借金減額診断(借金減額シミュレーター)は怪しい?減額診断を使うと借金が減額出来るのか?徹底解説

借金減額診断(借金減額シミュレーター)は怪しい?減額診断を使うと借金が減額出来るのか?徹底解説

「借金減額診断って何?」「シミュレーターで減額できるなんて罠みたい…」など、”借金減額診断”という言葉に馴染みがないため、借金問題解決のチャンスを失ってしまっている債務者は少なくありません。

「借りたお金は返さなければいけない」のは事実ですが、「計画的に返済すれば大丈夫」「契約通りに返済をつづけるしか借金を終わらせる方法はない」というのは嘘です。

たとえば、生活費よりも優先して借金の返済をつづける必要がないのは当然のこと。国が認めた借金救済制度である”債務整理”が用意されている以上、返済が難しいのならすみやかに債務整理に踏み出すべきでしょう。

もっとも、借金を抱えているという自責の念・債務整理に対する根拠のない不安感が原因で、あと少しの勇気を出せないというのも仕方のないこと。そのような債務者の背中を押してくれるのが”借金減額診断(シミュレーター)”です。

そこで今回は、借金減額診断(シミュレーター)とはどのようなものか、これをきっかけにどのような生活再建のプロセスを歩めるのかについて分かりやすく解説します。あわせて、返済苦にある債務者が手を出すべきではない取引手法も紹介するので、今後の生活再建にお役立てください。

この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

借金減額診断とは?シミュレーターは罠ではなく今後の人生の分岐点になるもの

借金減額診断(シミュレーター)とは、キャッシング・カードローンなどの返済状況を無料で診断できるツールのこと。

現在返済中の借金を今のままで完済できるのか、債務整理などを利用すればどの程度返済状況が改善できるのかなど、現状の分析・今後の展望を把握するのに役立ちます

借金減額診断(シミュレーター)を利用するメリットは次の6点です。

  1. 無料で利用できる
  2. 必要最低限の個人情報のみで利用できる
  3. 専門家への相談に繋がりやすい
  4. 自分に適した生活再建手法が見つかる
  5. 今すぐ利用できる
  6. 借金減額診断(シミュレーター)を利用しても信用情報に傷は付かない

それでは、各メリットの具体的な内容に触れつつ、借金減額診断(シミュレーター)を活用するメリットについて理解を深めましょう。

MEMO
「借金減額診断なんて罠なのでは?」と不審に感じる人もいるかもしれません。ただ、借金減額診断(シミュレーター)を利用しても債務者に一切デメリットは生じませんし、むしろ、今後の生活を改善するきっかけとなるものです。今の方法で返済をつづけても苦しさが増すだけなので、暗い借金生活に希望の光を見出すために、ぜひ借金減額診断(シミュレーター)の利用を前向きにご検討ください。

借金減額診断(シミュレーター)は無料で利用できる

借金減額診断(シミュレーター)は無料で利用できるツールです。使用料・登録料などは一切発生しません。

借金の返済が長期化している債務者にとっては、借金問題解決のために必要な資金さえ用意するのも難しいという人も少なくないでしょう。

借金減額診断(シミュレーター)なら”無料で”今後の展望を知ることができるので、ぜひ積極的にご活用ください。

借金減額診断(シミュレーター)利用時に必要な個人情報は最低限のものだけ

借金減額診断(シミュレーター)を利用する際に必要なのは最低限の個人情報だけです。借金の状況を正確に分析し、今後債務者が進むべき方向性を示すために不可欠な情報だけが求められるので、「個人情報が別の用途で悪用されるのではないか?」などの不安を抱く必要はありません。

借金減額診断(シミュレーター)
引用:司法書士法人浜松町歩法務事務所

たとえば、こちらの借金減額診断(シミュレーター)に必要な個人情報は次の通りです。

  • 借入社数
  • 借入期間
  • 借入金額
  • 返済状況
  • お住まいの都道府県・年齢・メールアドレス・電話番号・苗字(借金でお困りの債務者に連絡をするため)

このように、借金減額診断(シミュレーター)利用時には匿名性が守られて個人が特定されることはないので安心してご活用ください。

借金減額診断(シミュレーター)は司法書士・弁護士への相談に繋がりやすい

借金減額診断(シミュレーター)を利用すれば、司法書士・弁護士などの専門家への相談に繋がりやすいという実情があります。

「借金問題を専門家に相談したいが勇気が出ない」という人は意外と多いもの。借金をしているという後ろめたさや今まで無縁のものだった司法書士等に対して根拠のない抵抗感を抱いてしまっているのがその理由です。

