【リボ地獄からの脱出】リボ払いを効率よく返済する為の5つのコツを解説!

【リボ地獄からの脱出】リボ払いを効率よく返済する為の5つのコツを解説!

普段からリボ払いを利用されている方の多くは「返しても返しても減らない…」「リボ払いがいつまで経っても終わらない…」と悩まれているでしょう。

リボ払いはその多くが利息に充当されてしまっているため、返しても返しても元金が減らず、利息ばかりを支払い続けている状態になっています。そのため、どこかで区切りをつけてしっかり返済をしていかなければ、今の状態が改善することはありません。

そこで今回は、リボ払いを効率よく返済するためにはどうすれば良いのか?リボ払いの返済が苦しいときはどうすれば良いのか?について詳しくお伝えします。

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この記事の監修者

近藤邦夫

司法書士法人 浜松町歩法務事務所」代表司法書士。 愛知県岡崎市出身。 昭和64年早稲田大学法学部卒業。 長年にわたり、債務整理を行い、 また宅地建物取引士の資格を生かし、不動産登記や商業登記も行なっている。

リボ払いが減らない3つの原因

リボ払いを利用されている方の多くは「なかなか減らない…」とか「返しても返しても終わらない」と感じているでしょう。そこでリボ払いを返済するコツをお伝えする前にまずは、リボ払いが減らない3つの原因についてお伝えします。

  • 返済金額のほとんどが利息に充当されている
  • 毎月の返済額が少ない
  • クレジットカードを通常利用している

まずはリボ払いが減らない3つの原因を上記の通り解説します。リボ払いを返済するためのコツを理解するためにも大切なことなので、ぜひ参考にしてください。

返済金額のほとんどが利息に充当されている

リボ払いは毎月の返済金額が一定になるのが特徴です。しかし、実際に返済している金額のほとんどが利息に充当されている恐れがあります。

リボ払いを含む借金はすべて元金(実際に借りたお金の部分)と利息(債権者に対して支払う手数料)の2つに分かれています。そして、あなたが返済したお金はまず初めに、利息から充当され、あまった部分が元金に充当される仕組みです。

つまり、毎月返済しているお金のほとんどが利息に充当されてしまっている場合は、元金がなかなか減りません。元金が減らないということは、リボ払いがいつまで経っても終わらないということになります。

そして、利息は契約時に定められた利率によって計算されます。リボ払いの利率は15%に設定しているところが多いため、相当な利息を取られていると考えて良いでしょう。

たとえば、あなたが30万円の元金に対してリボ払いを設定していたとしましょう。30万円を年率15%で30日間借りていた場合の利息は、約3,698円です。

仮にあなたが、毎月5,000円支払いのリボ払いに設定していた場合、5,000円を返済してもわずか1,302円しか元金に充当されません。よって、翌月は298,698円に対して年率15%の請求がされるため、仮に返済日が30日後だとすると利息は3,602円です。

よって、5,000円支払っても元金に充当されるのはわずか1,398円のみです。2カ月で1万円も支払っているのに、実際に元金に充当されている金額はわずか2,700円ということになります。

これがリボ払いの仕組みです。返済金額を低めに設定することで、利息充当額が増え、元金が減らずにリボ払いの完済が難しくなるのです。

リボ払いと分割払いはまったく違う

リボ払いを利用されている方の中には、リボ払いの仕組みを理解されていない方もいます。中には、リボ払いと分割払いを同じものと認識したまま、リボ払いを設定し、いわゆるリボ地獄に陥ってしまう方もいます。

そもそもリボ払いとは、クレジットカードの利用金額にかかわらず、毎月の支払額が一定になる支払い方法です。一方で、分割払いとは特定の商品あるいは買い物に対して、複数回払いにする支払い方法を言います。

たとえば、食料品を買い物したとしましょう。お得商品が多くてつい3万円分も買ってしまった。来月の支払いが厳しいので、ここでの買い物は2回払いにしよう。

上記のケースは分割払いです。特定の買い物を2回払いにすることで、向こう2カ月間で15,000円ずつ支払うことになります。もちろん、その他のカード利用があれば、合計した金額が発生します。

一方でリボ払いの場合は、コンビニで2,000円買い物をした、携帯電話料金で1万円支払った、公共料金は2万円だった。など、複数の買い物履歴があったとしても、毎月支払う金額は、あらかじめ設定した金額で一定になります。

