自動車ローンが払えないとどうなる?自動車引き上げまでの流れと返済できない場合の対処法を解説

自動車ローンが払えないとどうなる?自動車引き上げまでの流れと返済できない場合の対処法を解説

自動車ローンを払えないと、所有権留保されている自動車はローン会社に引き上げられてしまいます。所有権留保されていない自動車は、引き上げられることはないですが、信用情報への事故情報掲載や強制執行等、あらゆる影響が発生する恐れがあります。

そこで今回は、自動車ローンを払えないとどうなってしまうのか?について、自動車を引き上げられるまでの流れ、引き上げ以外の影響についてお伝えします。また、本記事内では、自動車ローンが払えないときの対処法もお伝えしています。

現時点で「自動車ローンを払えないけどどうしよう…」と悩まれている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

【自動車引き上げまでの流れ】自動車ローンが払えないとどうなるの?

自動車ローンを払えないと起こり得ることは、支払いに対する影響と自動車そのものに対して発生する影響の2つです。まずは、自動車そのものに対する影響からお伝えしようと思います。

自動車ローンの支払いが滞ると、一般的には自動車を引き上げられてしまいます。なぜなら、自動車の所有者はあなたになっていないからです。これを法律用語で「所有権留保」と言います。

ローン会社はあなたが普段使用している自動車に対して、所有権を留保しているということです。つまり、あなたがローンの返済を滞った場合にはいつでも簡単に自動車を引き上げられるように、所有権を留保している状況と考えれば良いでしょう。

そのため、あなたがローンを払えなくなってしまうと、ローン会社は所有権留保という権利を行使します。

MEMO
銀行等のオートローンは所有権留保されていないのが一般的です。所有権留保されているかどうかは、自動車の車検証に記載されている「所有者」の欄を確認してください。通常、使用者はあなた、所有者はローン会社の所在地や氏名が記載されています。

銀行の自動車ローンを利用されている方で、所有権が自分の名前になっている方は、この見出しを確認する必要はありません。次見出しの【自動車引き上げ以外の影響】を参考にしてください。

ローン会社等と自動車ローン契約を締結している方で、所有権留保されている方は、自動車ローンが払えなくなってから、下記の流れで引き上げが行われます。

  1. 滞納開始〜督促状の送付
  2. 再度・再再度引き落とし〜電話による督促・自動車引き上げの説明
  3. 翌引き落とし日に滞納〜自動車引き上げの日程調整
  4. 最終支払い期日近く〜自動車引き上げ
  5. 【2〜3カ月経過】最終支払い期日経過〜自動車を売却・残債の請求

それでは、自動車ローンの滞納から、実際に車が引き上げられるまでに起こり得ること解説します。自動車ローンを払えないと悩まれている方は、参考にしてください。

滞納開始〜督促状の送付

まずは自動車ローンの引き落とし日に、約束通りの引き落としができなければ、電話による確認が行われます。当初は「お引き落としの確認ができておりませんがいかがでしょうか?」のような内容です。この時点で振り込み等で対応すれば大きな問題にはなりません。

しかし、電話等による連絡を無視していると、ローン会社から督促状が届きます。督促状には、再引き落とし日の記載もしくは、記載されている日付までに指定口座にお金を振り込むように記載されているはずです。

やはり、この時点で際引き落としや振り込みが完了すれば大きな問題は発生しません。強いて言えば、信用情報に「返済日に入金がなかった」という情報が掲載されてしまうだけです。これは、この時点で発生している情報は異動情報(ブラックリスト)ではないため、あまり気にする必要はないでしょう。

再度・再々度引き落とし〜電話による督促・自動車引き上げの説明

再度引き落としあるいは、再度設定された約束の支払日までに自動車ローンの支払いがなければ、再々度引き落とし日の設定が行われます。そして、再々度引き落とし日のご案内時点で、自動車引き上げに関する案内も行われるでしょう。

具体的には「再々度引き落としができなかった場合(もしくは改めて設定された日付までに、自動車ローンの支払いがなければ)車の引き上げ準備を始めます」といった内容です。

この時点であなたは2度のチャンスをあたえられているのです。1度目の再引き落としと2度目の再々度引き落としです。ローン会社もだんだん強気な対応を取るようになってくるでしょう。

翌引き落とし日に滞納〜自動車引き上げの日程調整

万が一、2度目のチャンスである再々度引き落としに自動車ローンを払えなければ、自動車引き上げの日程調整が始まります。自動車の引き上げは、原則として契約者(あなた)の立ち合いが必要であるため、場合によっては早朝や夜に引き上げを行うこともあるでしょう。