ただ、借金減額診断(シミュレーター)という匿名性の高いツールを借金問題解決のファーストステップにすれば、専門家への相談をしやすくなるはず。先に借金減額診断(シミュレーター)で今後の流れについて具体的なイメージを掴んでおけば、専門家に相談することへの抵抗感も軽減されるでしょう。

したがって、特に「勇気が出なくて専門家に相談できていない」という債務者にとって、借金減額診断(シミュレーター)はおすすめの選択肢だと考えられます。

MEMO
借金減額診断(シミュレーター)は、【Webで簡単審査 → 最短日程で司法書士・弁護士等からの電話問い合わせ → 今後についての具体的なアドバイス】という流れで進むのが一般的。司法書士・弁護士が借金減額診断(シミュレーター)を運営しているケースも多いため、スムーズな相談に繋がりやすいでしょう。

借金減額診断(シミュレーター)は生活再建の道筋を知るきっかけになる

借金減額診断(シミュレーター)は、債務者が今後歩むべき生活再建の道筋が判明するという点がメリットとして挙げられます。

先ほど紹介したように、借金減額診断(シミュレーター)を利用する際には、現在の借入状況等の情報を運営者に提供することに。これらの情報を前提にして、専門家が債務者に即した生活再建パターンを提示してくれます。

たとえば、「複数社からの借入が自転車操業状態になっているのなら債務整理」「10年以上前から返済をつづけているのなら過払い金返還請求」などのように、Webで情報を入力するだけで適切な選択肢が分かるのが魅力的でしょう。

先が見えない借金生活において、少しでも明るい兆しが見えると前向きな気持ちになれるはず。借金生活を終わらせる方法は誰にでも与えられているので、そのきっかけとして借金減額診断(シミュレーター)をご活用ください。

借金減額診断(シミュレーター)は今すぐでも利用できる

借金減額診断(シミュレーター)は今すぐにでも利用できるという点も魅力的です。

そもそも、借金問題をスムーズに解決するためには、できるだけ早いタイミングで現実的な対策に踏み出すことが不可欠。なぜなら、対応が遅れるほど、利息・遅延損害金の負担が重くなるからです。

借金減額診断(シミュレーター)はWebで簡単に利用を開始できます。タイミング次第では即日で専門家からの具体的なアドバイスをもらえることもあるので、「思い立ったらすぐに行動したい」という債務者におすすめだと考えられます。

借金減額診断(シミュレーター)を使うだけなら信用情報に傷は付かない

よくある誤解として、「借金減額診断(シミュレーター)を利用すると信用情報に傷が付く」というものが挙げられます。ただ、減額診断を利用しただけでいわゆる”ブラックリスト”に登録されるというのは間違いです。

借金減額診断(シミュレーター)は各司法書士事務所等が運営する独自サービス。Webで情報を入力したからといって信用情報に傷が付くことはありませんし、債権者に借金減額診断(シミュレーター)の利用が知られることもありません。

もちろん、家族や職場にもばれずに利用できるので、借金問題の悩みを自分ひとりで抱えている債務者におすすめだと考えられます。

【注意!】借金減額診断(シミュレーター)だけでは返済負担を軽減できない

借金減額診断(シミュレーター)を利用しただけでは返済負担を軽減することはできません。借金問題を現実的に解決するためには、借金減額診断(シミュレーター)をステップにして、実際に債務整理・過払い金返還請求等に踏み出す必要があります。

つまり、借金減額診断(シミュレーター)を利用しただけで終わってしまうと、せっかくの生活再建プランも「絵に描いた餅」になるだけ。一歩踏み出す勇気をもつことができた債務者にはかならず明るい未来が待っているので、ぜひ専門家のサポートを受けて借金問題を解決してください。

MEMO
債務者が抱えている債務のなかには、債務整理等の救済措置では解決できないものが含まれている可能性があります。たとえば税金・保険料の滞納、養育費の支払いなどです。ただ、借金減額診断(シミュレーター)をきっかけに専門家と繋がりさえすれば、債務整理以外の法的なアドバイスも期待できるはず。つまり、借金減額診断(シミュレーター)はすべての支払い状況改善のきっかけになり得るということです。