そのため、「使いすぎた」という感覚を持つことができません。その結果、自分の借金総額を把握することができない、返しても返しても終わらないという最悪の状況に陥ります。

リボ払いと分割払いは非常に似ていますが、まったく異なる支払い方法であることは覚えておいてください。

毎月の返済額が少ない

リボ払いがなかなか終わらない2つめの原因は、毎月の返済額が少ないからです。

たとえば、先ほどお伝えした例(30万円の借り入れに対して毎月5,000円の返済)で見ると、そのほとんどが利息に充当されるためなかなか元金が減りません。仮に30万円の借り入れに対して1万円を返したとしても、1/3以上が利息に充当されてしまうため、なかなか元金は減らないでしょう。

そのため、リボ払いの元金を確実に減らすためにも、毎月の返済額を引き上げることが大切です。ひとつ言えることは、リボ払いで最低金額を支払い続けていると、いつまで経ってもリボ払いの完済が見えてこないということです。

クレジットカードを通常利用している

リボ払いをしているにもかかわらず、クレジットカードを通常利用されている方は、損をしているうえに一生完済は目指せません。

たとえば、先ほどお伝えした例(30万円の借り入れに対して毎月5,000円の返済)で見ると、30日後に返済したとして元金に充当される金額は1,302円です。

元金がわずか1,302円しか返済できていないにもかかわらず、この金額を上回る金額を使用していた場合は、いずれクレジットカード利用上限に達します。そうすることで、今以上にクレジットカードを利用できなくなり、いずれは返済不能になるでしょう。

仮に、5,000円を返済して1,302円元金に充当され、その月にあなたが1,000円使ったとすれば、実際に元金に充当された分はわずか302円です。

MEMO
リボ払い残高30万円で年率15%、30日後に返済した場合の利息は下記の通りです。
【30万円×15%÷365日×30日=3,698円(小数点以下切り捨て)】

約定返済額が5,000円だとして、あなたが実際に5,000円しか支払わなかった場合は、利息から先に充当されるため、元金充当分は下記の通り。
【5,000円−3,698円=1,302円】

よって、30万円あった元金からあなたが返済した1,302円が減るため、残債は下記の通り。
【30万円−1,302円=298,698円】

翌月は298,698円に対して、年率15%で請求がされます。このようにして少しずつ確実に元金を減らし、数年かけて完済を目指します。
ところが、あなたが仮に1,000円使ってしまった場合は、元金が299,698円になるため、翌月はこの金額に利息が発生します。

上記計算式をみていただければわかるように、返しては借りてを繰り返していると、毎月利息のみを支払い続けている状態になります。いつまで経っても完済を目指せず、ただただカード会社を儲けさせているだけの状態です

よって、現状を打破するためにはリボ払いをやめるか、リボ払いは返済専用のカードにするしかありません。

リボ払いに設定しているクレジットカードをずっと利用し続けていると、あなた自身が損をし続け、最終的には返済不能に陥ります。

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リボ払いを効率よく返済する5つのコツ

リボ払いを効率よく返済するためには、下記5つのポイントを押さえて実行してください。

  • 毎月の返済額を増やす
  • 余裕があるときは積極的に繰り上げ返済をする
  • クレジットカードを返済専用にする
  • 借り換えを検討する
  • 任意整理で利息をすべてカットする

次に、リボ払いを効率よく返済するためのコツについてお伝えします。リボ払いに悩まれている方は、これからお伝えする内容をぜひ参考にしてください。

1:毎月の返済額を増やす

毎月の返済額が少ないと利息充当額が多くなり、元金がなかなか減りません。元金が減らないと、翌月以降も多額の利息が請求されるため、毎月の返済金額を増やす努力をしてください。

たとえば、あなたが年率15%で30万円借りていて、毎月5,000円程度(4,840円)の返済を継続した場合は完済するまで10年かかります。しかし、毎月の返済金額を1万円程度(10,399円)まで引き上げられれば、たったの3年で完済を目指せます。

なぜ、たった5,000円でも多く返済することで、返済期間を大幅に短縮できるのか?それは、毎月元金に充当できる金額が大きく異なるためです。実際、相手に返済する元金は毎月の返済金額にかかわらず30万円です。

しかし、毎月の返済金額が少なく、返済期間が長期間になると総利息金額でも大きな差が発生します。仮に、毎月5,000円程度の返済を継続した場合は、利息だけで280,800円を支払わなければいけません。