いずれにせよ、自動車ローンを払えない時点でローン会社から通告のうえで、自動車引き上げの日程調整をかならず行わなければいけません。

万が一、契約者であるあなたが自動車引き上げの拒否をしたり、一切の連絡を無視したりしていると、ローン会社が裁判所に対して強制執行の申し立てを行います。強制執行になれば、自宅宛に裁判所から書類が届きますし、強制的に自動車を差し押さえられてしまうため、近所や家族の目に触れてしまう恐れがあります。

いずれにせよ強制的に自動車を引き上げられてしまうので、日程調整に素直に応じたほうが自分のためになるでしょう。

最終支払い期日近く〜自動車引き上げ

再々度引き落としにも引き落としができなければ、3度目のチャンス(ラストチャンス)があたえられます。これを最終支払い期日と言いますが、この期日までに滞納している自動車ローンのすべてを支払わなければ、自動車を完全に失うことになります。

また、最終支払い期日間近になると自動車の引き上げが行われることもあるので注意してください。引き上げられたあとも当然、最終支払い期日までは保管されていますが、その期日を過ぎた時点で先はありません。最終支払い期日は本当に最後のチャンスと思っておきましょう。

【2〜3カ月経過】最終支払い期日経過〜自動車を売却・残債の請求

最終支払い期日までに自動車ローンの支払いがなければ、あなたが使用していた自動車は売却されてしまいます。実際に自動車が売却されてしまうまでの期間は、滞納開始から2〜3カ月程度です。

ただし、早い業者だと1.5カ月経過した時点で引き上げ・売却をすることもありますし、4カ月程度経過するまで待ってくれる業者もいます。とはいえ、自動車ローンを払えなければ、遅かれ早かれかならず処分されると思っておきましょう。

そして、売却された自動車はそのお金のすべてをローンの返済に充てられます。ここでローンの返済がすべて終了すれば良いですが、実際には残債が発生するため借金そのものがすべて消滅するわけではありません。

たとえば、ローン残高が100万円の自動車を引き上げられ、60万円で売却されたとしたら、あなたはまだ40万円の支払いを続けなければいけません。また、自動車ローンの支払いを滞っていた時点で、遅延損害金も発生しているため、引き上げ後も高額な請求が来ることでしょう。

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【自動車引き上げ以外の影響】自動車ローンが払えないとどうなるの?

自動車ローンを払えないと、自動車を引き上げられる以外にもさまざまな影響が発生します。実際には、自分の懐事情に影響が出たり、今後の人生や信用取引に影響が出たりすることもあります。

単に「車を引き上げられればそれで済むんでしょう?」と思われている方は、注意しなければいけません。車の引き上げ以外に起こり得ることは下記の通りです。

  • 遅延損害金の発生
  • 保証人等への連絡・請求
  • 信用情報への自己情報掲載
  • 残債返済不能による強制執行

次に、自動車ローンを払えないと起こり得ること(自動車引き上げ以外)についてお伝えします。こちらは銀行ローン等を利用されていて、自動車に所有権留保が設定されていない方も対象であるため、ぜひ参考にしてください。

遅延損害金が発生する

自動車ローンを払えないと遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、約束の支払い期日までに支払いをできなかったことに対するペナルティのようなお金です。通常、どのような借金に対しても遅延損害金が発生するため「なんとなく聞いたことがある…」という方は多いでしょう。

遅延損害金の利率は各ローン会社によっても異なりますが、14%〜20%程度と思っておけば良いでしょう。(実際の利率は契約書等をご確認ください)

MEMO
遅延損害金が高利率であるため、「違法ではないか?」と思われる方がいるかもしれませんが、違法ではありません。利息制限法という法律によって、遅延損害金は通常の上限利率の1.46倍まで許されています。よって、最大で21.9%〜29.2%までの範囲で設定可能です。

参考:利息制限法|第4条(賠償額の予定の制限)

通常、遅延損害金は返済日の翌日(滞納開始日)から加算されます。たとえばあなたがローン残高200万円の自動車を実際に引き上げられるまでの期間、放置していたとしましょう。遅延損害金の利率が14%だと仮定すれば、46,027円(60日間滞納)〜69,041円(90日滞納)もプラスで請求されてしまいます。

当然、ローン残高や遅延損害金利率、滞納日数が増えれば増えるほど遅延損害金は膨れ上がっていくことになるため、注意しなければいけません。

保証人がいるときは保証人に請求される

連帯保証人あるいは保証人が設定されている場合には、当然連絡や請求をされてしまいます。また、保証人ではなく連帯保証人は主債務者(あなた)と同じ債務を負っているため、ローン会社から請求を受けた時点でかならず返済しなければいけません。

