能であるため、訴訟を提起されてしまう可能性はあるので注意してください。

交渉しても分割・支払い猶予は難しい

ツケ払いを滞納していても、交渉次第で分割払いや支払い期限猶予に対応してもらえると思っている方もいるかもしれません。しかし、ツケ払いの分割払いや支払い猶予には一切対応していないため、相談をしたところで断られる可能性が高いです。

ただし、どうしても一括での返済が難しい場合は、法的措置移行後に裁判所へ相談をすることもできます。少額訴訟を提起された場合は、答弁書を送付するため、その際に「債務(ツケ払いの未納金)は認めるけど、一括での支払いはできない」と相談をすることで、裁判所が分割払いを認める場合があります。

また、裁判所から支払督促状が届いた場合も、異議申立てとして「一括返済はできないから分割払いにしてほしい」と相談をすることもできます。

GMOペイントサービスや債権譲渡を受けた弁護士に相談をしたところで、一括返済払い以外は認められる可能性は極めて低いです。しかし、支払えずに滞納し、法的措置に移行した場合は確実な返済を優先されるため、裁判所へ相談をしてみると良いかもしれません。

ブラックリストには掲載されない

ZOZOTOWNのツケ払いを支払えずに滞納していると、個人信用情報に傷が付く、いわゆるブラックリストに掲載されると考えている方もいます。しかし、実際はツケ払いの滞納でブラックリストに掲載されることはありません。

そもそも、ツケ払いの請求等を請け負っている会社はZOZOTOWNでも注文をした店舗でもなく、「GMOペイントサービス株式会社」という会社です。この会社は、日本国内にある個人信用情報機関のいずれにも加盟していません。

よって、ツケ払い代金の費用を滞納したとしても個人信用情報機関に滞納情報が掲載されることはなく、今後のローン契約等に影響が出る可能性も少ないでしょう。

ただし、今後加盟する可能性があったり、ツケ払いを滞納している間は新たなツケ払いを利用できなかったりといった影響が出るので注意してください。

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ZOZOのツケ払いを滞納したときの対処法

ツケ払いを滞納し続けた場合、さまざまな影響が発生します。ZOZOTOWNのツケ払いを滞納しているときは、以下の対処法を検討してみてください。

支払いを完了させる

ZOZOTOWNのツケ払い滞納によるリスクを低減させるために、一番有効なのが支払いを完了させることです。しかし、多くの方が支払いをできる財力がなかったり、何らかの事情で収入が減り、予定通りの返済ができなかったりしていることでしょう。そのような場合は、いかにして返済費用を用意したり工面したりするかがポイントです。

可能であれば、両親や兄弟などの身内からお金を借りて返済をするべきでしょう。家族からの借入であれば、もし返済が厳しくなっても、分割払い等を相談しやすいためです。

また、副業などで収入を増やすのも有効です。しかし、副業等の場合はすぐに現金を入手することができず、現時点でツケ払いを滞納していて時間がない人にはあまり向きません。そのため、家族などからお金を借りることを前提とし、「副業で稼いで返済するので、お金を貸してほしい」などと相談をすると良いでしょう。

なお、「借入をする」という部分で、消費者金融等からの借入を検討されている方がいるかもしれませんが、あまりおすすめはできません。なぜなら、現時点でツケ払いを支払えない人が新たな借金を増やしても、返済できなくなる可能性が高いためです。

ツケ払いは滞納をしても個人信用情報にキズが付くことはありません。一方で消費者金融等はすべて、個人信用情報機関に加盟しているため、返済ができなければいわゆるブラックリストに掲載されてしまいます。

今後のローン契約等にも影響を与える可能性があるため、借入時は慎重に検討されたほうが良いでしょう。

専門家へ相談をする

ツケ払いの支払いが難しい場合は、司法書士などの専門家に相談をするのもおすすめです。

ツケ払いそのものを債務整理することはおすすめできませんが、ツケ払い以外の借金を抱えている場合はその借金を整理することで支払い余力が発生するかもしれません。

債務整理とは以下の手続きです。

任意整理 特定の借金の利息をカットし、元金部分を分割(3年程度)で完済する債務整理手続き
個人再生 すべての借金を大幅に減額できる債務整理手続きであり、住宅ローンを残しておけるのが特徴
自己破産 すべての借金を免責にする債務整理手続き

ZOZOTOWNのツケ払いは最大でも10万円であり、利息や遅延損害金が原則発生しません。そのような借金に対して、債務整理手続きを行っても費用対効果が見込めないため、おすすめはできません。

しかし、その他の借金を抱えており、総合的にみて返済能力がない場合は債務整理を検討されたほうが良いでしょう。とくに、個人再生や自己破産の場合は、すべての借金が対象になるためツケ払いも対象になります。

未成年者が保護者の同意なくツケ払いした場合は取り消しが可能

ZOZOTOWNのツケ払いは、未成年者でも利用ができます。しかし、未成年者が保護者の同意を得ることなくツケ払いを利用した場合は、保護者が契約を取り消すことができる場合があります。

注意
お小遣いや収入の範囲で買い物をした場合は、原則取り消すことはできません。また、購入者が「保護者の同意を得た」という虚偽の申告をした場合も、取り消すことはできないので注意してください。

もし、取り消しが可能となった場合は、ツケ払いで購入した商品を返さなければいけませんが、代金の請求は止まります。

ただし、ZOZOTOWNのツケ払い利用時は、未成年者に関する注意喚起や保護者の同意が必要である内容はしっかりと記載されています。また、ツケ払いで利用できる金額は最大でも10万円と少額であることから、現実的に契約の取り消しは難しいと思っておいたほうが良いでしょう。

それでも、「未成年者が勝手に契約をした」と主張する場合は、その事実を連絡して契約の取り消しを相談されてみてはどうでしょうか。商品の返却と同時に請求が止まる可能性も考えられます。

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まとめ

今回は、ZOZOTOWNのツケ払いについて解説しました。

ツケ払いは注文日の2カ月後が支払い期限であることから、何らかの事情で予定通りに支払えなくなってしまうことも考えられます。そのような場合であっても、あらかじめ定められた期日までに支払いを済ませなければいけません。

万が一支払えなければ、弁護士から手紙が届いたり最悪の場合は少額訴訟や強制執行といった事態になり得ます。

そのような事態に発展しないように、あらかじめ返済計画を明確にしておくことが大切です。その上で、返済ができなくなってしまったのであれば、家族からの借入や収入を増やすなどの対応で、ツケ払いの利用代金を支払うようにされてみてはどうでしょうか。

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