一方で、毎月1万円程度返済できれば利息支払いで74,364円で済みます。毎月の返済額を引き上げるだけで、利息金額が減り、返済期間も大幅に短縮できるのです。

今一度家計収支を見直し、節約できる部分があるかどうかを確認すれば、きっと5,000円程度ならプラスで返済できるはずです。リボ払いから抜け出すためにも、今できることを検討されてみてはどうでしょうか。

2:余裕があるときは積極的に繰り上げ返済をする

ボーナスが支給されたとき、臨時収入が入ったとき、残業を頑張って収入が増えたときなどは積極的に繰り上げ返済をしてください。繰り上げ返済をすることで元金を効率よく返済できるため、利息負担を軽減できます。

その結果、総支払い金額の軽減や返済期間の短縮などあらゆるメリットが発生します。

MEMO
節約で支出を抑えたり副業などで副収入を得られれば、より効率よくリボ払いの返済ができるでしょう。繰り上げ返済や毎月の返済額を増やす行為は、リボ払いを効率よく返済するために、非常に役立つコツです。とにかく、少しでも良いので返済額を増やしましょう。

3:クレジットカードを返済専用にする

リボ払いに設定しているまま、返しては借りてを繰り返していると、いつまで経っても完済は目指せません。

何度もお伝えしていることですが、リボ払いは利息の負担額が非常に大きいです。そのため、確実に完済を目指したいならば絶対に借りてはいけません。

借りてしまえばまた高額な利息を請求され、支払い、また借りて利息を支払って…の小売返しになってしまいます。どこかで区切りをつけて返済専用にしなければ、永遠に終わることはなく、永遠にカード会社を儲けさせていることになります。

今、こうしてリボ払いの返済のコツを探しているのであれば、絶対にリボ払いに設定しているクレジットカードを利用しないでください。

もしも、利用しなければ生活ができない状態になっているのであれば、それは返済不能状態です。リボ払いのコツではなく、債務整理を検討されたほうが良いでしょう。

4:借り換えを検討する

リボ払いを返済するコツとして、借り換えを検討するのも有効です。

借り換えとは、現在ある借金を他の借金に借り換えることを言います。この借り換えを行うことによって、利率を引き下げられる可能性があります。利率が引き下がれば、必然的に利息負担額が軽減されるでしょう。

利息が軽減されれば、毎月同じ金額支払いであっても返済期間や総支払い金額が軽減できます。

たとえば、リボ払いの平均的な利率は15%ですが、借り換えで10%程度まで引き下げることができるでしょう。仮に、30万円の借金を年率15%から10%まで引き下げられた場合は、5,000円程度(4,980円)ずつ返済したとしても7年で完済、総利息は118,320円です。

15%のままだと4,840円の返済で10年、総支払利息は280,800円であるため、大きな経済効果に期待ができることは見ての通りです。

リボ払いを終わらせて借り換えをし、リボ払い時と同程度の金額支払いで完済を目指すのも効率的な返済方法と言えるでしょう。

5:任意整理で利息をすべてカットする

債務整理のひとつである任意整理をすることによって、利息をすべてカットできます。

任意整理は借金の利息部分をカットして元金のみを原則3年程度で完済を目指す債務整理手続きです。たとえばあなたが、30万円の借入金があるならば、30万円を3年程度で完済できるように交渉をするのです。

利息がカットできるため、毎月少額の返済でも確実に完済を目指せるのがメリット。「今のままでは完済が難しい…」と感じている方は、すぐにでも司法書士や弁護士に相談をして、任意整理を検討されてみてはどうでしょうか。

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リボ払いの返済が厳しいときに検討するべきこと

リボ払いの返済が厳しいときは、下記の対処法を検討されてみてはどうでしょうか。

  • 収入を増やして毎月の返済額を増やす
  • 返済を工面して一括返済
  • 個人再生や自己破産を検討する

最後に、リボ払いの返済が厳しいときに検討するべきことについてお伝えします。「リボ払いの返済が厳しい…」と感じている方は、最後にお伝えすることをぜひ参考にしてください。

収入を増やして毎月の返済額を増やす

リボ払いの返済が厳しいとき、毎月の収入を増やして増えた分の収入をすべて返済に充当すれば、確実に完済を目指せるでしょう。とくにリボ払いの場合は毎月の返済額を少しだけ引き上げることによって、効率よく完済を目指せます。