連帯保証人や保証人に連絡が入ってしまうことで、あなたの身内等(保証人になっている人)にも多大な影響・迷惑をかけてしまう恐れがあります。

もちろん、保証人や連帯保証人はあらかじめ、万が一のことを想定して契約を締結しているはずです。とはいえ、あなた自身は相当惨めな思いをしてしまうでしょうし、保証人や連帯保証人から厳しい言葉を言われてしまう恐れはあるでしょう。

少しでも「(連帯)保証人に迷惑をかけたくない」と思うのであれば、自動車ローンを滞納する前に対応しておくことが大切です。

滞納2カ月〜3カ月で信用情報にキズが付く

自動車ローンサービスを提供している、いわゆるローン会社はすべて信用情報機関へ加盟しています。そのため、あなたが自動車ローンの返済を滞れば、自然と信用情報機関に事故情報が掲載されてしまいます。

通常、車が引き上げられるまでの期間は2カ月〜3カ月とのことでしたが、ちょうど同時期に信用情報にも異動(事故)情報が掲載されてしまうでしょう。国内にある信用情報機関のひとつ、CICでは「61日以上もしくは3カ月以上の滞納で情報が掲載される」と記載されています。

参考:CIC|信用情報開示報告書の見方

他の信用情報機関でも2カ月〜3カ月の滞納で異動情報が掲載されてしまいます。そのため、車が引き上げられた時点で、ブラックリストに登録されてしまったと思って良いでしょう。

なお、ブラックリストに情報が掲載されてしまうと、各種ローン契約はもちろんクレジットカードの作成や使用もほぼ不可能になります。改めて自動車ローンを組むことも困難になるため注意してください。

ブラックリストって何?借金を滞納すると掲載される?掲載期間や今後の影響を解説 ブラックリストって何?借金を滞納すると掲載される?掲載期間や今後の影響を解説

自動車引き上げ後の残債を払えないと強制執行に至る

自動車引き上げ後もほぼ確実に残債が発生すると思っておいてください。なぜなら、自動車は使用とともに劣化していくものだからです。余程状態が良いものでなければ、「ローン残高<売却金額」にはならないでしょう。

また、多額の遅延損害金が発生している時点でローンを上回る売却金額になる可能性は極めて低いです。

そして、自動車売却後の残債はすべて一括請求をされてしまいます。もしも、一括で返済できなければ、ローン会社はあなたに対して強制執行(強制的にあなたの財産や給料を差し押さえること)を行うでしょう。

もしかすると、相談して分割にできる余地はあるかもしれませんが、今までずっと自動車ローンを払わなかった方に対しては、厳しい条件を提示する可能性が高いです。

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自動車ローンが払えないときはどうすれば良い?検討すべき5つの対処法

自動車ローンを払えないときは、早めに対応することが大切です。「払えないかもしれない…」と分かった時点で対応しておくことで、自動車の引き上げやその他の影響を回避できる可能性が高いです。

とはいえ「払えないものは払えないよ…」という方もいるでしょう。もしも、自動車ローンが払えないときは、下記5つのことを検討してください。

  • まずはローン会社に相談をする
  • ローンの借換えを検討する
  • 返済費用を工面する
  • 車を売却してローンを返済する
  • 債務整理を検討する

次に、自動車ローンを払えないときに検討すべき対処法についてお伝えします。滞納する前に参考にしていただければ幸いです。

1:まずはローン会社に相談をする

まずは、自動車ローンを払えないと分かった時点でローン会社に相談をしてください。滞納前であれば、返済の猶予や翌月にまとめて支払いなど、あらゆる可能性を提案してくれる可能性があります。

もちろん、ローン会社によっては一切の猶予等を認めないということもあり得るでしょう。ただ、あらかじめ相談をしておくことでローン会社もあらゆる対応等を検討できる余地が生まれます。

また、返済できない期間が一時的なのであれば「◯月◯日までには支払います」と伝えることで、待ってもらえる可能性は高くなります。まずは相談をすることを徹底してください。

2:ローンの借り換えを検討する

ローンの借り換えをすることで、毎月の返済額を軽減できたり当月の返済を一時的に猶予できたりする可能性があります。また、銀行系のローンに借り換えることで、金利を引き下げられる可能性もあるため、総支払金額も軽減できるでしょう。

万が一、自動車ローンの返済を滞ってしまうと、信用情報にもキズがつくため借り換えが難しくなります。借り換えを含めた検討をされる方は、とにかく早めの対応をされたほうが良いでしょう。意識することは「自動車ローンを払えないと分かった時点で行動すること」です。