借金減額診断(シミュレーター)を利用すれば自分に必要な生活再建方法が分かる

借金減額診断(シミュレーター)を利用すれば、次の4つの選択肢のなかから自分にとって適切な生活再建方法を見つけることができます。

  1. 自己破産
  2. 個人再生
  3. 任意整理
  4. 過払い金返還請求

それでは、借金減額診断(シミュレーター)を利用した後にどのような流れで借金問題を解決していくのかについて、具体的に見ていきましょう。

MEMO
もちろん、現在の収入や借金返済状況を総合的に考慮した結果、わざわざ債務整理や過払い金返還請求を利用しなくても自力で完済できることが判明する場合もあります。つまり、「借金減額診断(シミュレーター)を利用した場合には必ず債務整理等に踏み出さなければいけない」というわけではないのでご安心ください。自力完済を含め、自分にとって適切な選択肢を今一度分析する機会を設けられるのがメリットです。

借金減額診断(シミュレーター)で適切な債務整理手続きが判明する

債務整理とは、国が認めた借金救済制度のことです。

本来契約通りに返済しなければいけない借金ですが、債務整理なら各債務者に適した手続きによって合法的に返済状況を改善できます。

債務整理は、自己破産・個人再生・任意整理の3種類の手続きに分類できるので、借金減額診断(シミュレーター)をきっかけにどの手続きが自分に合っているのかを司法書士などの専門家に判断してもらいましょう。

借金返済義務を免責して欲しいなら「自己破産」

自己破産とは、裁判所に借金返済義務を免責してもらう債務整理手続きのことです。裁判所の許可を獲得できれば、その時点で借金生活を終わらせることができます。

たとえば、次のような状況に置かれている債務者は、借金減額診断(シミュレーター)利用後に自己破産手続きに移行するのがおすすめです。

  • 借入社数が複数
  • 現在の年収を前提にすると完済が不可能なほど借入総額がふくらんでいる
  • 現在無職・非正規雇用
  • これ以上借金返済生活をつづける自信がない
  • 自己名義の財産をほとんど所有していない
  • ギャンブル・株式取引などに手を出していない

自己破産を利用する際に注意しなければいけないのは、借金返済義務が免責される代わりに、財産が処分されるというデメリットや”免責不許可事由(一定の事情が存在すると免責されない)”・”非免責債権(免責の効果が及ばない種類の債権がある)”という特殊ルールに配慮しなければいけないという点。債務者の状況次第では破産手続きが複雑になったり、免責不許可決定が下されるリスクがあります。

したがって、自己破産を利用する際には、司法書士などの専門家に相談をしたうえで、事前に免責許可決定が得られる見通しをカウンセリングしてもらう必要があると考えられるでしょう。

なお、自己破産については、「自己破産とは何ですか?」でも詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

元本を減額したいなら「個人再生」

個人再生とは、借入元本額の減額を狙える債務整理手続きのことです。借入総額に応じた一定割合の減額を受けた後は、原則3年で残債の分割払いを目指すことになります。

たとえば、次のような状況に置かれている債務者は、借金減額診断(シミュレーター)利用後に個人再生手続きに移行するのがおすすめです。

  • 元本を減額してもらえれば完済を目指せる
  • 財産処分(自己破産のデメリット)を回避したい
  • 任意整理よりも踏み込んだ減額効果を手にしたい
  • 住宅ローンを返済中
  • 正社員など、安定して一定の給与所得を得ている

個人再生の最大の特徴は、返済中の住宅ローンの特則が用意されているという点。本来、債務整理手続きに踏み出すと住宅ローンに付された担保権が実行されてマイホームを手放さざるを得なくなりますが、個人再生では住宅ローンだけを手続きの対象外にできるというメリットが得られます。

したがって、個人再生は「現在の生活スタイルを維持したまま(減額された)借金の完済を目指したい」という債務者におすすめです。

なお、個人再生については、「個人民事再生とは何ですか?」でも詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

利息の負担を軽減したいなら「任意整理」

任意整理とは、利息の支払い義務を免除してもらう債務整理手続きのことです。元本だけを3年~5年で分割払いする返済計画を作り直せるので、利息負担から解放されたなかで生活再建と返済生活との両立を目指せます。

たとえば、次のような状況に置かれている債務者は、借金減額診断(シミュレーター)利用後に任意整理手続きに移行するのがおすすめです。

  • 裁判所を利用せずにスムーズに手続きを進めたい
  • 利息負担がなければ借金を完済できる
  • 自分自身が収入を得ている、もしくは、配偶者の給与を返済に充てられる
  • 連帯保証人が付いている借金を整理対象から外したい

任意整理の最大の特徴は、債務者自身が自由に整理対象の借金を選べるということです。

たとえば、「連帯保証人に迷惑がかかるから無理をして返済をつづけている・自己破産に踏み出せない」という債務者は意外と多いもの。任意整理なら連帯保証人が付いている借金だけを外して、カードローン・キャッシングなどについてのみ返済計画を作り直せます。