毎月、収支確認を徹底してできるだけ余剰金を発生させる努力をしても良いでしょう。もし、時間が確保できるのであれば、時間を確保して副業を初めてみても良いかもしれません。

毎週末の数時間を利用して効率よく稼ぎ、そのすべてを返済に充てられることで、きっと完済も目指せます。

ここで「収入を増やすのは難しいよ…」と感じている方は、きっと何をしようとしても行動をしません。ここで行動できる人こそが、きっとリボ払いから解放されるようになるでしょう。まずは自分ができることは何か?を考え、行動することがとても大切です。

返済費用を工面して一括返済

リボ払いは利息負担が大きいため、なかなか元金を減らすことができません。そのため、一括で返済できる費用を工面できるのであれば、なんとか費用を工面して一括返済をしてしまったほうが良いでしょう。

親や兄弟姉妹など、頼れる親族等がいるのであれば積極的に相談をされると良いでしょう。

とくに、親族などの場合は利息を請求される可能性が低く、元金のみの返済で許されるケースが多いです。そのため、返済費用の工面で苦労されている方は、利息負担が少ない相手からお金を借りて一時的な完済を目指すのも有効でしょう。

ただし、返済ができなければあなた自身の信用も失墜してしまうので、その当たりも考慮したうえで返せる見込みがあるならば相談をしてみると良いでしょう。

MEMO
家族などの親しい間柄であっても、お金を借りて実際に利息を支払った際には、利息を受け取った側が利子所得として所得税の申告義務を負います。当然、所得税および住民税も支払わなければいけません。
また、個人であっても出資法という法律の対象になります。あまりにも法外な利率で請求されたときなどは、出資法に違反している可能性があるため、司法書士や弁護士などの専門家に相談してください。

個人再生や自己破産を検討する

リボ払いの返済が厳しいと感じている方は、任意整理によって利息をカットすれば、きっと完済を目指せるでしょう。しかし中には、元金の支払いすらも厳しいと感じている方がいるかもしれません。

そのような方は、個人再生や自己破産といった債務整理手続きを検討されると良いでしょう。

個人再生とは、あなたが抱えているすべての借金を大幅に減額する債務整理手続きです。借金額が500万円以下なのであれば、最大で100万円まで減額できるため、任意整理以上に大きな経済効果があります。

しかし、住宅ローンを除くすべての借金が対象になってしまうため、リボ払いに利用しているクレジットカード以外も対象になってしまいます。その辺りも考慮して個人再生を検討されると良いでしょう。

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自己破産とは、あなたが抱えているすべての借金を免責(支払いを免除)にする債務整理手続きです。住宅ローンを含むすべての借金が対象になってしまうため、住宅ローンを抱えている方は住む家を失うなどのデメリットが発生するでしょう。

自己破産とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説 自己破産とはどんな手続き?他の債務整理との違いやメリット・デメリットを解説

上記のことからも、返済できるだけの能力があるならば、まずは任意整理で借金の解決を目指すのが良いでしょう。それでもどうしても返済が難しいのであれば、最終的には個人再生や自己破産も検討してください。

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まとめ

今回は、リボ払いの返済のコツについてお伝えしました。

リボ払いはあなたが返済する金額のほとんどが利息に充当され、元金がなかなか減らないことから、返しても返しても完済できないという最悪の事態に陥ります。

リボ払いはクレジットカード会社が儲かる仕組みになっているため、どこかで区切りをつけてリボ払いをやめなければ、自分が苦しい思いをし続けます。

リボ払いを効率よく返済するコツとしては、効率よく元金を減らすことがもっとも有効です。毎月一定の支払いしかしないリボ払いは、多くの手数料を支払い続けていることを理解しましょう。

その点を理解できれば、なぜ元金を減らすことで効率よくリボ払いの完済を目指せるのか?について見えてくるでしょう。まずは収入アップを目指して積極的に返済し、さらに毎月の余剰金やボーナスなどを返済に充てることを繰り返していれば、きっと完済が見えてくるでしょう。

それでもなお、返済が苦しいのであれば任意整理や個人再生、自己破産といった債務整理も視野に入れるべきです。

債務整理には多くのデメリットが伴うため、返済できるだけの能力があるならば、まずは自力完済を目指すべきでしょう。今回お伝えしたことを参考にしていただき、リボ払いの返済方法を検討されてみてはどうでしょうか。

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