3:返済費用を工面する

病気や怪我等で一時的に自動車ローンを払えない方は、返済費用を工面する方向で考えてください。たとえば、病気や怪我によって受け取れるお金(傷病手当金等)で工面できないか?医療保険等で得られる給付金で返済できないか?検討してください。

もし、いずれでも難しいなら不用品の売却を検討してください。普段あまり使用しないブランド品等はないでしょうか?自分ではガラクタだと思っているものでも、意外とお金になることがあるので、まずは自宅内を確認されることをおすすめします。

MEMO
自動車ローンを払うために借金をするのはおすすめしません。なぜなら、借金を返すために借金をしてしまうと、自転車操業に陥る恐れがあるためです。ただし、家族等からの借り入れであって「返済は余裕があるときで良いよ」など、甘えさせてもらえるときは素直に甘えさせてもらうのもひとつの手段でしょう。

4:車を売却してローンを返済する(※車は勝手に売却できないので要注意)

思い切って自動車を売却し、返済費用に当ててしまうのもひとつの手段です。もちろん、自動車を売却したところで、残債が発生する可能性は高いでしょう。しかし、自動車ローンの滞納前であれば、残債の分割払い等に応じてくれる可能性は高いです。

仮にローンの残りが150万円ある自動車を100万円で売却して、全額返済したとしましょう。そうすると残るお金は50万円です。この50万円に対しては、あなたに無理のない範囲で分割返済できるよう交渉できるでしょう。

交渉がうまくいけば、自動車は失ってしまうかもしれませんが、信用情報にキズがつくこともありません。余裕ができたときには、改めて自動車ローンを組んで自動車を購入することも可能でしょう。

MEMO
自動車の所有権がローン会社になっている場合には、勝手に自動車を売却できません。通常、ローン会社が所有者になっているため、あらかじめローン会社に相談しましょう。ただし、銀行から借り入れしている場合は所有権が自分になっているため自由な売却が可能です。

5:債務整理を検討する

自動車ローンの返済が難しい方は、債務整理を検討してください。債務整理の種類によっては自動車を残しておける可能性もあります。まずは、債務整理の種類について簡単に解説します。

任意整理
任意整理とは、債権者に対して借金の返済が困難であることを申し出て、利息のカットや借金返済方法の見直しを依頼・交渉する手続きです。交渉がまとまることで、利息のカットや無理のない範囲で借金返済計画を立て直せるようになるでしょう。

<dt個人再生個人再生とは、借金の返済が困難であることを裁判所に申し立てて、借金を大幅に減額してもらう債務整理手続きです。すべての借金が対象になってしまうため、個人再生を開始した時点で自動車は引き上げられてしまうでしょう。自己破産自己破産とは、借金の返済が困難であることを裁判所に申し立てて、借金のすべてを免責(免除すること)してもらう債務整理手続きです。自己破産もすべての借金が対象になってしまうため、原則自動車を残しておくことはできません。

債務整理をすることで、自動車を残しておくことはできなくなります。しかし、任意整理の場合は、自動車ローン以外を手続きすることで自動車を残しておける可能性があります。というのも、任意整理は特定の債務(借金)のみを手続きできるため、自動車ローン以外の借金を任意整理すれば良いのです。

自動車ローン自体の返済金額等は減額されたり、返済期間の延長等はできませんが、その他の支払いが軽減されることで、自動車ローン返済費用を捻出できるようになるでしょう。自動車ローン以外の借金も抱えていて、いずれかの借金返済負担が軽減されれば楽になるという方は、まず司法書士や弁護士へ相談してください。

MEMO
個人再生や自己破産も第三者(家族等)がその自動車を買い取れば、手元に残しておくことができます。ただし、個人再生の場合は清算価値保障原則によって、自動車の査定額以上に借金を減額できません。

自己破産の場合は、新車登録から5年以上経過している自動車は無価値として認められるケースもあるため、中古車等の場合は手元に残しておける可能性が高いです。まずは、司法書士や弁護士に相談をしてください。

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自動車ローンが払えない状況を回避するためには準備が必要

「自動車ローンを払えない」という状況を回避するためには、最低限自動車購入前の準備が必要不可欠です。もしも、自動車を購入する前、もしくは買い替えを検討されている段階ならば、下記のことを事前に確認しておきましょう。

  • 自動車にかかる維持費を確認しておく
  • ある程度まとまった頭金を用意しておく
  • 身の丈にあった自動車の購入
  • ライフプラン設計・返済計画を正しく立てる