したがって、任意整理は「債権者と自由に交渉したい」「自分なりの返済計画を作り直したい」という債務者におすすめです。

なお、任意整理については、「任意整理とは何ですか?」でも詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

借金減額診断(シミュレーター)で過払い金返還請求の可否が判明する

債務整理と同時にチェックしなければいけないのが過払い金について。本来払う必要がなかった利息を支払い過ぎていた場合には、過払い金返還請求によって債権者から取り戻すことができます。

過払い金が発生しているか否かは、債務者がどのような経緯で金融機関等と取引を継続してきたか次第です。たとえば、次のようなケースでは過払い金返還請求ができる可能性があるので、借金減額診断(シミュレーター)で確認してもらいましょう。

  • 利息制限法の上限金利ルールに反する融資条件で返済をつづけている
  • 返済生活が5年以上に及んでいる

借金減額診断(シミュレーター)を利用すれば、過払い金が発生している可能性をチェックできます。その後、司法書士などの専門家が取引履歴を詳細に確認したうえで過払い金を特定できれば、債務整理を利用しなくても借金生活が終了する可能性も生じるでしょう。

その一方で、仮に過払い金が発生していたとしても、借金残債よりも過払い金が少ない場合には、相殺後の残債についての返済方法を考えなければいけません。もっとも、借金減額診断(シミュレーター)で専門家と繋がることができていれば同時に債務整理手続きにも検討してくれるので、スムーズに生活再建を目指すことができます。

したがって、「過払い金返還請求で借金残債をゼロにしたい・減らしたい」という債務者におすすめです。

なお、過払い金返還請求については、「過払い金返還請求とは何ですか?」でも詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

【注意!】国が認めた救済制度以外の改善方法にはリスクが存在する

借金減額診断(シミュレーター)の利用に抵抗がある債務者のなかには、「わざわざ債務整理をしなくても返済状況を改善できるはず」と誤解しているケースが少なくありません。確かに、浪費癖を改善したり、自分で家計を引き締めることで自力完済を目指せる場合があるのは事実です。

ただ、少なくとも次の選択肢には事態を深刻化するリスクが含まれているため、債務整理よりも優先的に考えるべきではありません。

おまとめローンへの借り換え
多重債務者におすすめの方法として”おまとめローンへの借り換え”が提唱されることも。低利率条件で毎月の返済額を減額できるというメリットがある反面、返済が長期化することによって利息総額が増えるリスクがあります。
債権者との独自交渉
長期延滞が原因で残債を一括請求された場面などにおいて、ふたたび分割払いの交渉を推奨されることも。しかし、債権者が応じてくれる確証はありませんし、利息の負担からは逃れられません。最初から任意整理等を利用した方がスムーズです。
闇金・違法取引
ブラックリストに登録された債務者に手を差し伸べてくれる貸金業者は闇金のリスクが高いです。また、現金化や口座売買などの違法取引に手を出すと債務者自身が刑事訴追を受ける危険性も。闇金と関係をもつと二度と借金生活から逃れられなくなるので絶対に手を出してはいけません。

「借金問題を解決したい」という気持ちがあるのなら、正しい道に活かすべきです。自分だけの判断で間違った道・適切ではない方法を選んでしまうと、ふたたび軌道修正をするのに余計な手間がかかってしまいます。

すべての債務者に債務整理という国が認めた借金救済制度の可能性が与えられている以上、“債務整理”という選択肢が最優先に位置付けられるのは間違いありません。かならず司法書士などの専門家のアドバイスを参考にしたうえで、建設的に生活再建のステップを歩みましょう。

なお、債務整理の必要性について疑問を感じる債務者は以下のリンク先もご参照ください。借金で苦しむ現状を打破する手段としての債務整理の有効性をご理解いただけるはずです。

借金を返せない場合どうするべき?返済のコツや債務整理の必要性を解説 借金を返せない場合どうするべき?返済のコツや債務整理の必要性を解説

借金減額診断(シミュレーター)をきっかけに司法書士の力を頼ろう

借金減額診断(シミュレーター)を利用すれば、今の自分が選択すべき生活再建方法が分かります。つまり、借金減額診断(シミュレーター)は明るい未来への入り口、苦しい現状を抜け出すためのきっかけになるものです。

今すぐ無料で利用できるサービスですし、登録などの手続きも一切不要です。簡単な診断を糸口にして専門家からの本格的なアドバイスに繋げることができるので、「借金をどうにかしたい」という気持ちがあるのであれば、借金減額診断(シミュレーター)を積極的にご活用ください。

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