最後に、自動車ローンを払えないという状況を回避するために必要な準備を紹介します。これから自動車をローンで購入される方は、検討してください。

自動車購入前に維持費を把握

自動車を購入する前には、購入を検討している自動車の維持費をあらかじめ知っておくことが大切です。なぜなら、自動車にかかる費用はローンの他、ガソリン代や保険料、整備費用等さまざまな費用が発生するためです。

ただ単に自動車ローンを払えないだけならまだしも、維持費の捻出すら難しくなれば、最悪の場合は公道を走れない自動車(車検切れ)になってしまう恐れもあります。そのため、あらかじめ何にいくらくらいの費用がかかるのかを把握しておく必要があるでしょう。

逆に、維持費を優先するばかりで自動車ローンの返済ができなくなれば、それはそれで問題です。自動車ローンを払えなくなってしまえば、自動車そのものを所有しておくことすらも難しくなるためです。

自動車は乗る頻度や距離、年齢や免許証の色、車の大きさや種類等で維持費がまったく異なります。あらかじめ知っておくことで「自動車ローンを払えない」という状況を回避できるようになるでしょう。

ある程度の頭金を用意してから自動車の購入を検討する

自動車ローンを組むときは、あらかじめある程度の頭金を用意しておくことで、総支払金額や毎月の返済金額を抑えられます。たとえば、200万円の自動車に対してフルローンを組むのと50万円の頭金を入れて150万円のローンを組むのでは、50万円分の差が発生します。

同じ返済期間であっても毎月の返済金額を抑えられますし、50万円分の利息をカットできる分、総支払金額も抑えられるようになるでしょう。

また、頭金を入れることで(連帯)保証人を付けなくても契約できる可能性が高まります。万が一のことを考えても、頭金をあらかじめ入れておくことはプラスに働きます。自動車購入前に、ある程度の資力を確保・準備しておくと良いでしょう。

身の丈にあった自動車を購入することが大切

自動車はピンキリです。中古車であれば数十万円程度で購入できるものもありますし、高級車なら数千万円を超えることも珍しくはありません。いわゆる高級車に魅力を感じ、欲しいと思うのは良いですが、自分の身の丈に合わない自動車はかならず破綻します。

「欲しい」というのをモチベーションにするのは結構ですが、自分の収入に見合わない自動車を購入すれば、いずれはかならず自動車ローンを払えない状況に陥るでしょう。

とくに最近では、残価クレジットとして新車を手軽に安く購入できるようになりました。雲の上の存在だった自動車が、自分の手が届くところまで来たと錯覚してしまう方も少なくはないでしょう。

多少無理をしてでも返済できるならば良いですが、明らかに見合わない自動車の購入は絶対に避けてください。かならず破綻します。その車が欲しいという気持ちを胸に、飛躍を目指して日々努力して自動車を購入するべきでしょう。

ライフプラン設計・返済計画を正しく立てる

自動車を購入すれば、多くの方は数年程度は継続的に同じ自動車に乗り続けるはずです。しかし、数年の間に目まぐるしくライフステージは変化するものであるため、あらかじめライフプランの設計や無理のない返済計画を立てておくのは大切です。

とくに、夫婦世帯で自動車を購入される場合には、子供の人数や成長(年齢・学年)によってもどのような自動車を購入するか変わるはずです。最初はコンパクトカーの利用をされている方が、ライフステージに応じてミニバン等を購入すると、維持費や自動車ローンの額が大きくなる恐れがあります。

また、多少背伸びをして購入した車で、ギリギリ維持できている状態のときに新たな家族が誕生したり、家族のライフステージ変化(進学等)には注意が必要です。突然のことに対応できず、自動車ローンが払えない状況に陥る可能性もあります。

そのため、あらかじめあらゆることを前提として考え、ある程度のライフステージを想定して自動車の購入が必要となるでしょう。

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まとめ

今回は、自動車ローンを払えないとどうなるのか?や払えないときの対処法についてお伝えしました。

所有権留保をされている自動車は、ローンの返済ができなければ自動車を引き上げられるとのことでした。引き上げられるまでの期間は、滞納開始からわずか2カ月〜3カ月程度です。とはいえ、引き上げ前には最大で3度のチャンスをあたえられています。

はじめから自動車ローンを払えないことが分かった時点で、弁護士や司法書士、あるいはローン会社へ相談をして返済計画の見直しを行うべきです。早めに相談をすることで、自動車ローンを払えないという状況を打破できる可能性は十分にあるでしょう。

自動車ローンの返済が難しくなってしまった時点で、早めの対応をしておくことで被害を最小に抑えられます。今回お伝えしたことを参考にしていただき、自動車ローンを払えない状況から、脱出する方法を検討してください。

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